あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

電話にまつわるエトセトラ「実録!呪われたケータイ写真1 心霊メール”着信アリ”」(2007)の巻

1 実録!呪われたケータイ写真 心霊メー [レンタル落ち] [DVD]

S原:今回はドキュメントタッチのこのDVD!

Y木:うわ、死ぬほど面白くなさそう……

(解説)

数々の心霊写真・心霊スポット・心霊体験談を収録した「実録!呪われた心霊体験」、誰もが知っている恐怖、語り継がれる現代の民話「実録!呪われた都市伝説」に続く待望のシリーズ第三弾!
監督は数々の恐怖を生み続けるホラー界のホープ、「水霊」の山本清史!心霊写真と平行して背筋が凍りつくストーリーが展開!ホラー専門携帯サイト「実録!!リアル恐怖DX」からケータイで撮った心霊写真を募集し、集まった心霊写真を使用!このリアリティーは今までにはない!!!

S原:これは怖くなかったです。

Y木:そりゃそうやろ。

S原:まず心霊写真自体が怖くない。あと、それにかぶさるコメントがちょっとな。

Y木:例えば?いや、聞きたくないけどな。言いたいんならどうぞ。

S原:写真が画面にでて、「これは電車を撮影したときの写真である」

Y木:ほう。

S原:「顔が映っているのがわかるだろうか……これは電車で事故にあった霊である!」。

Y木:いや、霊であるって言いきられてもな。

S原:「これを撮影した男性は、後日電車のドアに手を挟んでしまったという……」

Y木:知らんがな。不注意やろ。

S原:ピンぼけした写真が画面に映ります。そして「性能の悪いカメラでピンボケした写真……こういう写真にこそ、霊は映るのである!」

Y木:どういう理屈やねん。

S原:「画面の上半分に靄がかかっている……そう、これは霊が通りかっかた瞬間である」

Y木:なんやねん、「通りかかった」って。霊って、買いものかどっかに行くんか?

S原:「お店にかかった額縁の裏から、手が出ているのがわかるだろうか。これは霊の手である。この写真を撮った男性が、後日この店にいくと、なくなっていたという……」

Y木:つぶれたんやがな。

S原:「プールを撮影したときの写真をよくみてほしい。向こう側の木の形が顔にみえないだろうか…?」

Y木:定番やな、木の陰影が顔みたいにみえるやつ。というか、何十年前と同じ怖がらせ方やがな。

S原:ほかには、手が消えているとか足が消えている写真の説明によると、あれは「これから手(足)を怪我する予兆」らしい。「さきに、本人に言ってあげるのが親切ではないだろうか…?」

Y木:やめとけって。気持ち悪がれるだけやから。

S原:あと、彼氏が失踪した女性(安東さん)がでてくるねんけどな。このドラマと並行した演出になってるねん。

Y木:ほう。彼氏が失踪したのも霊の仕業か?

S原:イエス。以前に彼氏を撮った写真では、彼の下半身に黒いものがまきついています。それ以来、彼氏とは連絡がとれません。友人たちに聞いてもわかりません。安東さんは「この心霊写真をみてください「彼氏がどこにいるか探してください!」「きっと、この霊のせいです」と依頼します。

Y木:警察に行けよ。

S原:なぜか警察には行きません。このDVD製作のスタッフもぼやぼやしていると、安藤さんが突然訪ねてきて、逆ギレします。「ちゃんと調べてくださいよ!」「信じてないんですか?」「心霊写真、みせましたよね?」「もういいです!」って怒って、どこかに行ってしまいます。

Y木:……どういう展開?

S原:ところが、これには裏があるとDVDでは解説します。「安藤さんの不自然な言動に、われわれは困惑した」「もしかしたら、自分に疑いをむかないようにしているのではないか?」「もしかして、と我々は疑問に感じ始めた…!」

Y木:ほう、やっとマトモになってきたな。この女性の言動には裏がある、と。それで?

S原:ここで、おしまい。

Y木:えー!

S原:ほんまに、ここでおしまいやねん。

Y木:いや、逆ギレした女性はどうなるの?恋人が失踪してるんやろ?

S原:わかりません。本当にここでおしまいです。「我々は困惑した」「疑問を持った」で、おしまいです。

Y木:………(絶句)

S原:そういうわけで、なんとも中途半端な終わりかたをしますが、たぶん2があるんでしょうね。そして、そのパート2はこの世の何人が観ているのでしょうか?もしも、この続きを知っている人がいたら、ぜひ教えてくださーい!気になって仕方ないのデース!

Y木:うそつけ。