あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

特定のアイドルファンのための映画(?)を観てみる!「バトルキャッツ!」(2007)の巻

バトルキャッツ!                       [DVD]

S原:さあ、今回はオシリーナこと秋山莉奈ファン向けの映画ですよ。

Y木:オシリーナ

(解説)

オシリーナ”の愛称でグラビア界を席巻するアイドル・秋山莉奈主演による妖怪アクション。 女子高生で妖怪探偵の葉名恋と、彼女の相棒でダンディな猫又・猫の玉三郎が妖怪たちに立ち向かう。第1話「怒りの報酬」と第2話「雪女の憂鬱」を収録。

 

S原:秋山莉奈は、すでに結婚して子供も3人いるけど、かつてはグラビアアイドル(週刊誌とか)で活躍してたらしい。ニックネームは「オシリーナ」で、ヒップ(お尻)を売りにしていたんだとか。もちろん、ぼくは知らんけど。

Y木:へえ。

S原:あとは仮面ライダー関係もいろいろと主演しているから、そちらのマニアにも目くばせする作りになっています。

Y木:特撮ヒーローものか。

S原:そうそう。このDVDは、あの感じをパロディっぽくチープに仕上げています。ジャケットで、猫の着ぐるみ怪人がポーズを決めてるやろ? これを観たら大体レベルが分かるはず。

Y木:昔から、ああいう特撮とか好きな人は多いよなー。

S原:ええ年した人でも、いまのライダーを毎週観てたりするもんな。「シン仮面ライダー」とか「シンウルトラマン」とかヒットするくらいやから、根強いんやろうな。

Y木:やろうなって、おまえはどうなん?

S原:え? 「シン仮面ライダー」も「シンウルトラマン」も劇場で観たよ。というか、あれを劇場で観てない人って日本に存在しているのかい?

Y木:悪かった、聞いた俺が悪かった。で、これはどうやったん?

S原:楽しかったで。こういうのに「チープだ」とか「しょぼい」とか「出来が悪い」って怒っても仕方がないと思う。そんなにカリカリせずに、温かい気持ちで観るべきなんやろうな。地球温暖化もそういう気持ちで取り組めばええんとちゃうかな、グレタさん?

Y木:誰に何のアピールをしてるねん。これ、一応ストーリーはあるんやろ?

S原:あります。2話収録されてます。第一話は「怒りの報酬」。主人公は妖怪探偵の葉名恋(はなれん)。これが秋山莉奈ね。相棒が猫の又三郎(着ぐるみの猫)です。ある事件が起きます。それは工場が大火災になるという大事件です。主人公は、妖怪のせいでは?と疑います。

Y木:妖怪の仕業なんか?

S原:そうです。なんと! バーナーを背負った河童の仕業だったのです!

Y木:バーナーを背負った河童……

S原:あ! 仮面ライダーに出てきた怪人とはちゃうで。あれは「カメバズーカ」ね。あれは亀がバズーカを背負ってるやつね。似てるけど間違わないようにね。

Y木:どうでもええわ。というか、似てないやん。

S原:で、バーナー河童は、スナックで飲んでいます。

Y木:え……?

S原:スナックの店主はユキという女性です。いろいろあって、主人公と河童は戦います。ヒーター傘という変な妖怪も出てきます。主人公は戦わず、猫の着ぐるみが戦います。勝ちます。おしまい。

Y木:……(無言)

S原:第二話は「雪女の憂鬱」。今度は、温泉街で大きな火災が発生します。主人公はまた新聞をみて、妖怪の存在を感じます。そこで温泉に行きます。猫の着ぐるみも一緒です。主人公が温泉に入るサービスショットがあります。そこへ、第一話のスナックの店主ユキが温泉に入ってきます。

Y木:なに、その流れ?

S原:いいのです。温泉に浸かる女性2人がみれればいいのです。猫の着ぐるみは、ちゃっかりと主人公の入浴姿を覗いています。

Y木:おまえ好みの場面があってよかったな。

S原:製作者に感謝します。じつはユキは妖怪でした。後で死神博士もでていて「人間の環境破壊によって、われわれ妖怪の住む場所が狭まった。これからは人間に復讐するんだ!」と言います。そして、「その通りよ、一緒に国連に乗り込みましょう!」とグレタさんも賛同します。

Y木:うそつけ。

S原:いろいろありますが省略します。最後は、ユキは「雪女」で人間界に恨みを持っていたと分かります。最後は、ユキは消えていきます。おしまい。

Y木:まあなんというか……。こういうDVDと思えばええんやろうな。

S原:うん。こういうのが作られてるということは、やっぱり需要があるんやろうな。ちゃんとメイキング&NG集が特典映像が入っていて、秋山莉奈の魅力が伝わるようになってます。

Y木:まさに「ファン向き」というか?

S原:そうそう。でもなー、ちょっと不満もあるんよな。

Y木:なにが?

S原:まあ秋山莉奈も可愛いねんけどな。

Y木:はあ。

S原:ぼくは、もう少し大人な女性の方が好き!

Y木:知るか! キモイわ!