あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

特定のアイドルファンのための映画(?)を観てみる!「みゃーっつ♥EYE」(2013)の巻

みゃーっつEYE [DVD]

S原:さあ今回で、このシリーズも最後。最後は強烈ですよ! 「キャッツ♥アイ」じゃなくて、「みゃーっつ♥EYE」!

Y木:駄洒落にしても、なんかもう……(絶句)

(あらすじ)

ゆるく可愛く、ちょいセクシーに町から町へ盗人人生を送る彼女たち。同時に同じ男を好きになってみたりで、同時に同じ男にだまされてみたり、そしてマシンガン野郎と対決してみたり、秘法を探す道中のさまざまな出来事を乗り越えて、三人の心がひとつになった時、またあの男が現れた。

 

Y木:これ、ほんまにDVD買ったの?

S原:買ったで。

Y木:おまえ……これ、観たいんか?

S原:いーや、とくに観たくない。

Y木:なんで、買うの?

S原:聞きたい?

Y木:まあな。

S原:じゃあ、ありのまま起こった事を話すわ。

Y木:頼むわ。

S原:ぼくはワゴンセールコーナーの前で立っていた。

Y木:うん。

S原:と思ったら いつのまにか、このDVDを持ってレジの前にいた……

Y木:は?

S原:な……なにを言っているのかわからねーと思うが。

Y木:わからんな、たしかに。

S原:……頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

Y木:あーそう。

S原:もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

Y木:それは大変やったな。

S原:そういうことなんだ、ジョースターさん。

Y木:誰がジョースターさんや!

S原:わかった?

Y木:わからんわ。

S原:こういうDVDを買うのは、もう何というか、店頭で見つけた時にカゴにいれないとあかんねん。だって、躊躇して「今度、買えばええか?」って買うのを止めてみ? もう二度と買う気が起こらへんやろ?

Y木:それでええやん。無駄遣いしなくて。

S原:いや、そのときにゲットしないと、もしかしたら明日に地球が真っ二つに割れるかもしれへんやん? そのときに「あ、あの「みゃーっつ♥EYE」を買ったほうが良かったんかな?」とか焦りたくないやん。

Y木:それよりも、地球が真っ二つに割れている状態に焦れよ。

S原:ま、わかる人にはわかると思うわ。

Y木:一生、分からんでもええわ。それで、この映画の内容を話せよ。

S原:これは「キャッツ♥アイ」のパロディ風なんやけど、とにかく全体的にぬるいねん。演出、演技、ストーリーすべてが晩夏の2日目の風呂水みたいでな。セリフは棒読み、アクションは付け焼刃、起承転結もすごくユルユル。なんか観ていると、「このまま観ててもええんやろうか?「単純に人生の無駄遣いちゃうやろか?」とドキドキしてくるという。

Y木:いやなドキドキやなー。出てくる娘は可愛いんちゃうの?

S原:普通やった。可愛さで言うと、天神橋筋商店街で歩いている娘と同じくらいかな。

Y木:なんやよくわからん。

S原:紗綾、伊東愛、山田空がたぶんキャッツ・アイじゃなかった「みゃーっつ♥EYE」の怪盗(?)3人娘やと思うねんけどな。見分けがつかんから、わかりません。

Y木:適当やな。キャッツ・アイみたいに泥棒するんやろ?

S原:泥棒……してたと思う。

Y木:それも覚えてないんかい。

S原:ほんまに薄味すぎて、観ている最中から記憶がなくなっていくねんって! 復讐の話やったかなー……パンチとかキックとかしてたなー……もう忘れたなあ……あ!もしかして、シュワちゃんの「トータル・リコール」ってこういう感じかな?

Y木:ちゃうわ。あれは模造記憶の話やろ。

S原:あとはレオタードやな。

Y木:レオタードがどうしたんや。

S原:3人娘は、レオタード着てるねん。

Y木:そりゃそうやろ、キャッツアイのパロディなんやから。

S原:そのレオタードがな、ちょっとだぶついてるねん。

Y木:うん?

S原:サイズが大きかったんかのしれんけど、これではあかんよ。レオタードは体にピタッとしているから、レオタードやん? キャッツアイの泪姉さんがダボっとしたジャージでできたら魅力半減やん?

Y木:ジャージの話とちゃうがな。

S原:まあ、レオタードに対するこだわりもないのに、こういう映画を撮ったらあかんって。北条司先生は、もちろんダメ出しするやろうしな。

Y木:北条司がこんな映画観てるわけないやろ。絶対、嫌ってるわ。

S原:まあ、とにかくピタッとしないレオタードは認めませんってことを強く言っておきます。この点は、寺澤武一先生も同意してくれるんとちゃうかな。

Y木:それは「コブラ」にでてくる女性がボンテージ姿なだけやろ。

S原:じつは一つだけ、面白い点があるねん。それは、この「みゃーっつ♥EYE」3人娘が、全員とも猫ひろしが好きやねん。猫ひろしが、3股をかけているという設定ね。

Y木:そう。それで?

S原:最後は「待て~♡」って、3人娘が、猫ひろしをおいかけて、おしまい。

Y木:……は?

S原:その走っている3人娘が、ものすごいやる気がなさそうやねん(笑) いやー、ヤングな娘がダラダラ走る姿って、なんか萌えるよな。

Y木:キモイからやめろって。

S原:というわけで、みなさん。なにからなにまで意味不明です。今回シリーズで紹介したなかでも、最もおススメできません。あ! ひとつ言い忘れた!

Y木:なんやねん。

S原:ぼく、「キャッツ♥アイ 実写版」(1997)よりも、こっちのほうが好きかもしれない。

Y木:どうでもええわ!