S原:今回は、ファンタジー+アクション!
Y木:どっかでみた感じのジャケットやなあ。
(あらすじ)
人間の知らないところで、光と闇の戦いは始まっていた。スティルツキンが“魔法の鏡”を壊したせいで、ワンダーランドの魔物たちが現代のロサンゼルスに飛び出してきたのだ。冥界からやって来た“死神”は、現世の支配を狙って暗躍。《毒をもって毒を倒す》ため、アリスはおとぎ話の悪党たちを集めたチームを結成し、死神の軍団を倒そうとする。だが、一筋縄ではいかない悪党どもをまとめるのは容易ではない。そして遂に、死神軍団の攻撃が始まるが……。
S原:これは、久しぶりの正統派ダメ映画やったわ。
Y木:ダメ映画に、正統派も異端もないやろ。
S原:いやはや、これは参ったなあ……(金星をみる) いつも言うけど、チープなのはええねん。役者が下手とかも耐えれるねん。映像がザラザラもまあOKやねん。
Y木:なにがあかんねん。
S原:話がわからんねん(苦笑)
Y木:あーそういうことな。
S原:まあ、ホドロフスキーとかブニュエルとかグリーナウェイとか鈴木清順も、わけが分からん映画を撮るやん? でも、なんか「これって、すごい映画ちゃうんか?」「芸術ってこういうこと?」「理解できないぼくの頭が悪いんかも?」と思ってしまう変なパワーがあるやん。
Y木:まあ、そうかな。
S原:でも、この映画はそういう感じじゃないねん。観ていて「こんな映画を撮るなよ! 頭が悪い奴やなあ」と自分に突っ込み続けるという。
Y木:それはええけど、なにが分からんの?
S原:全部やな。まずストーリー展開がすごくわかりにくい。そもそも、童話のキャラがでてくるけど、馴染みのないキャラが大半やから、どういう性格なのかわからない。もちろんキャラの関係も理解できない。
Y木:ダメダメやん。
S原:ほんまにな。だって、かっちょよく銃を構えている女性、おるやろ?
Y木:あー真ん中の人?
S原:そもそもこの人、主人公ちゃうねん。
Y木:また、そんなやつか。
S原:もちろん、アリスという名前でもありません。ゴルディロックスという名前だったと思いますが、間違ってるかもしれません。
Y木:適当な説明やな。
S原:で、アリスはジャケットのどこに写っているかというと、写っていません!
Y木:あーそう。このブログをしていると、もう驚かないのが、自分でも寂しいわ(苦笑)
S原:まず、ドラッグの取引現場から映画はスタートします。おじさんがでてきます。そのおじさんは、ドラッグではなく「魔法の鏡」を探しています。しかも、その魔法の鏡を割ったのはおじさん本人です。で、そのあと「鏡の国のアリス」の「鏡の国」に連れていかれます。そこにはアリスがいます。さっきも言ったようにジャケットの女性ではありません。おばさんです。アリスは言います。「死神がなにかをしようとしている」「それを防がなくてはいけない」「わたしに協力しなさい」
Y木:……さっそく、もう訳が分からんねんけど(苦笑)
S原:アリスは、童話のキャラ(青ひげ、魔女、狼男)を無理やり捕まえます。これでチームが完成です。
Y木:あのー……質問ええかな?
S原:はいどうぞ。
Y木:えーと、結局死神が何かをしようとしているのを防ぐために、アリスが童話キャラをチームにして戦おうとする。これでええんかな?
S原:たぶん合ってます。
Y木:死神は何をしようとしてるの? 世界を破滅させようとしているとか?
S原:わかりません。最後にちょっと説明があったような気がしますが、アイロンをかけていたので聞いてませんでした。
Y木:……あ、そう。じゃあ、その童話キャラのチームをアリスがまとめていく、と。
S原:いや、まとめられません。
Y木:……あ、そう。じゃあ、どうなるの?
S原:早速、魔女がチームから逃げ出します。
Y木:おいおい……
S原:ま、あれよ。キャプテン翼でも、若島津くんが「おれが(日本代表の)正ゴールキーパーでないのなら辞めてやる!」って、怒ってでていったやん? あれと一緒よ。
Y木:キャプテン翼と一緒……
S原:魔女は、死神に会って「(死神を)完全体にする儀式をさせてほしい」と言います。一方、死神はアリスがいる場所を攻撃します。困ったアリスは、また無理やり童話キャラの仲間を増やします。ハッキリ言ってアリスの性格は悪いです。しかも、あなた。この映画で一番役立たずなのはアリスなのですよ!
Y木:なんやねん、もう。
S原:つぎに、アリスがチームに加えたのは「ハートの女王」です。このハートの女王は、「男を操れる力」があるので、仲間の狼男と青ひげを操って、死神の手下と戦います。
Y木:なんやようわからんなあ。
S原:このあとは面倒なので簡単に言うと、魔法の鏡の謎とか、「冥界」にトリップするとかがでてきます。あとは、誰かと誰ががブチューと接吻したり、死神が復活する儀式を止めようとしたり、そういうことをしておしまいです。
Y木:おい、省略しすぎやろ。
S原:まあ、あんまり面白くなかったですわ。
Y木:それが結論やな。
S原:というわけでみなさん。今回はあんまりおススメできません。でも、「面白かった!」とレビューしている人もいるので、やっぱり世の中は広いですよ。なぜか、おじさん・おばさんばかり出てくるファンタジー映画でしたが、よく考えればいま20歳でグラビアアイドルをしている娘も、30年たてば50歳ですからね。それが自然の摂理ってもんですよ。ということで、次回をお楽しみに~!