S原:今回はドキュメントタッチのこのDVD!
Y木:うわ、死ぬほど面白くなさそう……
(解説)
数々の心霊写真・心霊スポット・心霊体験談を収録した「実録!呪われた心霊体験」、誰もが知っている恐怖、語り継がれる現代の民話「実録!呪われた都市伝説」に続く待望のシリーズ第三弾!
監督は数々の恐怖を生み続けるホラー界のホープ、「水霊」の山本清史!心霊写真と平行して背筋が凍りつくストーリーが展開!ホラー専門携帯サイト「実録!!リアル恐怖DX」からケータイで撮った心霊写真を募集し、集まった心霊写真を使用!このリアリティーは今までにはない!!!
S原:これは怖くなかったです。
Y木:そりゃそうやろ。
S原:まず心霊写真自体が怖くない。あと、それにかぶさるコメントがちょっとな。
Y木:例えば?いや、聞きたくないけどな。言いたいんならどうぞ。
S原:写真が画面にでて、「これは電車を撮影したときの写真である」
Y木:ほう。
S原:「顔が映っているのがわかるだろうか……これは電車で事故にあった霊である!」。
Y木:いや、霊であるって言いきられてもな。
S原:「これを撮影した男性は、後日電車のドアに手を挟んでしまったという……」
Y木:知らんがな。不注意やろ。
S原:ピンぼけした写真が画面に映ります。そして「性能の悪いカメラでピンボケした写真……こういう写真にこそ、霊は映るのである!」
Y木:どういう理屈やねん。
S原:「画面の上半分に靄がかかっている……そう、これは霊が通りかっかた瞬間である」
Y木:なんやねん、「通りかかった」って。霊って、買いものかどっかに行くんか?
S原:「お店にかかった額縁の裏から、手が出ているのがわかるだろうか。これは霊の手である。この写真を撮った男性が、後日この店にいくと、なくなっていたという……」
Y木:つぶれたんやがな。
S原:「プールを撮影したときの写真をよくみてほしい。向こう側の木の形が顔にみえないだろうか…?」
Y木:定番やな、木の陰影が顔みたいにみえるやつ。というか、何十年前と同じ怖がらせ方やがな。
S原:ほかには、手が消えているとか足が消えている写真の説明によると、あれは「これから手(足)を怪我する予兆」らしい。「さきに、本人に言ってあげるのが親切ではないだろうか…?」
Y木:やめとけって。気持ち悪がれるだけやから。
S原:あと、彼氏が失踪した女性(安東さん)がでてくるねんけどな。このドラマと並行した演出になってるねん。
Y木:ほう。彼氏が失踪したのも霊の仕業か?
S原:イエス。以前に彼氏を撮った写真では、彼の下半身に黒いものがまきついています。それ以来、彼氏とは連絡がとれません。友人たちに聞いてもわかりません。安東さんは「この心霊写真をみてください「彼氏がどこにいるか探してください!」「きっと、この霊のせいです」と依頼します。
Y木:警察に行けよ。
S原:なぜか警察には行きません。このDVD製作のスタッフもぼやぼやしていると、安藤さんが突然訪ねてきて、逆ギレします。「ちゃんと調べてくださいよ!」「信じてないんですか?」「心霊写真、みせましたよね?」「もういいです!」って怒って、どこかに行ってしまいます。
Y木:……どういう展開?
S原:ところが、これには裏があるとDVDでは解説します。「安藤さんの不自然な言動に、われわれは困惑した」「もしかしたら、自分に疑いをむかないようにしているのではないか?」「もしかして、と我々は疑問に感じ始めた…!」
Y木:ほう、やっとマトモになってきたな。この女性の言動には裏がある、と。それで?
S原:ここで、おしまい。
Y木:えー!
S原:ほんまに、ここでおしまいやねん。
Y木:いや、逆ギレした女性はどうなるの?恋人が失踪してるんやろ?
S原:わかりません。本当にここでおしまいです。「我々は困惑した」「疑問を持った」で、おしまいです。
Y木:………(絶句)
S原:そういうわけで、なんとも中途半端な終わりかたをしますが、たぶん2があるんでしょうね。そして、そのパート2はこの世の何人が観ているのでしょうか?もしも、この続きを知っている人がいたら、ぜひ教えてくださーい!気になって仕方ないのデース!
Y木:うそつけ。