あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

博多華丸・大吉風に語る「映画ファンのための名言」の巻

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Y木:どうもよろしくお願いいたします。

 

S原:ちょっとご相談があるのですが。

 

Y木:何でしょうか?

 

S原:名言を残したい!

 

Y木:名言?

 

S原:ブログで名言を残して「S原さんて、頭が良い~♡」って言われたい。

 

Y木:いい年して低俗な欲望やね。

 

S原:できれば、ショートカットでスレンダーな美女に言われたい!

 

Y木:個人的な嗜好は、置いておこうか。

 

S原:このまえ【読まれる映画ブログの書き方】というのを、ネットでみつけて読んだんですが。

 

Y木:はい。

 

S原:要するにどうすればアクセス数が伸びるかと書いてあって、どれどれ~?と思って私、読んだんですけどね。その記事では、「アクセス数を伸ばすためにはトレンドの作品を選んでみましょう」と書いてあります。

 

Y木:はい、トレンドね。

 

S原:具体的には、公開直後の新作、動画配信の映画、 Netflixなどのオリジナル作品、テレビ放送に合わせて……こういう風にやると良いと書いてあったです。

 

Y木:なるほどね。

 

S原:……このブログに1ミリもかすってません!

 

Y木:はい、そうやね。

 

S原:ほかには「公開までの道のりや撮影秘話、裏話、トリビアなどを詰め込んでみましょう」とか「ツイッターで拡散させましょう」とか。

 

Y木:はい。

 

S原:……全くやっておりません!

 

Y木:そうね。われわれはそういうのが苦手だから。

 

S原:そこで、私は考えた。ここで誰もが分かる、とくに映画ファン向けの名言を残せば、きっとブログの読者も増えるであろうと!

 

Y木:まあまあ、そうかもしんないけど。名言って、たとえばどういうこと?

 

S原:これ(用紙をだす)、はい。この紙を渡しますから。この紙に「意味」が書いてありますから。それにふさわしい新しい名言をわたしが言いましょう。

 

Y木:あー先に意味を言うのね。えーと、「何事も自分の判断を優先させよ」

 

S原:「中古DVD店での迷いは、迷いにあらず」

 

Y木:え?

 

S原:とにかく中古店で気になるDVDに出会ったときに買わないと、あとで「あーあれ、買っておけばよかったかなあ」と後世まで悔いが残ります。一期一会です。

 

Y木:そんなもんですかね。

 

S原:「ジョン・カーペンターかあ。また次でもええかな?」と思ってスルーして買わないと、次に行ったときに、あれ?「フォッグ」がない。あー売れたんだー、いや残念だったなあ。あーあるじゃん、「フォッグ」! あっぶねえ、マジで焦った……って、これリメイクのやつじゃん!リメイクじゃなくて、オリジナルが良いの! 霧がやってくるだけだけど、そこが良いの! あー憧れのカーペンター……あのヘロヘロのシンセが聞きたかった……ガクッ! こういう風になるのです。

 

Y木:なりません。というか具体的すぎるでしょ、なに「フォッグ」って。

 

S原:あのう、霧の中にお化けがいるという、非常にキャッチーな映画です。

 

Y木:キャッチーかなあ。まあいいや。次行きますよ。「先の先まで考えて行動せよ」

 

S原:「次世代のDVDプレーヤーのチョイスは迷うべからず」

 

Y木:え?

 

S原:昔、ビデオの規格、DVDの規格で物議を呼んだことを、あなたはお覚えか?

 

Y木:あーVHSとベータのどっちがいいか?とか、HDDVDとブルーレイのどっちが生き残るか?みたいな。

 

S原:そうです。結局、どちらに軍配があがったのでしょう。

 

Y木:生き残ったのは、VHSとブルーレイでしょ。

 

S原:その通り、しかし人類は過ちを繰り返します。DVDの次の規格になったときは、必ずまた2つに分かれてメーカーが戦うのです。そのとき、われわれ映画ファンはどうすのがよいのでしょうか? アンサーはオンリーワンです。「2種類とも買っておく」。これが正解です。負けて屈辱を味合わないための戒めの言葉です。

 

Y木:そうですか。

 

S原:そして、東芝はまた負けるのです。

 

Y木:最初から東芝の負け戦みたいに言うのは止めようか。というか、つぎの規格なんてあるの? 最初に少し話題にでたけど、もう動画配信の時代でしょ。CDとかDVDとかもうオワコンとか言われてるのに。

 

S原:あります。

 

Y木:断言するね。

 

S原:神様は、我々映画ファンを見捨てたりはしません。

 

Y木:いや神様は関係ないでしょ。DVDがこの世から無くなっても、べつに映画ファンを見捨てることにはならないから! 映画自体は観れますから。大丈夫ですよ。

 

S原:じゃあ、ひとつ聞きますが。

 

Y木:はい。

 

S原:わたしが買い続けいているゴミのようなDVDは、文字通りゴミになると仰るのでしょうか?

