あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

舞台のDVDを観てみる!「激動の時を越えて BUTLER×BATTLER ~聖夜の贈りもの~ 」(2010)の巻

激動の時を越えて BUTLER×BATTLER ‐聖夜の贈りもの‐ ジャケット画像

S原:舞台のDVDを観てみるシリーズ、今回はこれです。

Y木:ジャケットではどんな舞台か全くわからんなー。

 

【解説】
テニスの王子様」「戦国BASARA」など大ヒットが続く、イケメン俳優揃い踏みのライブエンターテイメント。ミュージカル界の革命と云われた「テニスの王子様」は、2003年の公演から現在まで累計80万人を動員。シリーズ関連のDVDも50万本を超える売上を記録。また、 “歴女”など戦国ブームの火付け役ともいわれる「戦国BASARA」の舞台公演は1万人を動員。関連DVDも高セールスを生み出した。
今回の舞台では、イケメン俳優が執事に扮し、華麗なる美貌と己のプライドを懸けて、日本一の執事を競い合う。主演には「テニスの王子様」に2007年から出演、「戦国BASARA」ではゲームでも断トツの人気を誇った伊達政宗役を演じた久保田悠来が主演を務める。その他にも、「ブザー・ビート」「メイちゃんの執事」などに出演した加藤慶祐、舞台で活躍中の根本正勝ほか、豪華イケメンキャストが多数出演。


【ストーリー】
大正元年。あるお屋敷「万代寺家」に奉仕する洋装の青年たち。彼らは「執事」と呼ばれる万代寺家の使用人。ある日、幸せな日々を送る万代寺家を悲劇が襲う。万代寺財閥の長・万代寺鉄蔵の急逝。これを境に万代寺家の運命は急速に転がり出す。執事の道を選んだ若きおとこたち。新しい時代を造り、そして駆け抜けてゆく中で生まれたものとは。百花繚乱、執事たちによる華麗なる饗宴が今、幕を開ける…!

 

S原:これは、わかりにくい人も多いと思うのでストーリーの他に、解説もコピペしました。 ぼくは、予備知識なくDVDを観ただけやから、わりと単純な感想になると思います。ところで、あなた、2.5次元って知ってる?

Y木:知らん。

S原:ほんまに最近のサブカルを知らん男やな。

Y木:おまえもやろ。

S原:僕は娘がいるから、ちょっと知ってるんですう。アニメイトとか中古アニメショップにも行くんですう。BLの同人誌を立ち読みしたりするんですう。

Y木:きもー…

S原:それはええとして、2.5次元(ミュージカル)というのがあるのよ。いろいろやけど、アニメや漫画の要素(原作も含む)を取り入れて、イケメン俳優がでる舞台というイメージかな。

Y木:ふーん。オタク女子が観に行くの?

S原:それも色々らしい。けど、大きなホールですることもあるし、かなりの集客力があるみたいよ。今回のこの舞台は、たぶん2.5次元に近い作りやと思う。

Y木:で、感想は?

S原:まあまあやった。この舞台・芝居は、良いと点と悪い点がハッキリしていると思います。

Y木:へえ。良いところは?

S原:解説にある通り、イケメン俳優が執事を演じていて、とにかくかっこいい。「おかえりなさいませ!ご主人様!」というセリフはなかなかハマっています。しかも、いろんなイケメンが揃っていて、よりどりみどり。同性でも立ち姿に感心するくらいやから、「執事」が好物な女性はたまらんはず(笑)演技も悪くないし、あとは、ファッションや舞台装置もなかなか良い雰囲気です。とくに階段を効果的に使っていて、なかなか興味深かったわ。

Y木:ほー。じゃ、悪いところは?

S原:話がわかりません……(苦笑)

Y木:そうなんや。

S原:最初はある男がタイムスリップをして、「万代寺家」に潜り込むところから始まります。そのへんまではええ雰囲気やねん。だけど、万代寺家にいる執事たち(たくさんいる)とやりとりをし始めてからが、わかりにくいのよ。執事たちのなかにもいろんなキャラがいて、怪しいというか裏のある人物もいるみたいなんやけど、どうも分かりそうで分からない。

Y木:主人公がその家の秘密を探っていくという話とちゃうの?

