あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

まだまだあります!(たぶん)知られざる日本映画を12本観る!「臨時コーチ」(2004)の巻

臨時コーチ

S原:さあ、定期的に特集している「知られていない邦画」シリーズですよ。まずはこちら!

Y木:このシリーズ、マイナーな映画すぎて評判が悪いのになあ……

 

(解説)

ウルトラマンネクサス』で姫矢役を演じて話題となった、端正なマスクと誠実な演技力で今後の活躍が期待される俳優・桐島優介主演のショートムービー。激動の日本プロ野球界を舞台に、謎の「12球団オーナー誘拐事件」の顛末を描いたサスペンスドラマ。

 

S原:このブログをはじめてから、中古DVDを買うときに、聞いたことのないマイナーな日本映画を買う癖がついてしまってな…(苦笑) これは、そのなかの1本です。

Y木:普通に観たい映画を観ればええのに。もしくは「掘り出しもの」を狙うとか。

S原:一応、「おお、意外に面白いかも?」と思ってゲットするんやけどな。まあ、結果はこの通り、死屍累々やなあ。で、この映画は短編やねん。なんと15分です。

Y木:へえ、15分。

S原:なので、あまり話すことがないねんけどな。主演は、桐島優介。なかなか良い顔をしています。この人が、スナイパー(らしい)です。で、依頼を受けるところから始まります。昔、プロ野球のストがあったやろ?

Y木:あーあれは古田が頑張ったよな。ナベツネが「たかが選手が!」と言ったやつな。覚えてるで。

S原:そのままじゃないけど、あれをモチーフにしています。で、12球団のオーナーを誘拐して、袋詰めにして野球のグラウンド(地方の球場?)に転がします。

Y木:殺すの?

S原:いや、そのまま銃で脅して草野球をさせます。

Y木:草野球か。オーナーっておじいちゃんたちやろ。

S原:うん、なので野球なんか全然できません。主人公は監督になるんやけど、相手チームにさんざん攻撃されます。たしか、45点くらい入れられてたと思う。

Y木:45点(笑) それはすごいな。というか、相手チームってどこ?

S原:そのへんの説明は省略されてます。たぶんわざとやろうな。で、おじいちゃんチームが奮起して、最後に1点をいれます。主人公も喜びます。

Y木:ふーん。いつのまにかおじいちゃん達も野球好きな気持ちを取り戻したってことか。

S原:そのへんもハッキリしない。たぶん、そうやと思う。

Y木:それで?

S原:そのまんま、標的を銃で撃ちます。

Y木:え?

S原:野球とは無関係の標的ね。たぶん、野球場の周りをランニングしているところを撃った、ということやと思う。このへんも説明を省略してます。

Y木:撃った主人公はどうするの? 

S原:走って逃げます。そのあと、プロ野球での選手とオーナーたちが和解(?)したニュースがテレビで流れます。主人公には、電話で別の依頼があります。主人公は「いまからバグダッドに行くから依頼は受けれない」と話します。おしまい。

Y木:それだけか。ほんまに短編やな。

S原:なかなか興味深かったで。ただ、さすがに15分は短い。よくわからないうちに始まって、よくわからないうちに終わる。

Y木:まあ短編はそうなるかもな。

S原:監督(英勉・はなぶさ つとむ)が、説明を排した演出にチャレンジした姿勢は買いたいんやけどな。ただ、ウィキペディアにも、この作品は載ってないから、ほぼ自主映画に近いかも、です。というわけで、みなさん。これは異色作ですが、映画製作に興味がある人には参考になる部分も多いと思います。桐島優介ファンは買いでしょう。変わった映画を探している人は、一度手に取ってくださいませ~!