S原:さあ、今回はマニアに(だけ)有名なカルト作!
Y木:なんじゃ、これは?
(あらすじ)
社会に功績を認められ、成功者となった科学者ロジャー・ジラード博士。
だが彼の息子ダニーは気が弱く、博士は将来を案じていたのだった。
ある日、乱入した殺人鬼によってダニーが襲われてしまう。。
息子を助ける為にジラード博士は、殺人鬼の頭をダニーに移植する事を決意するが、それは言うまでもなく異端の選択だったのだ・・・
S原:これは……うーん、ちょっと期待しすぎたかな。
Y木:ハズレということやな。
S原:まあ、ハズレではないんやけど。昔、「Mr.オセロマン/2つの顔を持つ男」(1972)とか「双頭の殺人鬼」(1959)があったやろ?
Y木:知らん。
S原:あなた、知らないの? それでよくZ級映画ファンを名乗るよな。
Y木:誰も名乗ってないわ! Z級映画なんか好きちゃうわ!
S原:あなた、なんでこのブログしてるのかしら?
Y木:お・ま・え・が・誘・っ・た・か・ら・や! 何回も言わすなっ。
S原:まあまあ、僕達のことじゃなくて、この映画の話をしようよ。
Y木:わかってるわ。はよ、話せえよ。
S原:さっきも言ったよう、観る前はかなり期待してたのよ。
Y木:あ、そう。
S原:だって、顔が二つある殺人鬼やで? 恐怖も2倍になるやん?
Y木:ならへんわ。
S原:でもこれはイマイチやったなー。
Y木:特撮がしょぼいんやろ?
S原:特撮はすごく単純でな。頭のハリボテを肩にのせてるか(遠景)、肩越しに別のおじさんが顔をだしているか(近景)、それだけやねん。チープそのものやけど、そこはええのよ。問題は、「なんで顔が2つある人間を作るのか?」という理由がないことやな。
Y木:マジか。あかんやろ、それは。
S原:まあ、理由もないのに手術されるから、マッドサイエンティストなんかもしれんけどな(苦笑) やっぱり、理由とか要るやろ?
Y木:まあな。
S原:頭2つの怪物が暴れまくる展開でもいいし、孤独や哀しみを感じる展開でもええねんけどな。適当に手術されたおじさんが、適当に暴れるだけでは、観客は盛り上がらんわ。アイデアはええのに、もったいない話やで。
Y木:アイデアが良いって……どこがやねん。ラストは?
S原:暴れた後に、炭鉱みたいなところに行きます。炭鉱が落ちてきて、みんな生き埋めになっておしまい。
Y木:なんか適当なラストやなー。
S原:あーそうそう、映画の初めに、2つ頭をくっつける動物実験をしているんやけどな。そこは結構気持ち悪い。猿とか蛇とか2つ頭やねん。
Y木:うわーゲテモノやなあ。
S原:他は何があったかな。あ、思い出した! この2つ頭のおじさんは、すごい体が大きいねん。赤い服を着てて、目がクリっとしてるねん。
Y木:それで?
S原:大谷翔平にちょっと似てるねん。
Y木:やめろ! 日本のスターをこんな映画の汚いオッサンと似てるなんか言うな!
S原:でも、似てるもん。
Y木:やめろって!
S原:そういうわけでみなさん。とくに内容のない映画ですが、内容があるからって面白くなるわけじゃないですからね。これはこれでいいんですよ、きっと。ゲテモノ映画好きは観てもいいと思いますが、それ以外はスルーしてくださいませ。大谷さーん、たまにはリフレッシュのために、こういう映画もみてくださいね~!