あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定)

「インベイド」(2003年)の巻

インベイド [DVD]

S原:今回は、久しぶりにこの手の映画ですよ!

Y木:またこんなんか……

(あらすじ)

宇宙人の原発制圧により人類滅亡が秒読みに迫るパニックSFアクション。外宇宙から発進したUFOが地球に向けて飛行を続けていた。そんな時、何者かによりグロズヌイの基地が制圧され、隣接する原子力発電所も同時に被害に遭ってしまった!

 

S原:いやはや好きな人には、たまらんジャケットですな、ダンナ。

Y木:どうせ、こんな壮大なシーンは、ないんやろ?

S原:正解でござる!ちいさな限定された場所(核施設のセット)で、ウロウロするだけの演劇みたいな感じやった(笑)ストーリーも上のあらすじ以上でも以下でもないです。

Y木:この手の映画って、いつもこんな感じの大げさなジャケットやろ。中身はショボいのにポスターだけは超大作みたいな。ある種、詐欺やと思うけどな。

S原:いや、詐欺じゃなくてアートですよアート!

Y木:どこかアートやねん。まあえええわ。それでこの映画はどうやった?

S原:は?

Y木:感想や。感想をおしえてくれっちゅうの。

S原:え、何を言ってんの?こんな映画、おもろいわけないやん。

Y木:開き直るなっちゅーの!

S原:でも、この映画は全体的にていねいに作られてるねん。この種の低予算映画のなかでは、「優等生」といってもいいと思う。

Y木:へえ。ちょっとはええところもあるんや。

S原:でもなー。最大の欠点があるねんなー。

Y木:欠点って、演出とか特撮?

S原:いやいや、演出も特撮もチープやけど、ギリギリ及第点やと思う。

Y木:じゃあええやん。どこが欠点?

S原:主演男優がなあ…………村上春樹に似てるねん。

Y木:えー……(絶句)

S原:ほんまやで。

Y木:あんな覇気のない「とっちゃん坊や」みたいな奴?

S原:ひどいな、あなた。ファンに怒られるで。いやーこの俳優は、オリヴィエ・グラナーという人なんやけどな。ちゃんとアクションも出来る人みたいやねん。むだに訓練シーン(目隠しで銃を撃つ練習)とかあるから、アクションを売りにしたかったんやろうな。

Y木:わかるけどな。

S原:映画では「どう?かっこええでしょ?」「そろそろドルフ・ラングレンも飽きたでしょ?」「さあ、次のアクションスターはオリヴィエで決まりさ!」という演出されてるねん。

Y木:ふーん、それでええやん。

S原:いやいやいや、村上春樹やで?いくら春樹が、かっこよく決めポーズしてもなー。激しい銃撃シーンでも、「おいおい、あんた小説家やろ」「しょせんジャズ喫茶の親父やん」と突っ込んでしまうねんなー。

Y木:おまえこそ、ファンに怒られるで。それにしても、そんなに似てるんかいな?

S原:いや、よく見るとそうでもない(笑)でも、なんか「脳内変換」してしまうねんなー。

Y木:そりゃ、おまえが悪いんやないか。

S原:テヘッ!

Y木:きもいわ。それで、エイリアンの造形とかはどうなん?VFXとかは?

S原:まあまあかな。でも、透明になったり他の人間に擬態できる宇宙人で、そこはちょっと面白かったで。でも攻撃がしょぼい。みんなで宇宙人に向かって銃を撃つだけ。バカの一つ覚えみたいに、延々と銃を撃つ(笑)

Y木:あかんやん。

S原:まあこういうところが、イマイチみんなの心をつかめない理由やろうな。

Y木:もう、企画段階でどうやってもみんなの心をつかめないと思うけどな。

S原:さあ、みなさん。村上春樹が銃を撃ちます!飛び蹴りします!エイリアンにパンチします!もう村上小説に飽きた人は、ぜひこの映画を観てください!春樹の新しい魅力を感じますよ!

Y木:感じへんわ。

S原:あ。これから村上作品を映画化するときは、このオリヴィエ・グラナーを主演にしてください。「海辺のカフカ」とかどうですかー?

Y木:あれは少年が主人公やっちゅーねん。というか、こんな奴を主役にせーへんわ。陰気臭い小説が、B級アクションになるやないか!

S原:はー…

Y木:なんやねん。

S原:やれやれ。

Y木:それが言いたかっただけやろ!