あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「デビルズ・アイランド」(2006)の巻

デビルズ・アイランド [DVD]

 

Y木:飽きずに、よくこんなDVDを買うなあ。

S原:さあ、こんな場面もなく、アイランドが舞台でもないウソばっかりの映画を紹介しますよ!

(解説/あらすじ)

監督/脚本家として映画界や演劇界で活躍する若手監督イアン・マクルデンによる、ゾンビから逃げ回る若者を描いたサバイバル・ホラー。ゾンビの設定が独特で、ポテトチップスを食べる姿が話題となった。メキシコのビーチ、プント・アポリオボスを訪れたサーファーのコリンたち。しかし一度メキシコを離れたコリンは、その地に残った弟に2度と会うことはなかった。彼らは知っているべきだった。プント・アポリオボスには、腹をすかせて食料を求めるゾンビがいることを…。

 

Y木:なにこの解説。「ゾンビがポテトチップスを食べる姿が話題となった。」って。誰もそんな話題をしてへんっちゅーねん。

S原:これ、ジャケットは最高なんやけどなあ。

Y木:どこがやねん。

S原:実は、B級映画好きのみなさんがレビューしてるんやけどな。「そんなにひどくない」「マシなほう」と書いてある人が多いのよ。

Y木:へえ、そうなんや。で、この映画はどうなん?

S原:え?

Y木:映画の出来は?

S原:え、なに?

Y木:だから映画の感想を言えよ!

S原:はあ……あなたは分かっていない。

Y木:なにがやねん。

S原:こんな映画の感想を、いったい誰が読みたいのさ?

Y木:だったら取り上げるなって!

S原:いやー、実はあんまり覚えてないのよ。

Y木:あー印象に残らん出来やったんやな。

S原:いや、途中でウトウトしたからな。

Y木:ダ――――!もうブログやめろよ!

S原:だって………眠かったんだモン♡

Y木:モン♡、じゃねえ。ちょっとは覚えてるやろ?

S原:これはなあ。前半がとにかくダルい。例えていうなら、居酒屋ではしゃいでいるアイドルオタク男子の飲み会みたいやねん。とにかく興味が持続しないのよ。で、後半になるととにかく画面が暗い。ほとんど何も見えません……おまけに手ブレ撮影で画像がザラザラやねん。

Y木:そりゃヒドイな。

S原:まあ、この映画の唯一のみどころはニワトリやろうな。

Y木:ニワトリがゾンビになって襲ってくると?

S原:いや、頭のおかしい奴が生きたままニワトリを食べるねん。

Y木:うそつけ。

S原:ほんまやねんって!そういう場面があるねんって。しかも、その頭のおかしい奴は、その場面しか出てこないという(苦笑)

Y木:もうメチャクチャやん。

S原:お約束のヌードとかもあるねんけど、全然エロくないしなあ。個人的な好みとしては、女子が真面目キャラでなかなかヌードをみせないとか、男子がシャワーシーンを覗くけどなかなか見えないとか、もっと観客を焦らしてほしいわ。

Y木:きもー……

S原:この映画は、「新感覚サーフィンホラー」というキャッチコピーなんやけどな。ただバカっぽいヤングがサーフィンするだけやったわ。

Y木:ゾンビものなんやろ?

S原:一応はそうなんかな。主人公たちはさんざんダラダラしたあと(これが前半)、サーフィンをするために海岸に行く(これが後半)。そこには変なパワーを持つ教祖がいて、狂った信者たちに出会う(これがラスト)という話やねん。

Y木:普通やん。

S原:そうなんやけど……

Y木:……

S原:はあ……(ため息)

Y木:なんやねん。

S原:そもそも、こんな映画を観なくてもええんとちゃう?

Y木:お・ま・え・が・言・う・な!

S原:さあ、みなさま。最後のほうになると、ほとんど黒い画面が続いて「ギャー」とか「やられたー」とか声がかぶさるシュールレアリスムの技法を取り入れた斬新な映画です。暗い画面を観続けても苦にならない、そんなあなたはマストバイですよ!