あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

博多華丸・大吉風に語る「映画祭打ち上げの乾杯の音頭」の巻

開催レポート|3/11金 vol.4 ウエルカム・パーティ|OAFF2016開催レポート|3/11金 vol.4 ウエルカム・パーティ|OAFF2016

Y木:こんばんは。ワゴン丸ワゴン吉でございます、お願い致します。

 

S原:ちょっと、相談がございまして。

 

Y木:何でしょう。

 

S原:われわれ、一応映画ブログをやっています。

 

Y木:はい。誰も訪れない辺境地のブログですけどね。

 

S原:そういう映画ブログを続けているといつか有名になって、映画祭のレッドカーペットを歩くかもしれません。

 

Y木:絶対歩かないけどね。

 

S原:いつか映画祭に呼ばれて、審査員なんてことも。

 

Y木:ありませんけどね。

 

S原:いやアボリアッツ国際ファンタスティック映画祭ならギリあるのかな~、と。

 

Y木:もう映画祭自体がないですよ。

 

S原:でまあ、映画祭が終われば、当然関係者が集まりましてね。打ち上げなんかがあるわけですよ。

 

Y木:はあ、打ち上げ。

 

S原:そこで「S原さん、ここは乾杯の音頭をひとつ……」なんてこともあるやもしれません。

 

Y木:ちょっと具体的すぎない?

 

S原:そうですか。

 

Y木:映画祭に呼ばれるのはいいとして、普通「キムタクに会いたい」とか「綾瀬はるかのサインが欲しい」とか「綺麗なモデルみたいな女性と歩きたい」とか、その辺が相場なんで。乾杯の音頭って言われても。

 

S原:お言葉でございますが。普段、このブログではキムタクとか電通とか綾瀬はるかを褒めておりません。このブログのポリシーを犠牲にしてまで「電通とコラボしたい!」……心から笑えるでしょうか。

 

Y木:知りませんよ、こんなブログのマイルールなんて。わかったわかった。あなた、乾杯なんか得意でしょ。じゃ、見してください。

 

S原:僭越ながら、乾杯の音頭取らさせて。

 

Y木:お願いします。

 

S原:「スピーチとスパークは派手な方がいい」などと申しますけど。いや~今日の映画祭は、大盛況でしたなあ。なんといっても、そちらに座っておられる師匠の最新作のあの爆発シーン!あれはたまげましたな~。いや、私もいろんな映画を観てきましたけども、あんな派手な爆発はちょっとみたことがありません! なんと言っても、実物の帆船をそのまま爆破してしまう! こういうスケールの大きな映画こそが最高でありまーす!カンパーイ!!

 

Y木:ごめんごめん。これは俺のミスでもあるんやけど、シチュエーションよく聞いてなかったから。誰が打ち上げに来てるの?

 

S原:レニー・ハーリン師匠ですよ。あとは、マリオ・カサール兄貴、ジェリー・ブラッカイマー兄貴です。

 

Y木:いま、その3人⁉ よく来たね、その3人が。しかも「派手な爆発」だけでこんな自信満々に乾杯!っていけんの?

 

S原:大丈夫です。

 

Y木:大丈夫?

 

S原:「実部の帆船を爆破!」当たりで手応え感じております。

 

Y木:そうなの?師匠って呼んでたけど、いつのまにか弟子入りしたのね。というか、実物の帆船を爆破!って、「カットスロートアイランド」だよね? いまさら、あの映画を上映するって、どういう映画祭⁉ で、打ち上げ会場は受けてるの?

 

S原:みんな笑ってます。ハリウッドジョークです。

 

Y木:ウケてるならいいと思いますけども。

 

S原:次の打ち上げ会場行っても?

 

Y木:あー他にも打ち上げ会場があるのね。行きましょう、行きましょうよ。

 

S原:僭越ながら。

 

Y木:お願いします。

 

S原:「スピーチとスパークは派手な方がいい」などと申しますけど。そちらで座っておられる師匠と私! われわれ2人は、実はもう古い付き合いです。なんといっても、昔々2人でサングラスをかけて宇宙人を見つけたり、カボチャのお面をかぶって女性を追いかけたりしてましてね。一度なんか、赤い車に乗りましたところね。言うことを聞かないで、どんどんクラスメイトを殺してしまうなんてことも、いや~参りましたな、あれは。しかも、車が壊れても勝手に自分で修復するなんて芸当も。カンパーーイ!!

 

Y木:いやいや。ねえ。お前の自信が分からない。まず次の師匠は誰?

 

S原:ジョン・カーペンター師匠です。

 

Y木:でしょうね! というか、いつまでカーペンターネタ、引っ張るつもり?

 

S原:いま、これを読んでいる人は爆笑しているんではないかと。電車で読んでいる人は、急に噴き出して隣の人がビクッ!ってなってるんじゃないかと。

 

Y木:ビクッ!ってなってないですよ。まあウケてるんならいいです。じゃあ次の会場行きましょう。

 

S原:次の会場、行きますか。

 

Y木:行きましょう、行きましょう。

 

S原:「スピーチとスパークは派手な方がいい」などと申しますけど、地味な映画が好きな人にとってはどのようにしたら良いでしょう。

 

Y木:ごめんごめん。ずっと気になっとったけど、その「スピーチとスパーク」のくだり何?

 

S原:これ乾杯の音頭の常套句。

 

Y木:常套句。決まり文句?

 

S原:決まり文句。ブラック・エンジェルズで言う「地獄へ堕ちろ~!」です。

 

Y木:でもさ、スパークや爆発が派手なほうがいいって、ちょっと古いし、若干80年代っぽいんで。そこ止めません?

 

S原:でもリズムがあるんですよね。こういう。

 

Y木:じゃあ「なになにと申します」残しで、その前は時候の挨拶とか入れたら?

 

S原:上を変えるわけですか。

 

Y木:うん、上だけ変えよう。お願いします。

 

S原:では、僭越ながら乾杯の音頭を。えー映画「プロジェクトA」で、時計台からジャッキー・チェンが落ちた場面では、スタントマンがやっていたのでは⁉ などと申しますが。

 

Y木:ごめん、ちょっといい?

 

S原:はい。

 

Y木:ジャッキーもいいんだけども、もうちょっと違う感じがいいかな。

 

S原:ほかの話題にしたほうが。

 

Y木:そうですね。できれば。

 

S原:はい。えーでは、僭越ながら乾杯の音頭を。

 

Y木:お願いします。

 

S原:「ザ・カンニング」の続編「ザ・カンニング アルバイト情報」では、カンニングをしないじゃないか? タイトルに偽りアリではないか⁉ などと申しますが。

 

Y木:S原さん、ごめんごめん。1回グラス置こう。提案があるんやけど、80年代から離れようか。最新作が集まる映画祭ですから、ここ。

 

S原:偏りすぎですか。

 

Y木:偏りすぎです。多くの人が注目する映画祭でもありますから、ここ。もっと意識しよう。

 

S原:80年代から。

 

Y木:80年代から1回離れよう、1回離れよう。

 

S原:僭越ながら乾杯の音頭を。

 

Y木:行きましょう。お願いします。

 

S原:映画「タスマニア物語」で、最後に出てくるタスマニアタイガーは特撮ではないか? などど申しますが。

 

Y木:90年代すぐの映画をチョイスしたな! 何で1990年公開の映画? もっと最近の映画で。

 

S原:宴もたけなわでございますが、中締めさしていただきます。

 

Y木:もう終わるよっ!

 

S原&Y木:ありがとうございました~!