あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

まだまだあります!(たぶん)知られざる日本映画を12本観る!「腐女子」(2009)の巻

腐女子 【完全版】 [DVD]

S原:さあ、今回は文字通りの「腐女子」!

Y木:思い付きで作ったんやろなあ……(ため息)

 

(あらすじ)

呪われた我が子の身体を取り戻すため、母は鬼となる!腐るのは女と子供!
子供が生まれない事を苦に精神を蝕んだ佐里は夫・勝也の知り合った黒魔術師の呪いにより子供を授かる。
6年後、事故で我が子を失う。再び半狂乱状態の母親・佐里は事故で死んだはずの我が子を復活させる為、黒魔術の力を頼る。しかし、復活した我が子は身体のあちこちがただれ、腐蝕が進み・・・

 

S原:これは、自主映画みたいやった。

Y木:出来がひどい?

S原:というか「まともに作れていない」の一言に尽きる。画面の明るさがカットごとに変わるし、同時録音なのかしらんけど、音もバラバラ(音質も音量も周りの音も)。カットのつなぎも不自然やし、ちょっとこれではなあ。

Y木:わざとちゃうの? 狙いと言うか。

S原:それもわからん。意図してこういう演出をしたわけではないと思うけど……

Y木:内容云々を言う前に、ちゃんと作ってくれよってこと?

S原:そうそう。おそらくスプラッター描写が目玉やねん。なので、そこに力を入れるのはええねんけど、それ以外にも普通のレベルにして欲しかった。これでは、なんとなく観た人は失笑するって。

Y木:なんとなく、これを観る人なんかおらんやろ。

 

S原:あらすじは、上の通り。ある夫婦がおるねんけど、妻は心のバランスが不安定やねん。どうしても子供が欲しい妻は、占い師(魔術師?)に相談をする。この占い師が黒魔術を使う怪しい女性で、目の周りがパンダみたいやねん。

Y木:パンダって。

 

 

S原:で、パンダの占い師が、子供を授かりたければ、薬草とか生きた猫とかいろいろと持ってこい、と言われる。その通りすると、見事妊娠する。

Y木:ほう。それで?

S原:次は6年後。夫婦は、子供と幸せに暮らしていたけど、ある日子供は事故で亡くなってしまう。また、占い師のところへ向かうと「子供を生き返らせるには死んでもよい者(体)を連れて来い」と言われる。

Y木:どうするの? だれか殺すの?

S原:はい。殺します。夫はかつて不倫していてな。久しぶりに不倫相手を誘って、そのまま殺して、占い師のところへ持っていく。占い師は、謎の呪文を唱えて、主人公夫婦の子供をよみがえらせる。しかし、その子供は、生身の生き物を食べないと体が腐っていくという特異体質で……という話です。

Y木:体が腐ったりする場面がメインやな。

S原:うん。体を切ったりな。まあ、好きな人にはたまらんかもしれんけど、とくに怖くなかった。もちろん気持ち悪いけど。

 

 

S原:奥さん役(品川美月)は熱演やったけどな。他が雑すぎて今回はちょっと褒めにくいです。もっと丁寧に、というよりも普通に撮っておくれ。

Y木:その普通に作るって難しいことをこのブログが証明してるやん(笑)

S原:そうやねんなあ。お金をかけても変な映画が出来てしまうから……というわけで、みなさま。今回は、本当にホラーマニア向けの作品です。それ以外の人には」おススメ出来ません。 あ! 言い忘れた!

Y木:なに?

S原:この夫婦の子供、女子じゃなくて男子やねん。なので「腐女子」ってタイトルも間違っています。

Y木:………え?