S原:うーん、そうなんやろか(苦笑)男は『なぜタイムスリップしてきたのか』という意図や目的を隠したまま、ストーリーが展開するねん。ミステリアスといえばそうやけど、俳優の区別もつかない僕からしたら、頭が混乱するだけやったな。もしかすると他の人はすぐに理解するのかもしれん。僕の理解力不足なんかなー。

Y木:演出に凝り過ぎてるのとちゃうの?

S原:確かに演出は凝っている。でも、やっぱりよくわからん(笑)

Y木:わかったわかった。おまえが理解していないのは分かった。他のことを話してくれ。

S原:あなた、宝塚歌劇観たことある?

Y木:ない。

S原:僕の嫁さんが好きで、新婚時代に何回か観に行ったんやけどな。結構面白いねん。宝塚は、役者(とくにトップスター)を最大限かっこよく見えるような演出しているけど、同時にキャラクターやストーリーもちゃんと作っているねん。もちろん物語としては大したことのないのもあるんやけど、少なくとも登場人物の人間関係やストーリー展開かは分かる。レベル云々ではなく、宝塚の良いところを上手く盗んで欲しかった。それなら僕みたいな一見さんも楽しめたと思うんやけどな。

Y木:おまえは、いつも期待しすぎ!宝塚を引き合いにだすのはちゃうって。観てないからなんとも言えんけど、こういう舞台は、イケメンがカッコよければええねんって。完全にファン向けで作っていて、一種のライブみたいなもんやろ。

S原:確かに「ファン以外はついてくれなくて結構だぜ。おれらの音楽をわかってくれる人だけで十分なのさ」というバンドもおるけどな…

Y木:いまどき、そんなバンドがおるかどうかはともかく「ファン向けに作って演じて、ファンが楽しい」。それで十分やん。

S原:そうなんやけど、こっちとしては「あーもう、せっかくDVD買ったのに!」って思うやん?

Y木:知るか。おまえが好きで買ってるんやろ。それはええから、おまえが理解できた範囲でストーリーを教えてよ。今回の話は、どうダメなのか全然わからんぞ(苦笑)

S原:万代寺家の主人が急死する出来事が起きる。屋敷内では、じつは殺人事件ではないか、と噂が飛び交う。探偵やその助手がやってきて、いろいろと調べていく。執事たちの中には、じつは死んだ主人の私生児(妾の子)が、執事として働いている。死んだ主人やその息子(跡取り)に対して、愛憎半ばする気持ちもある。ほかにも、小さなエピソードを重ねながら、いよいよ主人が死んだ事件の謎解きが始まる。その謎解きは、執事たちの複雑な哀しい運命を明らかにしていく…という感じかな。

Y木:話を聞く限り、べつに普通やけどな。

S原:もしかしたら、違うストーリーかもしれんけどな(笑)今回はほんとに自信がありません……いま、こうやって話をしていると、やっぱり人間関係がわかりにくいのが一番の原因やと思う。だって、ホームズとワトソンと犯人の関係がわからんと、物語は楽しめないやろ?

Y木:その例えもどうかと思うけどな。

S原:ほかにもいろんな設定やエピソードがあるけど、もっと単純で良かったのになあ。最初に言ったけど舞台の雰囲気はすごく良いから、オタクとか関係なくこの世界観に浸りたかったわ。

Y木:うーん、言いたいことは分かるけど、それって結果論のような気がするけど。最初に2.5次元っていう話があったけど、ミュージカルの場面もあるんやろ?

S原:あるで。このへんは結構楽しいんやけど、ダンスは意外と普通やった。もっと凄いかと思ったんやけどな…

Y木:今回のDVDは、おまえの観るスタートラインがズレていて、そのままゴールしたって感じやな。

S原:あーそうかもしれん。もしファンの人がいたら、気分悪くしたかも。申し訳ない。さあみなさん。キャラやストーリの軸がハッキリしないから、ちょっとモヤモヤとしますが、イケメンのイメージビデオに近いと思えば十分に楽しめますよ。これからも、このブログをご覧になってくださいね、ご主人様!

Y木:言うと思った……