あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

女の子(たち)が大暴れ!「ウォー・オブ・ザ・ジャングル」(2012)の巻

ウォー・オブ・ザ・ジャングル [DVD]

S原:さあ、今回は世の中で誰も褒めていないこの映画!

Y木:うわー…B級臭さが充満してるなあ。

(あらすじ)

アメリカ軍隊に所属しているイナラ。ある日、彼女は、かつて自分の亡くなった父親が所属していた特殊部隊≪アスガード≫に入隊する。その部隊の任務は、ヴァルハラ島という島へ上陸し、その島の天然資源を確保すべく本隊を援護することであり、まさに秘密傭兵業務であった。そして、アスガード軍による上陸作戦は決行されるが、島の上空でイナラの乗った輸送機が、島の電磁場の影響を受けジャングルへ墜落してしまう。イナラは命こそ助かるが、その島に古くから潜んでいる女ばかりの謎のアマゾネス先住民に囚われてしまう。敵でないと見なされたイナラは、先住民のとの奇妙な生活を共にする事になり、やがて驚愕の真実を知ることになる・・・。

 

S原:いやーこれはヒドかった……

Y木:観ないでも分かるわ。

S原:この映画はとにかく意味のない場面が続くねん。これDVDの表紙をみたら、ジャングルファッションの女子たちが大暴れする話やと思うやん? これを観る人は、密林にビキニ美女がいるのを期待するやん?

Y木:まあな。

S原:でも、そういうのが出てくるのは、映画が始まって45分すぎてから。ちなみに映画自体は71分ね。

Y木:それまで、何をしてるんや?

S原:とくに何も……ただ主人公がダラダラしてるだけやった。

Y木:あかんやん。

S原:面倒なので密林にいくまでの話は省略します。主人公は、特殊部隊とともに軍用の飛行機で密林にむかいます。途中で、なぜか突然飛行機が墜落します。説明はありません。

Y木:あーそう。

S原:で、気が付くと主人公は一人で倒れています。そこへアマゾネス水着美女軍団が登場します。主人公はアマゾネス軍団につかまります。下腹部を優しくたたかれて拷問(?)されます。そのあとで、急に開放されてアマゾネス軍団は、ホネホネダンス(?)を披露します。次の日、主人公はビキニトップを小さな娘をとられて、「待て~」って追いかけます。ここはサザエさんのパロディです。

Y木:あのー、ついていけないんやけど。

S原:突然、主人公がアマゾネスたちを集めます。そして「ここに侵略者がいるのよぉぉ~!」「いまこそ団結して戦うのよぉ~!」と勝手に演説を始めます。主人公はこの部族の女王らしいですが、よくわかりません。

Y木:侵略者って誰のこと?

S原:たぶん、主人公と一緒に行動してた特殊部隊のことやと思う。

Y木:おいおい、一緒に来たんやろって。「侵略者やから、やっつける」ってメチャクチャやん。

S原:で、いよいよクライマックスの戦いが始まります。アマゾネス軍団は銃とか使えません。特殊部隊に対してはかなり不利です。

Y木:やろうな。

S原:でも、大丈夫。最後の戦いでは、特殊部隊も銃を使いません(手には持っている)。

Y木:なんで?

S原:わかりません。説明もありません。さっきまでマシンガンの手入れをして「さあ、やるぜ!」って感じだったのに、アマゾネス達に出会ったら、なぜか「銃がつかえない病」になったしまうようです。

Y木:じゃあ、なにで戦うの? 殴り合い?

S原:剣ですよ、剣! 水着美女と小汚い迷彩服のおじさんたちが、剣をもって戦う場面は「人間の原始的な戦いはどういうものか?」を表現しているのですよ、あなた。

Y木:ウソつけ。

S原:7分くらい戦って、おしまいです。

Y木:7分……

S原:いやーこれはなかなかの出来やったなー。でも考えてみてよ? もしも中古店で「フリントストーン/モダン石器時代」(1994)と、このDVDが並んでたら、どっちを買う?って話よ。

Y木:どっちも買わへん。

S原:オーケー、その通りだぜ、共産党革命軍の同志よ。

Y木:だれが同志や。

S原:まあ、たしかに面白くはないけどな。密林(ピクニック用の山)を、ビキニ軍団がトボトボあるく場面は、捨てがたいのよなー。

Y木:楽しんでるやないか。

S原:あとちょっと気になるのがな。主人公の顔やねん。なんというか、パンダみたいやねん。

Y木:ルックスのことは言うなよ。

S原:違う違う。まあまあキレイな顔をしているし、スタイルもええのよ。でも化粧が変やねん。目の周りにアイシャドーを塗りすぎて、変な顔にみえるねん。おいおい、リンリンカンカンかよ!

Y木:古いなあ。

 

 (注 リンリン・カンカンではなく、ランラン・カンカンの間違いでした。お恥ずかしい。)

 

S原:というわけで、今回の映画はよほどの好事家のみにおススメしま~す!あ、でも、ちょっと思たんやけどな。

Y木:なんやねん。

S原:実は原始人ビキニの女子って、めちゃ好きやねん。あれは萌えるよな~。

Y木:……(無言)