S原:今回は声優!
Y木:声優の映画?
(あらすじ)
大ヒットアニメ「リヴァリス」の主役として、人気の頂点に立っていた声優の白池悠宙(梶裕貴)と久保寺辰真(羽多野渉)。しかし、ある事件を境に、二人は突如として引退し、表舞台から姿を消してしまっていた…。
そうした中、ふとしたきっかけから悠宙は小さな声優学校の講師を引き受けることになる。そんな悠宙を待ち受けていたのは、一癖も二癖もあるようなキョーレツな個性の生徒たち。声優になりたいという彼らの夢を叶えるため、悠宙と辰真の七転八倒が始まった!
S原:これは、解説を読む方がよくわかると思う。
(解説)
今をときめく若手人気声優からあの大御所声優まで!今まで成し得なかった奇跡の豪華声優キャスティング!前人未到の声優実写映画が遂にパッケージ化!
主役には若手人気声優の梶裕貴と羽多野渉!その他 浪川大輔、朴ろ美、宮野真守、森久保祥太郎などの若手人気声優に加え、内田直哉、高乃麗、田中真弓、羽佐間道夫、千葉繁、キートン山田、小山力也、山寺宏一、野沢雅子といった大御所声優たちも特別出演。ナレーターには神谷浩史をキャスティング!
Y木:あーなるほどな。
S原:声優による、声優ファンのための作品です。レビューもファンが書いている(と思われる)ものばっかり。なので日本で初めて、声優ファンでないオッサンが紹介するレビューになると思う。
Y木:どうでもええ「日本初」やなあ。で、ズバリ聞くけど、出来はどうなん。
S原:普通やったよ。
Y木:えーほんまかいな。
S原:最後までちゃんと観れるし、話も理解できる。さすがに感動するほど、出来は良くないけど。
Y木:へえ。
S原:話は上の通り。主役は梶裕貴。ある日、仲の良い声優仲間の羽多野渉が、事故で声帯を痛める。責任を感じた梶は、自分も声優の仕事を辞める決心をする。ある日、梶は小さな声優学校(養成所?)の講師を引き受けることになる。その生徒たちは、一癖もふた癖もある男女たちで……という感じです。
Y木:「ポリスアカデミー」みたいやな。
S原:そうそう、あんな感じ。でも、あそこまでバカぽくないけどな。声優として自信を無くした主人公と、声優になりたいヤングたちの交流と青春物語なんやけど、さっきも言ったけど普通に観れます。ただ、残念な点もある。
Y木:ほう。
S原:大きくは2点。声優業界の裏側とまでは求めないけど、声優あるあるとか声優界ならではのエピソードが欲しかった。少しあるけどインパクトがないのよな。
Y木:ふーん。もう一点は?
S原:主人公が声をあてたアニメのキャラと、本人が話す場面があるねん。同じ声でのやりとりがあって、ここは面白いねん。でも、そういう工夫が少ない。単純すぎるというか。
Y木:いや違うって。単純な話にして、声優たちがいっぱいでてきて、それをファンが楽しむという映画なんやって。
S原:あーそうか。ぼくは、野沢雅子とか山寺宏一とか有名な人以外は全然わからんから知らない人達がでているだけやけど。
Y木:ファン向けなんやって。こういうのはこれでええねん。
S原:どっちにせよ声優ファン以外にとっては、見どころは少ない作品やろうな。でも、考えてみてよ。「氷の微笑」(1992)だって、シャロン・ストーンがノーパンで足を組みなおす場面だけが見どころやったやろ? 同じやで。
Y木:いや、同じとちゃうやろ。
S原:「トータルリコール」(1990)でも、シュワちゃんが鼻の穴に変な機械をいれてる場面だけが見どころやったやろ? 同じやで。
Y木:いや、同じとちゃうって。
S原:「ゼイリブ」(1988)でも、路地裏でプロレスごっこを……
Y木:もうええわ! しつこいねん! この映画について話せよ。例えば、良い点はどういうところ?
S原:そうやなあ、やっぱり……
Y木:なに?
S原:………(考え込む)
Y木:はよ言え。
S原:………声が良いな。
Y木:当たり前やろ!声優なんやから!
S原:でも感心したのは、声優やからセリフが聞き取りやすい。なにを言っているかよくわかるねん。これは冗談抜きで大事な要素やと思うねんけどな。
Y木:それはまあそうかな。これって、声優たちがちゃんと演技してるんやろ?
S原:してます。
Y木:どうなん、演技は?
S原:厳しいレビューもあるけど、わりと普通の演技に思ったけどな。ただ、どうしても「アニメの演技」っぽい瞬間はあるかな。声優ファンにとっては、それが良いのかもしれんけど。それよりも、あなた!
Y木:え?
S原:主役の梶裕貴の結婚相手は、誰やと思う?
Y木:さあ。
S原:あずにゃん。
Y木:え?
S原:あずにゃん!
Y木:あずにゃん?
Y木:知るか!誰やねん!
S原:あなた、まだ「けいおん!」観てないの? あれだけ、おススメしたのに。
Y木:観えへんって言ってるやろ。なんで、ええ年したオッサンが、いまから「けいおん!」を観始めなあかんねん!
S原:はあああ………ええなあ、あずにゃんと結婚出来て。
Y木:……
S原:たまに、澪とか唯が遊びに来るんやろうなあ。
Y木:……
S原:二次会のカラオケで「ごはんはおかず」とか歌んやろうな。
Y木:……「ごはんはおかず」? コミックバンド?
S原:あとは、「私の恋はホッチキス」と「ふでペン~ボールペン~」は外せないよな。
Y木:あのう。
S原:なにさ?
Y木:そろそろ、こっちの世界に戻ってきてくれるかな?
S原:OK、そうしよう。ぼくもちょっと脱線したと反省していたところなのサ。
Y木:よかったわ。
S原:というわけでみなさん、何故か歌って踊るアイドルみたいになってしまった声優達ですが、とくに男性は昔モテなかったのが急にモテるようになって勘違いするんでしょうなあ。というわけで、なかなかの珍しい作品でした~!
(おまけ)
こういうDVDもありました(笑)
↓ ↓ ↓
talksessionyands.hatenablog.com