あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

便乗映画特集!スピルバーグじゃないほうの「宇宙戦争  ウォー・オブ・ザ・ワールド」(2005)の巻

H.G.ウェルズ 宇宙戦争 -ウォー・オブ・ザ・ワールド [レンタル落ち]

Y木:これ、前回と同じやん…

S原:一般人には区別がつきませんが、今回はこれを紹介しますよ。 

(あらすじ)

天文学者のジョージは、結婚10周年の記念に妻のフェリシティ、息子のアレックスとともにワシントンDCへの旅行を計画していた。しかし旅行当日、謎の彗星が多数出現、調査のため職場から呼び出されたジョージは、2人を先に送り出し、翌日にD.C.で合流することに決めた。だが、移動の途中で突然車が故障する。仕方なく外に出た彼は、そこで信じられない光景を目撃する。彗星が落下した地中から、謎の巨大な殺戮兵器が、その姿を現した・・・

 

S原:一応、これはH.G.ウェルズ原作の正統作品やねん。

Y木:スピルバーグトム・クルーズの「宇宙戦争」と一緒か。

S原:うん。でも、結局はほかのバッタもんB級映画と同じ感じやった。

Y木:そりゃそうやろ。

S原:でも、実は出来はそんなに悪くないねん。もちろんスピルバーグ版ほど、お金はかかってないけど、まあまあやと思うけどな。

Y木:どうせ宇宙人から逃げ回るだけやろ。

S原:まあな(笑)でも、主人公が家族に会いに行くために行動するから、一本筋が通ってるねん。あとは、VFXが割と良い。6本足の宇宙人の兵器のデザインも悪くないし、ゆっくりと動くところも味があるねん。ちょっと「太陽の牙 ダグラム」にでてくるデザートガンナーに似てる。ああ、昔プラモデルが欲しかったなー(遠い目)

Y木:もうええ年してるんやから、自分で買えるやろ。

S原:確かに買おうと思えば買える。でも…あのころの購買への情熱や所有への欲望は、二度と戻ってこない……嗚呼……

Y木:知らんがな。

S原:この映画は、ちょっと特撮部分が面白くてな。宇宙兵器からビームが出て人間が当たった瞬間に、一瞬『人骨』が見える。あと、宇宙兵器の触手にふれたら、顔がドロドロと溶けていく、とか。ちょっと80年代風でええ感じやろ?(笑)いまでは、なかなか見れない手作りな演出で、ここは良かった。

Y木:アナログを楽しむタイプの映画かいな?

S原:そやな。いまさらストーリーに新鮮味もないしな(苦笑)宇宙戦争ものはたくさん作られてるけど、ディテールを面白くして、グイグイと話をすすめれば、それなりに面白くなる……ような気がする。

Y木:ま、単純と言えば単純やしな。

S原:スピルバーグ監督作品とは製作費が違うから、スケールが小さいのは仕方ない。大半は、山道とかで撮影しているしな。でも低予算のわりには、ちゃんと軍隊をだして宇宙兵器と戦う場面とか攻撃で荒廃した町もちゃんとあるで。B級として合格点やと思う。

Y木:おまえの合格点は低すぎて参考にならん。

S原:そういえば、主人公は天文学者やねん。相手は宇宙人やから後半で、その設定が生きてくると思ったけど、とくに意味はなかった…(苦笑)

Y木:B級映画あるある、やな。

S原:宇宙兵器がやってきて、主人公は家族に会うために逃げる。その途中で信仰に厚いおじさん(神父)に出会う。こんな宇宙人に殺されそうになってる状況なのに、家族を失った女性に神様への信仰を説教して、逆にキレられるねん。この神父が、ずっと神様のことを語っていて、かなりうっとおしい(苦笑)ほかにも軍人と出会ったり、そんなエピソードをつなげながら、家族のいる街(DC)を目指していくという変則ロードムービーやねん。

Y木:ほう。最後は?どうやって宇宙人をやっつけるの?

S原:主人公が、狂犬病の薬を注射器で、敵の触手にエイ!って刺すねん。

Y木:うわー……

S原:いや、こういう映画は、これでええねんって。核兵器でやっつけるんじゃなくて、注射器がピッタリ。すごく味があると思うで。

Y木:家族とは再会できるの?

S原:できます。わりとあっさりと見つかります、アメリカ映画ですから、ね♡

Y木:相変わらずやなあ…よく飽きずにこんなんばっかり観るわ…

S原:さすがに疲れてきたけどな…(苦笑)さーみなさん、一連の宇宙戦争バッタもん映画では、宇宙兵器が出てくる場面が少ない方ですが、演出は一番マシです……たぶん。宇宙兵器が襲ってきたときの参考にするためにも、ゲット、プリーズ!