S原:今回は、ゴールデンボンバーの映画!
Y木:「女々しくて」の?
(あらすじ)
僕の名前は鬼龍院翔、高校三年生。高校生活最後の夏がいよいよ本格的に始まろうとしている。高校生活最後の夏に友人と共に出掛けた海で、鬼龍院少年は胸が熱く焼けるような出会いをしてしまった。しかし、神様は思いもよらぬ試練を彼らに与えたのであった。次第に歯車は少しづつ歪みはじめ、彼らは引き返せない道へと足を踏み入れてしまう…。
真夏の太陽のように情熱的に縺れ合う、男と、男と、男と、男の物語
S原:これは、完全にファン向け。脚本、監督、主演、編集全てゴールデンボンバーです。 (鬼龍院翔が脚本。喜矢武豊が監督など)
Y木:へえ、製作までしてるんか。どうなん?
S原:最低やった。
Y木:おいおい。
S原:ほんまに最低としか言いようがないねんって。さすがにファンでも厳しいと思うけど。
Y木:ボーイズラブ(BL)風?
S原:BL風ではなく、そのまんまです。ゴールデンボンバー(金爆)の4人(鬼龍院翔、喜矢武豊、歌広場淳、樽美酒研二)がほぼ出ずっぱりです。役名もそのまんまの親切設計です。
Y木:ファンは喜ぶんかな。
S原:どうなんかなー。主人公は鬼龍院翔です。その 友人(歌広場淳)が愚痴っているところからスタートします。 歌広場の恋人(樽美酒研二)が浮気したから別れた。でも本当はまだ愛していると泣いています。鬼龍院翔は慰めて、気分転換に海に行こうと誘います。翔は海で溺れてしまい。ライフセーバー(喜屋武豊)に助けてもらう(人工呼吸)。それ以来、翔は自分の唇を奪った翔はライフセーバーのことを忘れられない。一方、樽美酒が淳とよりを戻そうとして……と話はこれだけやねん。
Y木:ということは、メンバー4人の2人ずつのBLカップルの話ってこと?
S原:そうです。
Y木:うわー……いや、むしろファンはそういうのにキャッキャッ言うんか。
S原:ゴールデンボンバーのファンのレビューを読むと「ライブでやってるコントみたいな感じ」と書かれていたから、こういうノリなんやろな。というか、ライブにコントが挿入されるっていうのも面白いけど。
Y木:ま、あのバンドのライブといっても、ファンは演奏を聴くわけではないからな(笑)
S原:BLは全然気にならないけど、映画は出来は気になる。これ、わざとアフレコにしてるねん。
Y木:ほう。
S原:たぶん安物のカメラ(家庭用?)で撮影してるから画面も粗いし、効果音もちゃんと入っていない。そこに、棒読み(わざと?)のセリフが被さる。しかも、なぜか全編字幕付き。わかりやすいけどな。
Y木:字幕付きか。そのへんもネタなんちゃうの?
S原:わからん。結局、メンバー同士の下手な演技(これもわざと?)での恋愛話を、シュールな笑いと楽しめるかどうか。
Y木:大体わかった。おまえはダメやったんやな。
S原:メンバーの魅力を感じるまではいかんかった。内輪のノリといってしまえばそうやけど、これは一応世の中に流通しているもんやからな(苦笑) まああれよ、高校の文化祭で作る自主映画って感じ。
Y木:ボロカスやな。
S原:ゴールデンボンバーのファンの方、申し訳ない。でも、もうちょっと、ちゃんと作って欲しかった。この映画を観てゴールデンボンバーに興味を持ってもらわないとあかんと思うねんけどな。
Y木:それはちゃうって。完全にファン向きで、他にファンを増やす意図はないんやって。
S原:そうかなー。なんかちょっと残念やったわ。というわけで、レアなのは間違いないですが、カルトとも呼びにくいです。10年後には、いったい何人がこの映画を覚えてるんでしょうか? というわけで、ワゴンコーナーでみつけても(ファン以外は)スルーしてくださいませ~!