あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

「P2」(2007年)の巻

P2 [DVD]

S原:今回はこれですよ。

Y木:知らんなあ。

(あらすじ)

クリスマスイヴ。一人で残業をしていたアンジェラは、仕事を終えると家族と夕食をとるために駐車場に停めてある自分の車に乗り込む。しかし、エンジンはかからず、警備員のトムに修理してもらっても車は動かない。途方に暮れたアンジェラはタクシーを呼び、なるべく早く家族の元へ行こうとするが、オフィスの出入り口はすべて遠隔ロックされ、事実上閉じ込められてしまった。アンジェラは仕方なく駐車場へ戻るが、自分がいるにも関わらず、駐車場の明かりがすべて消えてしまった。どうにかしてオフィスから脱出しようとするが、その矢先、露頭に迷っていたアンジェラは警備員のトムに気絶させられてしまい・・・

 

S原:いろいろな映画をみてると、意外に面白いってあるやろ?拾い物って言うんかな。この映画がそれやと思うねん。

Y木:えー、おまえに求められてるのは、そういう映画の紹介じゃないんやけどな。

S原:まあな(苦笑)でも、この映画はマイナーでいかにもワゴンセールにありそうなので取り上げます。期待せずに観たから、楽しめただけかもしれんけど、結構良かったで。

Y木:要するに、駐車場から出られなくなる、と。

S原:そうやねん。主人公の女性は、クリスマスイブやし仕事が終わって早く帰りたいねん。でも、車が故障してガレージが全部閉まってて出られへんねん。そこで警備員に頼るんやけど、そいつがプッツンストーカー野郎だったというわけ。

Y木:まあ、女性は怖いやろな。 

 S原:地下室って薄暗いやろ。それが、ええ雰囲気になってるねん。序盤は、主人公が乗るつもりだったタクシーが目の前で去ったり、サクサクすすんでいい感じやねん。あ、P2というタイトルは、この駐車場(地下2階)のことね。

Y木:そのあとに、頭のおかしい警備員に襲われるわけやな。

S原:その通り。だからストーリーはすごく単純やねん。警備員は、女性を縛って椅子に座らせて、自分はサンタの衣装を着るねん。ワインを飲んだり楽しそうやねんな。ちなみに女性は下着姿です。

Y木:なんかB級映画の製作者って、下着とか好きやなー。このブログでもよく下着とかシャワーシーンの話を聞いてる気がするで。

S原:サービスのつもりやろ。誰も求めてないけど(笑)話を戻すと、警備員は普段から主人公に隠れてストーカー行為をしていたみたいやねん。だから主人公が逃げるために嘘を言っても、私生活を全部知ってるから通用せえへんねん。

Y木:気持ちわる…

S原:まあ、その気持ち悪さがこのキャラクターの面白さなんやけどな。じつはこの映画を見てて、こういう頭のおかしい奴の設定って難しいなとも思ったわ。

Y木:難しいって、どこが?

S原:どこまで、気持ち悪くするかというポイントが難しい。この警備員役の俳優も頑張っているんやけど、観ているあいだは「もっと気持ち悪くてもええのになあ」と思ったりしてたのよ。とはいうものの、わけがわからんくらいぶっ飛んだ人格(演技)やと観客がついていけへんし、やたらと残虐なシーンがあれれば怖いわけでもないし。なかなか難しいよな。

Y木:なるほどなあ。

S原:あと、このタイプの映画では、あとで小道具が役に立ったり、はじめの会話がキーポイントになったり、ちいさな伏線が張ってあるやろ?

Y木:伏線がサスペンスの醍醐味やもんな。

S原:一応、伏線もあるねんけど、そんなに上手くないねんな。いまのアメリカ映画は伏線と回収がすごく上手いから。場合によっては、観客が理解できないまま、すごいスピードで伏線を回収したりするから(笑)

Y木:そうなんや。最近、映画を観てないからわからんなー。

S原:まあ、そのあたりが上手ではないので、この映画がヒットしなかったのかも。

Y木:ラストは?

S原:もちろん、やっつけます。ガソリンをかけて燃やしておしまい。

Y木;えー、結構えぐいな。

S原:熱そうやったで。

Y木:そりゃ熱いやろ。なんちゅう適当なコメントや。

S原:さあ、クリスマスまで仕事をしないといけない人、鎖でつながれた女優の下着姿が好きな人にはバイブルでしょう。これは意外にイケます。マストバイですよ!