あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ぼくはチープでレトロで、ちょっとカルト「エンド・オブ・ザ・ワールド」(1977)の巻

エンド・オブ・ザ・ワールド [DVD]

第35回 追悼、クリストファー・リー - ライブドアニュース

 

S原:さあ、今回からレトロ&カルト映画の世界をご招待しますよ~。発売元は、WHDジャパン・フォワード! 会社概要を見てもよくわからない謎多き会社! 素晴らしすぎるチョイスに悶絶必死です~!

Y木:うわー。もうマニアのためだけの世界やん……

(あらすじ)

深夜のレストランが何者かによって爆破される。その直前に現れたペガード神父・・・彼の正体とは?同じ頃、宇宙開発研究の第一人者アンドリュー・ボランは謎の怪電波を傍受する。暗号を解読するうちに『地球滅亡』という言葉が含まれていた事に気づき、調査を開始した。しかし、何故かペガード神父のいる教会にたどり着いてしまう。

「新・ドラキュラ 悪魔の儀式」をはじめ、「007 黄金銃を持つ男」や「スターウォーズ」「チャーリーとチョコレート工場」など現在も活躍する名優クリストファー・リー主演。

 

Y木:こういうのって一部のマニアがカルトとかレアとか言って有難がってるけど、実際はどうなん? 面白いの?

S原:うーん……まあ、思い入れの問題かな(苦笑)

Y木:やっぱりな。

S原:でもスピルバーグ映画にはない味があるのも事実やで。

Y木:「味」はええけどやな。こういう映画を作ってる奴が、スピルバーグみたいな映画は作られへんやろ?

S原:そんなん言ったら、スピルバーグだって、こういう映画は作られへんやん。

Y木:いや、そもそも作る気がないの! おまえ、スピルバーグから空手チョップされるぞ。それはええから、映画本編の話をしてくれ。

S原:これは、ビデオ時代は「エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画」というタイトルで発売されていたらしい。知ってる?

Y木:知らん。

S原:レンタル店の創成期やから、当時のマニアは観たんかなあ。

ESTRANHO MUNDO NOVO (1975) - HD

Y木:クリストファー・リー主演か。ドラキュラの人やな。

S原:うん。この映画でも、ドラキュラ風味で登場するで。宇宙人なのに(笑) 

Y木:いきなりネタバレかい。

S原:まあ、この映画に関しては隠すようなもんでもないやろ。とにかく、すべてが超チープで、映像もザラザラ。たぶん、VHSをそのままDVDにしたんとちゃうかな。観ていると「あー昔はこういう映画をレンタルしてたなあ」とノスタルジーに浸れます。

Y木:いやなノスタルジーやなあ。話は上のあらすじの通り?

S原:うん。超シンプル。ちょっとくらい用事しても、十分に分かります。NASA職員のボラン教授が、宇宙からの謎の電波をキャッチします。解読すると、「世界大崩壊」「世界大崩壊」「世界大崩壊」「世界大崩壊」と繰り返しています。ボラン教授は言います。「これは、大変なことになったぞ!」「地球がヤバいぞ!」

Y木:なんか、あんまり頭の良い教授じゃないみたいやな。

関連する画像の詳細をご覧ください。Watch End of The World: REMASTERED | Prime Video

S原:で、実は地球からも電波で返事をしていると分かります。結構、マメにやりとりをしています。女子高生のLINEみたいなもんやろうな。

Y木:しょーもないこと言わんと、はよ続きを話せ。

 S原:で、返事をしている場所が、教会とわかります。そこを訪ねると、でてくるのが我らがクリストファー・リーね。このへんまでは、結構雰囲気も良いです。で、ここからが問題やねん。

Y木:問題?

S原:ここからが………ダルい(笑)

Y木:やっぱりな。でも、そういうのを覚悟して観てるんやろ?

S原:まあな。でも、ダルいもんはダルいよ、やっぱり。で、もうラストまで省略すると……

Y木:もうラストの説明かい。

S原:いや、ラスト(だけ)は、面白いいねん。最後、クリストファー・リーは正体を明かします。「我々は宇宙人だ」「教会にいるシスターも宇宙人だ」「タイムワープが故障して、地球にとどまっていたが、修理できたので(S原注:主人公が部品を渡した)もう帰る」「バイなら」

Y木:斎藤清六か。

S原:そして、言います。「争い、殺し合い、星を汚す地球人を放置しておけば、いずれその汚染が我々の星まで広がるかもしれない」「なので、地球を破壊する」「(いま地球で起きている)大災害は、我々の仕業だ」 驚く主人公(と妻)に向かって、「君たちは頭が良いから特別扱いしてやる」「一緒に我々の星に来ないか?」

Y木:それで?

S原:一瞬、クリストファー・リーが宇宙人の姿に変身します。それがもう、80年代風に最高です。効果音もビヨーーーンって感じで最高! (上のビデオパッケージ参照)

Y木:あ、そう。

S原:で、先にタイムワープをしたクリストファー・リーをおって、主人公夫妻もタイムワープ装置にはいります。そして、タイムワープでどこかの星へ……

Y木:終わり?

S原:そこからが、すごいねん。地球儀が映るねんけどな。それが、ちゅどーーーーん!って、真っ二つ! 粉々に爆発しておしまい。いやーこのラストは本当に良かったわ。

Y木:ちゅどーんって……(絶句)

S原:さあ、みなさん。マジメにみる映画ではありません。でも、何本も観ないと理解できないアメコミ映画を作ったり、青くてきもい生物をCGで作るのに比べればリーズナブルですからね。世の中にはこういう映画があってもいいのですよ、たぶん! スピルバーグさん、「E.T.」をセルフリメイクするときは、この映画みたいに地球が最後に真っ二つに爆発するラストにしてくださーい!

Y木:全然違う映画になるやろ!

 

関連する画像の詳細をご覧ください。Obscure Video And DVD Blog: END OF THE WORLD 1977 (SINISTER CINEMA)