S原:今回は、格闘アクション!
Y木:こんな映画、誰が観るんやろ……
(あらすじ)
核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたSFアクション。兄を殺した男に復讐するためL.A.にやって来たアレックスは、極悪組織の罠にはまり過酷な格闘イベントに参加させられる。
Y木:これ、ゲームのパクリ?
S原:全く関係ないです。タイトルだけパクってます。
Y木:B級映画あるあるやな。しかし「ストリートファイター 2050」か。センスがないなー……
S原:これは一応、近未来という設定やねん。
Y木:「マッドマックス2」みたいな?
S原:そうそう。あれをすごく薄めた感じ。そのへんもB級臭が漂うところなんやけどな。製作者としては「とにかく、アクションやかっこいSFの雰囲気を楽しんでおくんなまし!」という狙いやねん。
Y木:で、肝心のアクションはどうなん?
S原:まあまあやったよ。でも、すごく雑やねん。
Y木:うん?
S原:俳優(マット・マリンズその他)はそれなりに動けてると思う。けど、撮り方が下手やから、どうもかっこよくみえない。
Y木:あかんやん。
S原:うん、パンチとかあたっていないのがモロバレやしな。もちろん、映画やから本当にパンチをするわけじゃないねんけど、それでももうちょっと普通に撮って欲しかった。あとはお色気場面があるねん。
Y木:ふーん。エロ要素があるんや。
S原:舞台はストリップ劇場なので、バンバン脱ぎます。げっぷが出るほど女性の裸(おもにおっぱい)が見れます。いつも思うねんけど、あっけらかんと大多数の女子達が裸になると、逆に興奮しないよなー。
Y木:それはそうかもな。
S原:洋物ポルノ雑誌「バチュラー」で外人がバーーン!ってお股を開いてるより、チラリズムで恥ずかしそうに半尻をみせる「でらベッピン」のほうが興奮するってことよ。あ!このとき上半身は着衣のまんまね! 着衣!
Y木:それ、お前の好みなだけやろ。
S原:まあそういう感じやったよ。
Y木:ストーリーは?
S原:ああ、ストーリーか……えーと……忘れた。
Y木:おまえなー。
S原:いや、ほんまに印象残らんねんって。えーと、たしか、主人公が格闘イベントに参加させられるねん。で、トーナメントで戦っていくんやけど、その中に兄貴を殺した奴がいて、復讐しちゃる!って考えてるねん。
Y木:それで?
S原:それだけ。
Y木:おまえなー。
S原:ま、大したことない映画やった。こういうB級映画を観ててよく思うんやけどな。ちょっとでも、印象に残るような工夫をしたらええのに、って思うわ。
Y木:例えば?
S原:そうやな。シュワちゃんの「バトルランナー」では、主人公は変な金色のレオタードを着てたやん?
Y木:着てたな。
S原:映画は忘れても、あのレオタード姿は覚えていると思うねん。
Y木:はあ。
S原:あと、「ポリスアカデミー」では、毎回自動車のエンジン音を、口で形態模写する場面があるやん?
Y木:あるな。
S原:映画は忘れても、あの口のエンジン音芸は覚えていると思うねん。
Y木:…はあ。
S原:あと、スタローンの「コブラ」で、変なハサミをもった集団がでてきたやん?
Y木:でてきたな。
S原:あれ、映画の本編と関係ないやろ。でも印象に残るやん?
Y木:……はあ。
S原:分かるかな?
Y木:よう分からんけど、どうでもええからスルーするわ。最後は、格闘技でやっつけておしまい?
S原:ああ、最後か……えーと……忘れた。
Y木:ええかげんにせえよ。
S原:だって忘れたんだもん、仕方がないじゃないか、チミィ! えーと、たしかボスみたいな奴をやっつけておしまいやったと思う。
Y木:しかし、今回の紹介はひどいな。
S原:いや大丈夫やって。
Y木:なにが?
S原:誰も、こんな映画、観たいと思わへんから。
Y木:……もう、このブログ、やめたら?