あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

麻雀映画 第4局!「ノーマーク爆牌党」(2018)の巻

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S原:今回はこちら。

Y木:なんかイマイチっぽいなあ。

(あらすじ)

マチュア麻雀界で全国二連覇を成し遂げ、プロ入りが期待されている大学生の鉄壁保(矢本悠馬)は、雀荘どら道楽で大介(高崎翔太)・宝燈美(長澤茉里奈)と共に、日々麻雀の腕を磨いていた。三連覇の掛かる大会前日、そこにふらりと爆岡弾十郎と名乗る男(石田明)が現れる。自らを天才と名乗り傲慢な態度で振る舞う爆岡に、大介と宝燈美は鉄壁との勝負を持ち掛ける。相手の余剰牌を狙い撃ちする「爆牌」を武器とする爆岡弾十郎と、徹底した守備力「爆守備」を武器とする鉄壁保。運命に導かれるように出会った二人は、己のプライドと人生を掛けぶつかり合う…

 

S原:これは普通かな。

Y木:へえ……(無表情)

S原:というか、ちょっと惜しいかな。

Y木:あー、そう……(無表情)

S原:あーん、もうちょっと興味持ってよ~。

Y木:いやー、さすがに何本も麻雀映画の話を聞いてもなあ。そもそも興味がないし。

S原:今回、麻雀映画(DVD)をたくさん観て、よく分かったんやけどな。結局は「キャラクター」やねん。

Y木:ほかの映画もそうやん。

S原:そうなんやけどな。なんというか、麻雀の展開とか駆け引きとかが、ダイレクトに登場人物に結びついているというか。だから漫画チックなんやけど、上手くいけば盛り上がるのよ。描き方にもよるけど、例えば主人公が貧乏から脱出するために麻雀に賭けるというよりも、風来坊で気味が悪いけど麻雀だけはなぜか強いというキャラのほうが面白いねん。

Y木:それって個人の好みちゃうの?

S原:そうかもしれん。で、前置きが長くなったけど、この映画はキャラ設定がなかなか面白い。

Y木:芸人のノンスタイル石田明が出てるんや。

S原:なかなかの個性やった。主人公は、鉄壁保(矢本悠馬)です。アマチュア麻雀大会で優勝する実力派なんやけど、ある日ふらりと現れた男と麻雀をしてコテンパンにやられてしまう。この男の名前は、爆岡弾十郎。これがノンスタイル石田明ね。主人公は、そこから歯車が狂ってしまい、麻雀にすっかりと精彩がなくなる。

Y木:ほう。それで?

S原:結局、主人公が再起を期して爆岡弾十郎と勝負する。これがクライマックスです。

Y木:かなり単純やな。

S原:ものすごいシンプルです。真っ暗な場所で、麻雀卓を挟んで2人きりになる(他の2人がいなくなる)演出は良かった。最後にどんでん返しがあるかと思って期待したんやけど、大したことなかった。あとは「爆牌」という相手の余剰牌を狙い撃ちするテクニックとかと、「爆守備」で守備力がすごいとか、そのへんはよくわからんかったわ(苦笑)さっき、言ったけどキャラを楽しめばええんやろうな。

Y木:最初に惜しいって言ったのは、どのへんが惜しいの?

S原:石田明は良かった。変なキャラやけど、演技もハマってると思う。反対に主人公がちょっとなあ…地味というか。髪型が7:3分けやし(苦笑)

Y木:別に7:3分けでもええがな。

S原:どうもグチグチと悩むのよ。延々と自問自答してます。カミーユ・ビダンかよ!

Y木:知らんわ。そういう主人公でしょ。

S原:そうなんやけど、ほかの作品がゴリゴリいく奴ばっかりやから、いまいちしっくりこない。あ、言い忘れたけど、この作品では「お金をかける麻雀」じゃなくて、あくまで「スポーツ」やねん。そのへんが他の作品とは違うところかな。ちなみに職場で麻雀をする人に聞いたら「お金を賭けないと全く面白くない」らしい。

Y木:あーそれは麻雀好きがよく言うセリフやな。

S原:だけど、ぼくはお金なんか絶対に賭けたくない。だって、負けたらDVDを買うお金がなくなるやん?

Y木:違うやん。「勝ったら、もっとたくさんのDVDが買える」と考えるんやろ。

S原:いやー、遠慮します。

Y木:なんで?

S原:だって考えてみ?儲けたお金でDVDを買っても、クズみたいな映画DVDが増えるだけやん?

Y木:………もう、DVDを買うのを止めたら?というか、このブログも止めたら…?