あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「スルース」(2007)の巻

スルース

DVD☆中古☆スルース 探偵 / マイケル・ケイン ジュード・ロウ 監督:ケネス・ブラナー セル版  送料150円(サスペンス)|売買されたオークション情報、Yahoo!オークション(旧ヤフオク!) の商品情報をアーカイブ公開 -  オークファン(aucfan.com)

Y木:あ! これ「探偵スルース」のリメイクやろ。

S原:当時、カルトっぽく扱われた映画のリメイクですよ。

 

(あらすじ)

アンドリュー・ワイク。初老の推理小説家。スタイルにこだわる知性的な紳士。尊大で無慈悲。
マイロ・ティンドル。若い俳優。女はもちろん、男も惑わす美貌の持ち主。野卑にして繊細。
二人の関係は“夫”と“妻の浮気相手”。
ロンドン郊外にあるベストセラー推理作家アンドリュー・ワイクの邸宅に、招かれたのか、押しかけたのかティンドルが現れる。作家が、若い男にある話を持ちかける。「妻が欲しいなら、私の提案に乗らないか?」それはひとりの女をめぐってふたりの男が、エゴとプライドをかけて挑発しあう高貴で不健全なゲームの幕開けだった…。

 

S原:これは解説を読んでもらった方がわかりやすいです。

 

(解説)

72年にローレンス・オリビエ&マイケル・ケイン主演で製作され、2人揃ってアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた傑作サスペンス「探偵スルース」を、マイケル・ケインジュード・ロウ主演でリメイク。一人の女性を巡って、夫であるベストセラー作家(ケイン)と不倫相手の若手俳優(ロウ)が、ロンドン郊外にある作家の豪邸を舞台に心理戦を繰り広げる。監督は「魔笛」「ハムレット」のケネス・ブラナー

 

Amazon.co.jp: 映画パンフレット 「探偵スルース」 主演 L・オリビエ、M・ケイン : ホーム&キッチン

 

S原:1972年の映画ポスターはこれね。

Y木:なかなか味があるポスターやな。

S原:この映画、昔は一時期はなかなか観れない映画と紹介されてて、すごく観たかった。映画紹介の本で「見たことのないパズルとか、真っ白なジグソーパズルがさりげなく写ってマニア心もくすぐる」とか書いてあって、「あ~どんなんかなあ。観たいなあ~」って悶々としてたんやけどな。

Y木:結局、観たの?

S原:レンタル店でみつけて観た。もちろんVHSビデオね。大学生時代やったと思うけど。

Y木:感想は?

S原:まあ、その……面白かったけど……ちょっと期待しすぎたかな(苦笑)

Y木:あー観る前の妄想が膨らみすぎたパターンやな。

S原:そうそう。「まぼろしの市街戦」とかも観れない傑作扱いやったやろ。ああいう話題は映画ファンの期待を高めるけど、その分満足度のハードルも上がるからなあ。

Y木:そうかもな。個人的にはまぼろしの市街戦」は好きやけどな。

 

まぼろしの市街戦〈4Kデジタル修復版〉・画像・写真 - ぴあ映画

 

Y木:それはええとして、今回のリメイクはマイケル・ケインジュード・ロウ主演か。マイケル・ケインが、今度は別の役を演じるのが面白いな。しかも監督はケネス・ブラナー。これはメジャー作品やろ。このブログで取り上げるんか?

S原:いや、べつにマイナー作品だけを取り上げるつもりはなくて、メジャーでもちょっとカルトというかクセのある映画を取り上げようと思ってるねんけどな。

Y木:どうせ安かったから買ったんやろ。

S原:うん。文字通りワゴンコーナーで見つけたしな(笑) 

 

スルース : 作品情報 - 映画.com

 

Y木:それで、今回の映画の感想は?

S原:面白かった。すごくちゃんと作っていて感心したわ。

Y木:へえ、そうなんや。

S原:前半はな。

Y木:へ?

S原:これは、大きく3つのパートに分かれてるねん。はじめのパートは、2人の演技が火花を散らしているし静かにすすむ雰囲気が良い。映画が始まってもなかなか俳優の顔を写さないねんで? 

Y木:どういうこと?

S原:映像に凝りまくってる。真上から撮ったり、変な角度のショットだったり。おいおい、実相寺昭雄かよ!

Y木:あー誰もが一度はハマるという「変な角度からの奇抜なショット」な。

S原:実は好きなんやけどな(笑) そんな感じでオープニングから途中まではワクワクしながら観てたんやけど、後半になるにつれてどんどんペースダウンしていきます。

 

スルース 〜 マイケル・ケインとジュード・ロウの息詰まる対決 | ニューヨーク徒然日記

 

Y木:どういうところがあかんの?

S原:全体としてはオリジナル版では田園と言うか風景が良い地方が舞台やねん。もちろん大半は屋敷の中の話やけど、今回はすごくきれいな屋敷で整理整頓してピカピカやねん。壁やテーブルも磨かれてチリ一つ落ちていない雰囲気ね。これがマイケル・ケイン潔癖症と妻のインテリアデザイナーの趣味の表れなんやけど、どうも冷徹すぎるかな。あとは、やっぱり第三段階がな……

Y木:もっと具体的に言ってや。

S原:いやー、こういうミステリーはあらすじを言うのはタブーやと思う。オリジナルが好きな人は、ビックリするんちゃうかな。たぶん、裏をかくというか逆張りというか、観客があっと驚く展開をみせたかったんやろうけどなあ。

Y木:なんやよくわからんぞ。

S原:うーん、じゃあちょっとだけ。要するに第一段階 ⇒ 第二段階はイケるねん。ミステリーとしてもアリやし、2人のキャラの心理戦も見応えがある。でも、第三段階になると、急にキャラの性格が変わったみたいになる。とくにマイケル・ケインの方ね。それを補うために「説明台詞」が多くなって、余計に観客は白けてしまう。

Y木:オリジナルとは別の要素を入れたかったんやろ。

S原:たぶんな。でも、そこは上手くいかなかったというのが僕の感想です。

Y木:オリジナルと全く同じことをしても叩かれるし、変えたらおまえみたいに難癖つける奴もおるし、なかなかリメイクも難しいな。

S原:監督は「リメイクではなくリスタート版としてとらえてほしい」と言ってたらしい。なるほどなあ、と思うけどやっぱり好きな作品ではないです。といわけで、2人の俳優のファンとミステリー好きは楽しめると思います。独特の雰囲気は捨てがたいので、気になる人はレンタル、プリーズ!

 

Sleuth (2007) - Google Play の映画