あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「レジェンド・オブ・サンドマン 死の砂漠の謎」(2006)の巻

レジェンド・オブ・サンドマン 死の砂漠の謎 [DVD]

S原:今回はこちら!

Y木:あー「ハムナプトラ」のバッタもんやな。

(あらすじ)

砂漠を舞台に繰り広げられる冒険を描いたアクションアドベンチャー。祖父が死に際に残した砂漠の秘密を手に旅立ったスーとその仲間たち。広大な砂漠に翻弄されながらも洞窟に辿り着いた彼らの前に、復活した伝説のモンスターが立ちはだかり…。

 

S原:これ、ジャケットを観たら誰でも「ハムナプトラ」シリーズを思い出すやん?

Y木:まあな。

S原:もしくは、トム・クルーズの「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」(2017)とか?

Y木:そうやな。

S原:もしくは、「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」(2015)とか?

Y木:かもな。

S原:もしくは「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」(2005)とか?

Y木:うん。

S原:もしくは、「天山回廊 ザ・シルクロード」(1987)とか?

Y木:もうええわ! はよ映画本編の話をしろよ!

S原:いやーこれはひどい映画やった……(苦笑)なんというか、たぶん素人が作ったんとちゃうかな。

Y木:砂漠で冒険する映画やろ?

S原:いや違います。そのへんの砂が多い場所です。

Y木:砂が多いって。公園やがな。ピラミッドは?

S原:でてきません。

Y木:あ、そう。もう驚かへんけどな。怪物みたいなのは、さすがに出てくるねんやろ?

S原:一応、ちょっと出てきます。ちゃんと観てなかったから、ストーリーもよくわからんかったけどな。最初に変な怪物に、3人の男が襲われます。3人とも白いシャツに白いスラックスです。同じ格好をしている意味はありません。(たぶん)

Y木:あーそう。

S原:で、その中の一人の孫娘が主人公(らしい)です。主人公は、白スラックスの男からのメッセージを受け取り、そこになにか(謎の生物)がいるはずと確信します。そして砂場の洞窟を目指します。

Y木:それで?

S原:パンクバンドをしている友人たちに声を掛けます。彼らはアメリカの典型的なクズ白人たちです。

Y木:差別的な表現をするなって。

S原:普段、読書なんかしないでしょう。ましてやドストエフスキーなんか読んだこともないでしょうな。

Y木:ドストエフスキーは関係ないやろ。

S原:赤川次郎なら読んだことがあるかもしれませんな。

Y木:どうでもええわ。はよ話をすすめろ。

S原:友人たちは「どうぜ見つかりっこねえ」「岩と砂しかねえよ」と相手にしません。クズ白人たちのくせに、言うことはまともです。

Y木:だから、やめろって、その表現は。

S原:軽くチョメチョメしたり、意味なくバンドの演奏があったりして、なかなか話はすすみません。やっと、みんなで行くことになります。この時点では40分経過しています。映画自体は、83分です。

Y木:のろいなあ。

S原:ガソリンスタンドで,店主の親父が「これ以上、先に進むなよ」「いいか、絶対に行くなよ!」とダチョウ倶楽部みたいなやりとりがあって、やっと洞窟の入り口にたどり着きます。そのあと、お腹が空いたから昼ごはんにいきます。

Y木:はよ洞窟に入れよ。

S原:一方、意味なくモトクロスバイクノロノロと田舎道を走る男がいます。そこに怪物が登場します。怪物は痩せてガリガリでまったく強そうに見えません。でもバイク男はあっさりとやられます。この時点で52分です。

Y木:だるいなあ。

S原:一方、主人公たちは「車にはCDがいっぱいあるぜ」「なにを聞く?」「イエーイ」と盛り上がっています。2006年の映画ですが、この地域ではCDが開発されていなかったようです。そのあと、修学旅行の夜みたいにコイバナ(痴話喧嘩?)が始まりますが、すぐに終わります。このやりとりに意味はありません。

Y木:頼むから話を進めてくれ。

S原:やっと洞窟(というか炭鉱跡?)に入って、案の定、瘦せこけた怪物に襲われます。首が飛んだり、体が切れたり、ブシャー!と血が出たりします。

Y木:80年代っぽいなあ。

S原:この場面は最高でした!

Y木:楽しんでるやないか、おまえ。

S原:言い忘れてました。ガリガリの怪物ですが、撮り方が下手すぎて背が高いのか(3メートルくらい?)、人間サイズなのか(170㎝くらい?)よく分かりません。そして夜が明けて、ぽっちゃり主人公女子が「コマンドー」のように機関銃やバンダナを巻いて、気合を入れます。もちろん、ホットパンツに着替えています! ローアングルで足を映します! 個人的にはホットパンツ、好き!

Y木:そうか、良かったな。

S原:最後は、ガリガリ怪物をやっつけます。チェーンソーで体を半分に切ります。最後は、洞窟からでてきて、何もしていないのに「やりきったぜ……」と朝日を浴びます。そこに、3人のガリガリ怪物がでてきて、おしまいです。

Y木:はあ……なんか不毛な映画やなあ。

S原:いや、待て。友よ。

Y木:は?

S原:いま、不毛と言ったな?

Y木:ああ。

S原:それを言うなら、こういうDVDを買う方がもっと不毛だぜぇぇ~!

Y木:お前が言うな!

S原:そして、それを紹介しているブログを読んでいる人はもっと不毛かも…よ……?

Y木:やめろ、読者を巻き込むな!

S原:というわけでみなさん。なかなか酷い映画でしたが、80年代スプラッタが好きな人は楽しめるかも……いや止めた方が良いでしょう(笑) 今回は(今回も)ハズレでした~!