あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「アクアスラッシュ」(2019)の巻

アクアスラッシュ [DVD]

S原:さあ、今回はプールの滑り台に刃物があって、危ないゾ!

Y木:あー危ない!…って、こんなバカみたいな映画作るなって!

 

(あらすじ)

卒業前の最後の週末を仲間と過ごすため、あるキャンプ地を訪れた高校生たち。過去に忌まわしい事件の起きたこの公園は、 管理・経営する夫婦にもどこか訳ありの雰囲気が漂う。そんな大人の思惑をよそに恋と水着と乱痴気と、解放感にひたってはしゃぐ生徒たち。 賞金のかかったスライダータイムレースを前にして最高潮に達した興奮もつかの間、歓声は悲鳴に変わり、血の海と化すプール。 阿鼻叫喚の地獄ショーが、幕をあける・・・。

 

S原:これ、解説が最高やねん。まあ読んでよ。

(解説)

高校最後の週末だからハメをはずしてヤリつくせ!
水着が揺れるプールサイドの誘惑、浮かれすぎにはご用心。
血に飢えたスライダーが告げる惨劇へのカウントダウンが始まれば…もう誰も逃げられない。キ・ザ・マ・レ・ロ!

 

S原:いや~いいネ♡。キ・ザ・マ・レ・ロ!って、なんかオリンピックの、お・も・て・な・し!って感じで。

Y木:解説を書いた奴もヤケクソやったんやろうな。

S原:しかし、ウォータースライダーに刃物が仕込んであって、首チョンパって。もうこれ以上はない最高な設定やろ。

Y木:いやもう、もうバカな映画の極地やん。

S原:そうやなあ。これに匹敵するのは、キャッチャーがホームベースで人を殺す「ザ・キャッチャー」(1998)くらいやで!

 

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Y木:なんやねん、この頭の悪い映画は。

S原:いやーこれはバカな映画やった……でも嫌いになれないのさ…(笑)いまだにDVD化されていない幻の逸品やねん。(S原注:噂では、宮崎駿が好きと言ったとか)

Y木:だれもDVD化なんか望んでへんわ。で、「アクアスラッシュ」はどうやったの?

S原:……なにが?

Y木:映画はどうやったの?

S原:……そんなん、他の人のレビューをみたらええやん。

Y木:ダーーーーーーー!じゃあ、こんなブログするなって、というかオレを巻き込むなあ!

S原:わかったわかった。そこまで、この映画に興味があるとは。意外だね、モナミ?

Y木:興味なんかあるか。はよしゃべれ。

S原:まず、これ72分しかないねん。

Y木:ほう短いな。

S原:でも、パッケージのスラッシャーの場面があるのは、50分すぎてからやん。

Y木:あ、そう……(無表情)

S原:いやーそれまでが長かったわ(苦笑)

Y木:一応、前半は伏線やろ?人間関係とか。犯行の動機とか。

S原:いや、単にヤングたちがはしゃいだり、ケンカしたり、チョメチョメしたりするだけやった。ほんまに、後半へのネタフリでもなく、ヤングたちの雑談を聞かされるだけ。

Y木:典型的な下手な作りの映画やん。スプラッターと言うか、そういう場面はどうなん?

S原:そこは結構よかったよ。でも、体がスパーンて切断される場面は少しだけやからなあ。物足りんで。

Y木:プールの滑り台で滑ってたら、大型ナイフがあるんやろ?次の人を止めればええやん。

S原:うん。止めてた。でも、こういう映画では止めたらあかんやろ?次から次へと、オツムの弱いヤングたちが「ヒャッホー!」って滑らなあかん。で、「あぶない、あぶないぃぃぃ!」って言いながら体がスパーンと切れないとな。例えば、滑り台の途中で大型ナイフに気付いて、必死で止まる。そこへ後続のやつらがやってくる。「おすなよ!おすなよ!」とか、そういうのが欲しかったわ。

Y木:ダチョウ俱楽部かい。

S原:まあ、お金がなかったんかもしれんけど、とにかく物足りない。アイデア一発勝負やったな。

Y木:こういう映画ってたいていそうやん。

S原:でも、少し工夫するだけで面白くなるはずやねん。惨劇が起こってから、プールの器具や遊具を使って犯人と戦うでもええし、暗くなってきて犯人にみつからないようにプールに潜り続けるでもええし、大量の水も使えるやろうし。やっぱりアイデア不足なんやと思う。

Y木:おまえ、リメイクしろよ(笑)犯人はだれ?

S原:子供の頃に、男性がこのプールで死んだ(事故)ことがあったんやけど、その娘が犯人。逆恨みやな。でも、べつに犯人が分かったからと言って、「あーそう」というだけで全然驚きません。

Y木:今回はダメ映画ってことやな。

S原:はい。おすすめできません。スラッシャー場面が観たい人がいるでしょうが、予告編で十分です。それにしても、ちょっと、あなた!

Y木:え?

S原:これをDVDで販売するなら、「キャッチャー」をDVDにして欲しかった!あなた、そう思うやろ?

Y木:いや、べつに思わへんって……