S原:さあ、今回から女子たちがアクションしまくる映画を紹介しますよ~!
Y木:こういう映画って、廃れへんよなあ。
(あらすじ)
世界最強のファイターを決めるトーナメント“デッド・オア・アライブ(DOA)”。
己の肉体のみを武器とし、勝ち残った者は1000万ドルを手にする。その会場となる東シナ海の孤島に、三人の美女が招かれた。人里離れた北海道の忍者村の王女、かすみ。カリスマ女子プロレスラーのティナ。裏の世界で名を馳せる暗殺者にして泥棒のクリスティ。他にも太極拳やムエタイ、ロシアン・マーシャルアーツの使い手等、強者がエントリー。しかし、男女入り乱れての生死を賭けた壮絶な戦いが繰り広げられる裏には恐ろしい陰謀が隠されていたのであった。果たして彼女たちの運命は?
S原:これは面白かった!まさに女の子たちが大暴れの映画やった。「チャーリーズエンジェル」シリーズとかあるやん?あれをさらに知能指数を低くした感じやねん。あ、褒めてるねんで。
Y木:「チャーリーズエンジェル」より低いって……おいおい。
S原:でも楽しい映画よ。この映画は、元はゲームらしくて超単純です。女子がアクションするのを観るだけの映画。セクシーな衣装をきた女子たちが、キック! そしてパンチ! いっぱい暴れちゃうゾ♡
Y木:なんか頭の悪い説明やな。一応、「恐ろしい陰謀が隠されていた」って書いてあるやん。
S原:一応、それぞれのキャラクターの事情とかあります。けど、基本どうでもいいです。べつに真相が明かされても驚きはないしな。
Y木:あかんやん。
S原:いや、この映画は、それでええねん。女子がトウ!とかテヤ!とか言うだけ。そういう映画やねん。
Y木:よくわからん。具体的には?
S原:あー具体的には、バレーをする場面があります、ビキニで。
Y木:ビキニでバレー……
S原:あとは着替えしながら、銃を撃ったりしてたわ。黒いブラジャーを上に放り投げて、その間に銃を撃った後に、シャキーン!て黒ブラジャーを装着!
Y木:黒ブラジャー……
S原:あとは何があったかな。あーそうそう、DOAという格闘技の大会に招待されるねんけど、そのときはキャッツアイのカードみたいに招待状が飛んでくるねん。シュパッ!って(笑) いやーこういう細かいところにも配慮が行き届いてるねんなあ。
Y木:それ、配慮って言うんか。
S原:あとは、半裸で戦ったりやたらと生足をだしたり。まあそういう映画やったよ。たぶん、この映画を観る人は健康的なセクシーアクションを期待してると思うねん。それには十分に応えているから、これはこれでええねんって!イエス、ウイ・キャン!
Y木:なにを力説してるねん。キモイわ。
S原:あとは乳首やな。
Y木:え?
S原:乳首。
Y木:乳首がなんやねん。
S原:見えそうで見えないのよ。
Y木:どうでもええわ!
S原:どうでもよくないって。こういう映画は、やっぱりパンチラと乳首は見えそうで見えない「あだち充方式」がしっくりくるね。こういう痒い所に手が届く演出も憎いっす。
Y木:はあ…(ため息)これ、女優はキレイなんか?
S原:うーん、その方面はまあ………(苦笑) DVDのパッケージはかなりキレイに撮れてると思う。たぶん、スタイルが良くてアクションが出来るという条件でキャスティングしたんちゃうかな。
Y木:じゃあ、アクションはすごいんや。
S原:動きはキレキレです。僕はあんまりこういう肉弾系のアクションは観ないんやけど感心した。さっきも言ったけど、これはも原作(?)はゲームやねん。マンガというか、ヲタク向けというか。それにしても、これを観てつくづく思ったんやけどな。
Y木:なにを?
S原:これがなんで日本で出来ないんかなあ……と。
Y木:あーそういうことな。
S原:アクションが出来る女優って日本でもおるはずやねん。この映画は、作り手側も演者も照れずに大真面目に「マンガ映画」を作っています。これならB級でも十分楽しめる。こういうのを日本でも作って欲しいねんけどなあ。無理なんかなあ。
Y木:製作費が違うやん。
S原:いや、この映画はそんなにお金をかけていないはず。工夫すればもっと色々出来るはずなんやけど。やっぱり電通とフジテレビが悪いんやろうな。でもこれは、映画作りに興味があるヤングたちに観てほしい。良い意味で演出がケレン味たっぷりやねん。殺陣の場面で、桜の花びらがフワッと舞うとか、日本刀に相手の姿が映るとか、格好よいのよ。ラストで、仏像の頭が木っ端みじんになる場面なんか、もう最高やで。
Y木:ええ年して、こんな映画を熱く語るおまえが心配になるけど、まあ楽しい日々を送ってるようでよかったわ。
S原:さあ、みなさま。なにも考えずに女子たちのボディや生足を楽しんでください。ケインコスギもでてますよ~!