あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

スポーツ映画祭り!第13試合「ゲーム・プラン」(2007)の巻

ゲーム・プラン [DVD]

S原:今回はディズニー!

Y木:えーついにディズニー映画を取り上げるんか……

(あらすじ)

“超自分至上主義者”を公言するフットボールのスター選手が、今までにない大きな挑戦に挑む・・・それは、なんと子育て?!天下無敵の“超・オレ様キャラ”が売りのフットボール選手、ジョー・キングマン(ドゥエイン・“ザ・ロック”・ジョンソン)。実力・金・名声のすべてを手に入れ、ド派手な独身生活を謳歌する彼の元へ、ある日突然、自分の娘だという8歳の女の子ペイトンが現れた!その日から悠々自適な生活は一転、ペイトン中心の毎日に。大事な試合を目前にしながら、慣れない子育てに追われるジョー。何度も衝突を繰り返す中で、ジョーは、人生の中で大きな意味を持つ何かに気付き始める―。

 

Y木:これ、知らんなー。ディズニーのわりには知られていない映画ちゃうの?

S原:たぶんな。アメリカでは結構ヒットしたらしいけど、日本ではビデオスルーやったらしい。たぶん、主演のザ・ロック(元プロレスラー)の知名度の問題やと思うけど。

Y木:どうやったの?

S原:これはもう徹頭徹尾ディズニー映画やった。凝ったところもなし、意外な展開もなし、最後は子供絡みでお涙頂戴。さすがアメリカの松竹。

Y木:変な例えはやめろ。どっちからも怒られるぞ。まああれやろ。おまえは、どうせ突っ込みどころを探して観てたんやろ。

S原:最初はそうやった。でも観ているうちにな……

Y木:なんやねん。

S原:……これはなあ……

Y木:だからなんやねん。

S原:……結構、ええねん。最後はちょっと泣いた…(小声)

Y木:おいおい。

S原:ほんまやねんって。娘役のマディソン・ペティスがええねんって。ザ・ロックも役にハマっている。「意外な拾いもの」やと思う。すくなくとも「ムーラン2」(2005)よりはええで。

Y木:底辺と比べるなよ。いや、底辺かどうか観てないから知らんけど(笑)

S原:あらすじは、もうベタ中のベタ。好き放題遊んで金持ち独身男のところへ、突然自分の子供(娘)がやってきて、てんやわんや!というパターンやな。

Y木:ベタというか定番というか。

S原:うん。こういう映画でどんでん返しは要らんやろ?例えば、ラストに実は登場人物全員が、未来からやってきた猿だった!とか要らんやん?

Y木:それは「新・猿の惑星」(1971)やろ。

S原:例えば、娘は死んでいて本人だけが気付いていない、とか。

Y木:それは「シックスセンス」(1999)やろって。

S原:例えば、死んだと思った娘の墓から、にゅ~と手が伸びるとか。

Y木:それは「キャリー」(1976)……って、どこまで続くねん。大喜利か。

S原:いやー、まあ内容は言うことないねん。しいて言うなら、「興味があるなら観てください」かな。

Y木:もうちょっと、具体的に言えよ。悪くはないんやろ?

S原:悪くないよ。ただ文句を言い出したらキリがない。いきなり訪ねてきた娘がすぐに金持ちの生活に順応するとか、たった1ヵ月で親子の深い愛が生まれるとか、チームメイトが頭の悪いヤツばっかり(汚くご飯を食べて主人公に怒られる)とか、最後の試合のカウントダウン(残り4秒)の場面で、どう考えても4秒以上たっているとか。

Y木:ダメ映画やん。

S原:いや、そういう欠点をつっこむ映画ではないのよ。娘のために頑張っているダディこそが、米国の理想像!ザ・アメリカン!トップ・オブ・ザ・ワールド!

Y木:ディズニーって感じやな。

S原:いつも食べてるバーモンドカレーみたいなもんやな。特に新しい発見はないけど、安心して食べれるみたいな。あ、ちなみにうちの奥さんは、ディナーカレーが好きやねん。知ってた?

Y木:知らんがな。

S原:さあ、そういうわけでみなさん。これは家族で安心して観れます。ちゃんとした映画です。え?なんですって?そんな映画をこのブログで取り上げるなって?いやー参りましたな。なぜ自分でも観たのか(というかいつの間にこのDVDを買ったのか)、まったくわからないんですけどね(微笑)世の中、まだまだ不可思議なことだらけですよ。というわけで、いつもゲテモノ(B級映画)ばかり観ていてお腹が痛くなっているあなた!あなたも、たまにはこういうのを観ておなかの調子を整えてくださいませ~!