S原:さあ、今回は文字通りの「腐女子」!
Y木:思い付きで作ったんやろなあ……(ため息)
(あらすじ)
呪われた我が子の身体を取り戻すため、母は鬼となる!腐るのは女と子供!
子供が生まれない事を苦に精神を蝕んだ佐里は夫・勝也の知り合った黒魔術師の呪いにより子供を授かる。
6年後、事故で我が子を失う。再び半狂乱状態の母親・佐里は事故で死んだはずの我が子を復活させる為、黒魔術の力を頼る。しかし、復活した我が子は身体のあちこちがただれ、腐蝕が進み・・・
S原:これは、自主映画みたいやった。
Y木:出来がひどい?
S原:というか「まともに作れていない」の一言に尽きる。画面の明るさがカットごとに変わるし、同時録音なのかしらんけど、音もバラバラ(音質も音量も周りの音も)。カットのつなぎも不自然やし、ちょっとこれではなあ。
Y木:わざとちゃうの? 狙いと言うか。
S原:それもわからん。意図してこういう演出をしたわけではないと思うけど……
Y木:内容云々を言う前に、ちゃんと作ってくれよってこと?
S原:そうそう。おそらくスプラッター描写が目玉やねん。なので、そこに力を入れるのはええねんけど、それ以外にも普通のレベルにして欲しかった。これでは、なんとなく観た人は失笑するって。
Y木:なんとなく、これを観る人なんかおらんやろ。
S原:あらすじは、上の通り。ある夫婦がおるねんけど、妻は心のバランスが不安定やねん。どうしても子供が欲しい妻は、占い師(魔術師?)に相談をする。この占い師が黒魔術を使う怪しい女性で、目の周りがパンダみたいやねん。
Y木:パンダって。
S原:で、パンダの占い師が、子供を授かりたければ、薬草とか生きた猫とかいろいろと持ってこい、と言われる。その通りすると、見事妊娠する。
Y木:ほう。それで?
S原:次は6年後。夫婦は、子供と幸せに暮らしていたけど、ある日子供は事故で亡くなってしまう。また、占い師のところへ向かうと「子供を生き返らせるには死んでもよい者(体)を連れて来い」と言われる。
Y木:どうするの? だれか殺すの?
S原:はい。殺します。夫はかつて不倫していてな。久しぶりに不倫相手を誘って、そのまま殺して、占い師のところへ持っていく。占い師は、謎の呪文を唱えて、主人公夫婦の子供をよみがえらせる。しかし、その子供は、生身の生き物を食べないと体が腐っていくという特異体質で……という話です。
Y木:体が腐ったりする場面がメインやな。
S原:うん。体を切ったりな。まあ、好きな人にはたまらんかもしれんけど、とくに怖くなかった。もちろん気持ち悪いけど。
S原:奥さん役(品川美月)は熱演やったけどな。他が雑すぎて今回はちょっと褒めにくいです。もっと丁寧に、というよりも普通に撮っておくれ。
Y木:その普通に作るって難しいことをこのブログが証明してるやん(笑)
S原:そうやねんなあ。お金をかけても変な映画が出来てしまうから……というわけで、みなさま。今回は、本当にホラーマニア向けの作品です。それ以外の人には」おススメ出来ません。 あ! 言い忘れた!
Y木:なに?
S原:この夫婦の子供、女子じゃなくて男子やねん。なので「腐女子」ってタイトルも間違っています。
Y木:………え?