S原:さあ、今回はオシリーナこと秋山莉奈ファン向けの映画ですよ。
Y木:オシリーナ?
(解説)
“オシリーナ”の愛称でグラビア界を席巻するアイドル・秋山莉奈主演による妖怪アクション。 女子高生で妖怪探偵の葉名恋と、彼女の相棒でダンディな猫又・猫の玉三郎が妖怪たちに立ち向かう。第1話「怒りの報酬」と第2話「雪女の憂鬱」を収録。
S原:秋山莉奈は、すでに結婚して子供も3人いるけど、かつてはグラビアアイドル(週刊誌とか)で活躍してたらしい。ニックネームは「オシリーナ」で、ヒップ(お尻)を売りにしていたんだとか。もちろん、ぼくは知らんけど。
Y木:へえ。
S原:あとは仮面ライダー関係もいろいろと主演しているから、そちらのマニアにも目くばせする作りになっています。
Y木:特撮ヒーローものか。
S原:そうそう。このDVDは、あの感じをパロディっぽくチープに仕上げています。ジャケットで、猫の着ぐるみ怪人がポーズを決めてるやろ? これを観たら大体レベルが分かるはず。
Y木:昔から、ああいう特撮とか好きな人は多いよなー。
S原:ええ年した人でも、いまのライダーを毎週観てたりするもんな。「シン仮面ライダー」とか「シンウルトラマン」とかヒットするくらいやから、根強いんやろうな。
Y木:やろうなって、おまえはどうなん?
S原:え? 「シン仮面ライダー」も「シンウルトラマン」も劇場で観たよ。というか、あれを劇場で観てない人って日本に存在しているのかい?
Y木:悪かった、聞いた俺が悪かった。で、これはどうやったん?
S原:楽しかったで。こういうのに「チープだ」とか「しょぼい」とか「出来が悪い」って怒っても仕方がないと思う。そんなにカリカリせずに、温かい気持ちで観るべきなんやろうな。地球温暖化もそういう気持ちで取り組めばええんとちゃうかな、グレタさん?
Y木:誰に何のアピールをしてるねん。これ、一応ストーリーはあるんやろ?
S原:あります。2話収録されてます。第一話は「怒りの報酬」。主人公は妖怪探偵の葉名恋(はなれん)。これが秋山莉奈ね。相棒が猫の又三郎(着ぐるみの猫)です。ある事件が起きます。それは工場が大火災になるという大事件です。主人公は、妖怪のせいでは?と疑います。
Y木:妖怪の仕業なんか?
S原:そうです。なんと! バーナーを背負った河童の仕業だったのです!
Y木:バーナーを背負った河童……
S原:あ! 仮面ライダーに出てきた怪人とはちゃうで。あれは「カメバズーカ」ね。あれは亀がバズーカを背負ってるやつね。似てるけど間違わないようにね。
Y木:どうでもええわ。というか、似てないやん。
S原:で、バーナー河童は、スナックで飲んでいます。
Y木:え……?
S原:スナックの店主はユキという女性です。いろいろあって、主人公と河童は戦います。ヒーター傘という変な妖怪も出てきます。主人公は戦わず、猫の着ぐるみが戦います。勝ちます。おしまい。
Y木:……(無言)
S原:第二話は「雪女の憂鬱」。今度は、温泉街で大きな火災が発生します。主人公はまた新聞をみて、妖怪の存在を感じます。そこで温泉に行きます。猫の着ぐるみも一緒です。主人公が温泉に入るサービスショットがあります。そこへ、第一話のスナックの店主ユキが温泉に入ってきます。
Y木:なに、その流れ?
S原:いいのです。温泉に浸かる女性2人がみれればいいのです。猫の着ぐるみは、ちゃっかりと主人公の入浴姿を覗いています。
Y木:おまえ好みの場面があってよかったな。
S原:製作者に感謝します。じつはユキは妖怪でした。後で死神博士もでていて「人間の環境破壊によって、われわれ妖怪の住む場所が狭まった。これからは人間に復讐するんだ!」と言います。そして、「その通りよ、一緒に国連に乗り込みましょう!」とグレタさんも賛同します。
Y木:うそつけ。
S原:いろいろありますが省略します。最後は、ユキは「雪女」で人間界に恨みを持っていたと分かります。最後は、ユキは消えていきます。おしまい。
Y木:まあなんというか……。こういうDVDと思えばええんやろうな。
S原:うん。こういうのが作られてるということは、やっぱり需要があるんやろうな。ちゃんとメイキング&NG集が特典映像が入っていて、秋山莉奈の魅力が伝わるようになってます。
Y木:まさに「ファン向き」というか?
S原:そうそう。でもなー、ちょっと不満もあるんよな。
Y木:なにが?
S原:まあ秋山莉奈も可愛いねんけどな。
Y木:はあ。
S原:ぼくは、もう少し大人な女性の方が好き!
Y木:知るか! キモイわ!