あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

女の子(たち)が大暴れ!「マシンガール DEAD OR ALIVE 」(2020)の巻

マシンガール DEAD OR ALIVE [DVD]

S原:さあ~、今回はカナダ娘たちが腕を改造して大暴れ!

Y木:はー……(ためいき)

(あらすじ)

近未来のアメリカ。誘拐されて体を武器に改造された女たちと、服役中の凶悪犯が死闘を繰り広げる「オール・ウェポン・デスマッチ」に、ガールズバンドの4人組が参加させられることになり…。

 

S原:これは日本の「片腕マシンガール」(2008)のリメイクやと思ったんやけど、違うかった。絶対、マネしてくるくせによ~!リメイク代を払えよ!(怒)

Y木:べつにええやないか。

S原:ちょっと戦争に勝ったからって、偉そうによ~!

Y木:やめろ、そういうのは。

S原:結論から言うと日本の「片腕マシンガール」「爆裂魔神少女 バーストマシンガール」(2019)のほうが面白い。こういうのは日本のオタクにはかなわないってことが分かったか、ざまあみろー!

Y木:どうでもええわ。どんぐりの背比べやろ。

S原:まああれよ、この映画は悪くないけど、すごくこじんまりしてるってことよ。

Y木:こじんまり?これが?(苦笑)

S原:日本の映画(とくに「片腕マシンガール」のほう)では、日常にこういうおバカなSFバイオレンスが入ってくるから面白いのよ。平凡に暮らしていた女子高生の片腕がマシンガンになるからユニークなわけやん。

Y木:そりゃ、それが売りやからな。

S原:この映画では、そもそもの出発点が違うねん。主人公たち(ガールズバンド4人組)は、ライブでもすぐにケンカをするような血の気の多いカナダっ娘。その4人が変な連中に拉致されて、片腕を改造されてしまう。そこは車のスクラップ工場で、その奥に闘技場のような場所がある。そこでむりやりに殺し合いに参加させられる。話はこれだけやねん。

Y木:単純やな。たしかに「片腕マシンガール」とは感じがちょっと違うな。

S原:ガールズ達の片腕が改造されるのはOKやねん。けど、それだけではなー。こういうのは、例えば、怖いマフィアをやっつけるとか地元のギャングを殺しまくるとか、そういう感じにしないと盛り上がらへんのよ。だって、誰も知らん奥まった場所で地味に戦っていても、一般人には知らん話やろ。地下格闘技みたいなもんやん。

Y木:いやいや、それはおまえの好みやねんって。たぶん、片腕を改造された女子たちが戦うのをみれればOKなんやって。

S原:そうかな。それだけでは物足りないわ。というか、そのアクションの場面もとくに普通やったし。

Y木:拉致されてるんやろ?その場所からどうやって逃げるというサスペンスはないの?

S原:あるけど、そのへんの演出はあんまり上手くない。だから主人公たちに感情移入できない。女子がアクションするのは良いよ。素晴らしいよ。でもハッキリ言っておこう。アクションだけで観客を満足させる時代は終わったってことだよ、チミィ!

Y木:どの目線で話してるねん。

S原:ほかにも不満があるねんよ。もしかすると、この不満点が一番大きいかも。

Y木:なに?

S原:ぼく好みの女子がでてこないねん。

Y木:知るか!

S原:ま、やっぱりカナダ女子より日本女子のほうが萌えるってことよ。

Y木:きもー……

S原:さあ、みなさん。どうに大人しめの印象の映画ですが、改造された外人娘に萌える人にはおススメです。もしも続編があるなら、ジェームス・キャメロンに撮ってほしい。キャメロン兄貴、頼んまーす!

Y木:撮るわけないやろ!