 

Y木:知らないよ。ゴミにならないようにきれいに保管しなさいよ。

 

S原:あんな辛い思いは、レーザーディスクのときだけで十分です!

 

Y木:わかりましたわかりました。次行きますよ。えー「挑戦する心を忘れるな」

 

S原:「誰だって、最初は「殺人魚フライングキラー」」

 

Y木:は?

 

S原:超有名監督のジェームス・キャメロン。「ターミネーター」「タイタニック」「アバター」と製作費を潤沢に使える監督でも、最初はイタリアで騙されて「殺人魚フライングキラー」を撮ってます。正直に申しましてショボいです。だるいです。あのキャメロンでさえ、そんなダサい時代があったのですから、いきなり高望みせず地道にやりなさい、という戒めの言葉でございます。

 

Y木:また戒めの言葉。あとなにこれ、用紙に「新しいことわざシリーズ」って書いてるけど?

 

S原:ことわざも古いですから。ナウな感じにね、変えようかな、と。

ことわざ100選】有名なことわざ意味付き – ことわざ・慣用句の百科事典

 

 

Y木:あーなるほど。じゃあ読みますよ。「物事には余裕を持って臨め」

 

S原:「パート3の映画を観るときは、面白くないと覚悟して観よ」

 

Y木:はい?

 

S原:あなた、「マッドマックス/サンダードーム」を観ましたか?

 

Y木:昔に観ましたよ。

 

S原:面白くなかったでしょう?

 

Y木:はい。

 

S原:映画の続編、それもパート3ともなれば、面白くなくなるのが当然なのです。それでも、あのエイリアンシリーズだから、あのターミネーターだから、あのゴッドファーザーだから……そういう余裕のない気持ちで観るから、裏切られるのです!

 

Y木:それ、なんか違うような……。まあ次行きますよ。「慎重に慎重を重ねよ」

 

S原:キューブリックの撮影方法を真似ねよ」

 

Y木:は?

 

S原:キューブリックの撮影では、何十回、ときには何百回と繰り返すのが普通です。それは慎重に慎重を重ねるからこそなんです。ハーヴェイ・カイテルなどは、何回もチョメチョメシーンをやらされた挙句、「ちょっと射精してみてくれ」と言われて降板したいう噂まであるくらいです。

 

Y木:それは格言じゃなくて都市伝説やん。では次ね。「豚に真珠」

 

S原:「バカ映画に、本物の自衛隊」。

 

Y木:ほ?

 

S原:千葉ちゃんの「戦国自衛隊」に戦車がでてきていたのを覚えていますか?

 

Y木:はい、でてましたね。

 

S原:ヘリコプターもでてました。あれは当時、自衛隊が協力をしてくれなかったので自分たちで作ったんですよ。それで、あの心揺さぶる映画となったわけですよ。話や設定の辻褄合わせとか考えていないのがいっそ清々しい! とくに戦車は一から作ってますから。そりゃ、宮沢りえも喜ぶわけですよ。

 

Y木:よくわかりませんが。

 

S原:それに比べて、「戦国自衛隊1549」はどーですか⁉ ちゃんと自衛隊が協力しているのに、AVを観た後の男子中学生みたいに呆けてるじゃないですか。「亡国のイージス」はどうです? ちゃんと自衛隊が協力しているのに、さいごはプラモデルの船が沈むじゃないですか! なので、自衛隊の協力はきっぱりとお断りですたい!

 

Y木:いやプラモデルではなかったような。まあいいや。次ね。猫に小判」。

 

S原:「香港映画に、ビビアン・リー」。

 

Y木:え?

 

S原:香港カンフー映画に、ビビアン・リーがでても仕方がないということです。どうせ時計台から落とされるだけ。もしくは、体に金粉を塗った銅人に襲われるだけです。そういうのは、ビビアン・リーでなくて、ビビアン・スーのほうがマッチしているという話です。

 

Y木:よくわからないけど、ままあいいよ。じゃあ次は「余計なことはするな」

 

S原:「中古店で、変な価格をつけた中古DVDを見つけても店長に言うな

 

Y木:言いませんっ。そんな奴はいませんよ。はい、次。「成功は失敗の元」。

 

S原:「自分が買ったときよりも、安い価格で売っていたとしてもドンマイ」

 

Y木:ドンマイて。というか、あなた、さっきから自分の行動とか好みを適当に言っているだけやけど?

 

S原:そうですか。いやー今回のブログの記事ですが。

 

Y木:はい、なんでしょう。

 

S原:ここまで、ベタなら絶対にアクセス数が伸びると思うのですが、どうでしょうか⁉

 

Y木:いや、いつもと一緒だって!いい加減にしろ!

 

S原&Y木:どうもありがとうございました~!