あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

女の子が大暴れ!「EMMA/エマ デッド・オア・キル」(2017)の巻

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S原:さあ、今回はこちら!

Y木:セクシー&クール&スリリング!って(苦笑)

(あらすじ)

長期休暇で父親の家に向かっていた女教師のエマ。途中の荒野でエンストし歩いていた彼女は、6人の男たちが警官を殺す場面を目撃し、気付いた男たちに拘束されてしまう。隙を見て逃げ出したエマは灼熱の荒野をさまよう。男たちの追跡を振り切れないと悟ったエマは、自身の力で彼らを一人ずつ抹殺することを決意する・・・!

 

S原:これ、ちょっとジャケットのデザインがな。

Y木:いかにもなジャケットやん。B級アクションっぽくて。

S原:デザインはかっちょええねんけど、こういう女性はでてこないねん。

Y木:またかいな。その展開、もう飽きたわ。

S原:たぶん同じ女優なんやけど、劇中の雰囲気とあまりに違います。映画本編では、もっと地味というか内向的な雰囲気やねん。というか、これは合コンするときに来ていく服とやん? 

Y木:こんな服着て、合コン来たら男性軍はビックリするわ! まあ、地味な女性が逆転していくのが面白いんやろ?

S原:そうそう。結論から言うと、わりと面白かった。意外な拾いものと言ってもええと思う。

Y木:そうなんか。いつも「はずれ」ばかり観てるから普通の出来でも楽しめるんとちゃうの?

S原:たぶんな。でも、この映画はユニークなところもあるのよ。まず、南アフリカ共和国の映画やねん。

Y木:南アフリカ共和国か。はじめてかも。

S原:たぶんぼくも初体験。ロケ地というか荒野が舞台なんやけどな。その風景がいい感じやねん。日本とは違う乾いた暑さというのか、空気が全然違うねん。ここは感心したな。

Y木:じゃあ、かなり変わった感じの映画?

S原:いや全体的にはハリウッド製アクションみたいやった。俳優たちも悪くないんやけど、アメリカ映画にでてくるような悪役たちやったし。ここは惜しい点かな。主役(リーンディ・ランド)が少しユマ・サーマンっぽくてな。そのせいか、ちょっとタランティーノっぽい演出もある。

Y木:へえ、そうなんや。テンポが速い感じの演出?

S原:すごく速い。速すぎてあれよあれよと話がすすんで、すぐに終わる(笑)

Y木:こういう映画はそれでええやん。

S原:そう思う。話も超単純やしな。岩石と砂が大部分の荒野で、女性が殺されそうになるけど、逆襲していく。これだけの話やから。

Y木:逆襲って。相手を殺してしまうの?

S原:殺しまくります(笑) じつは父親は特殊部隊の出身でな。この主人公に小さな頃から、護身術を教えていたという設定やねん。だから、相手の裏をかいて逆襲できるわけ。

Y木:護身術?

S原:というか殺人術やけど(笑) サバイバル術も教えてるなんけどな。例えば、足跡で逃げる方向を誤解させるとか、飲み水は解毒してから飲むとか。こういう点は面白い。もっとあればよかったんやけど、意外に少なかった。

Y木:殺人術も工夫があるの?

S原:いや殺し方は、ナイフとか銃で普通やった。でも、女だからってなめていた強盗達が、次々に殺されるのは面白いよ。カタルシスがあるしな。

Y木:まあ単純に楽しむ映画なんやな。「女の子が大暴れ」という括りではどうなん?

S原:わりと暴れてたよ。これ、何度も言うように、ちょっと惜しいねんなー。もう少し工夫があれば、隠れた名作になったかもやけど、ないものねだりをしたらキリがないし。

Y木:確かにな。今回はおススメってこと?

S原:うん。この手の映画がすきな人にはおススメします。砂漠とか荒野にさまよう女子に萌える人にもおススメ! 期待せずにのんびりと楽しんでくださいませ~!