S原:今回はこちら!熟女が大暴れ!
Y木:同じようなんばっかりやん。飽きてきたなー。
(あらすじ)
小さな町に住む、元警官のマーシャ。夫と死別、娘とも離れて暮し、一軒家に独りで住むマーシャの元に、家の権利を主張、恐喝して強奪しようとする若者たちが現れる。地元の警察に相談するも相手にされず、頼る人もいないマーシャは大事な家を守るため、ヤツらに制裁を決意する。その夜、3人の強奪者が家に侵入、娘が人質に取られてしまうが、多くの修羅場をくぐってきたマーシャによって1人、また1人と地獄に堕ちていく・・・
S原:これは、もう単純明快。ストーリーの説明も上記で十分。とにかく、初老の女性が若者を殺すだけ。イエイ!
Y木:イエイ!、ちゃうわ。ちゃんと話せよ。
S原:どうも主人公は、元警官らしい。ある日、因縁をつけてきた3人組の男たちを殺す。ほんまにそれだけやねん。
Y木:じゃあ、アクションをみせる映画やな。
S原:いやアクションは少なかった。
Y木:なんやねん。じゃあ、なにがあるの?ドラマ?
S原:ドラマもほとんどない。あるのは会話の場面です。
Y木:意味わからんぞ。
S原:とにかく会話の場面が無駄に長い。しかも、ストーリーをすすめるためでもなく、後で伏線になるわけでもなく、ほんまにただの会話です。おいおい、コンビニバイト中に雑談している大学生かよ!
Y木:この映画とコンビニは無関係やろ。面白いところはないの?
S原:あるで。3人の男たちがとにかくドンくさい。結局、強引に家に侵入してくるねんけど、こんなにショボい侵入者は「ホームアローン4」(2002)以来やな。
Y木:あれはコメディやろ。
S原:男たちは家を襲撃するために、家に行きます。家について玄関に立った時点で、主人公がショットガンでズドン! まだ、なにもしていないのに、いきなり撃つ! 問答無用!(笑)
Y木:過剰防衛どころかただの殺人やん。
S原:「正当防衛よ!」「法的にはセーフよ!」ってドヤ顔してたけどな。そのあと、腹を撃たれた男をみてリーダー格が「救急箱をもってこい」って。ここは吹き出したわ。あと「手術が必要だろうな」と言った後、「大丈夫そうだな。銃は撃てるだろ?」って、銃を渡す(苦笑)
Y木:支離滅裂やん。
S原:とにかく男たちはオツムが悪すぎる。しかも、襲撃してるときにやたらと喋る。「おれは撃たれたが、まだ死んでないぞ」とか「大丈夫だ。俺たちに任せろ」とか。なので主人公に位置がばれてまた撃たれます。
Y木:……コメディ?
S原:で、主人公とリーダー格が、お互いに銃を向けながら会います。そして会話します。「おれの弟を撃ちやがったな」「あんたらの自業自得よ」とか、そんなセリフが延々と続く。はやくアクションしてくれよ~!と心の中で叫んでいると、やっとアクションが始まります。主人公は、いきなり襲撃者のうちのひとりの右手をショットガンでぶっとばします。
Y木:おお。
S原:痛いえええ!って感じで苦しみます。
Y木:そりゃそうやろ。
S原:で、そのあと、また会話をします。「このまま家をでていきな」「煙草をすわしてくれ」とか、また無駄な会話が続きます。だから、はやく次のアクションシーンになってくれよ~!
Y木:右手をふっとばされた奴は、どうなんの?
S原:それがなあ。いつのまにか右手が生えているねん。
Y木:おいおい。
S原:一応、痛そうにしたたけどな(笑)
Y木:最後はどうなるの?
S原:もちろん、男たちを皆殺しします。容赦なくズドン!です。やがて、銃声で異変に気付いた保安官がやってきます。主人公はついでに保安官もズドン!
Y木:ええ!? 保安官も殺すの? さすがにあかんやろ。
S原:たぶん興奮してたんやろうな。プロレスでも終了のゴングがなっても、スタン・ハンセンが興奮して場外乱闘してるときがあるやん? あれと一緒よ。
Y木:スタン・ハンセン……
S原:まあ、ところどころは面白いけど大したことなかった。無駄なセリフがなければ、もう少し面白くなったと思うけどな。
Y木:今回もイマイチみたいやな。
S原:イエース。キレたおばさんが銃を撃つ姿はちょっと面白いですが、全体としてはどうでしょうか。ヤングな男性の雑談に萌える人にはおススメしますが、それ以外の人にはちょっとおススメできませんねえ。というわけで、次回もお楽しみに!