あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「ファンタズムⅣ」(1998)の巻

ファンタズム IV

 

S原:さあいよいよ佳境に入ってきた(ような感気がする)第4弾!

Y木:まだ続くんか。このシリーズ……

 

(あらすじ)

不気味な葬儀屋トールマンの仕業により、シルバー・スフィアに閉じ込められたジョディ。そんな兄を追う弟マイク。そのマイクを捜し続ける親友レジー。トールマンへの復讐を胸にする3人は、それぞれ絶望の淵に立たされていた。そんなマイクの目の前にトールマンが現れ、「お前をしかるべき場所に連れて行く!」と言い、死の谷=DEATH VALLYと呼ばれる荒野に導く。そこでマイクは、驚愕の真実を目の当たりしたことで、ある決意を固める。果たしてマイクが起こした行動とは!?そして、トールマンの正体とは!?

 

 

S原:これ、一作目から三作目まで一気に観た後に、時間をおいて観たのよ。

Y木:はあ。

S原:ほとんど前の3作の内容も忘れてたけど、映画の初めにおさらいがあって助かったわ。

Y木:おさらいがあるホラーってどうやねん。で、面白いの?

S原:その質問はタブーです。

Y木:は?

S原:このシリーズに対して「面白い」「面白くない」というコメントを言ってはいけないのですよ。

Y木:おまえなー。

S原:例えばよ。東京ドームにローリング・ストーンズを観に行ったとしてよ? キースに対して「ちゃんとギターを弾けよ」って誰もつっこまへんやろ?

Y木:まあ、そうかな。

S原:藤井聡太の対局後のコメントに「たまには下ネタをいれろよ」って誰もつっこまへんやろ?

Y木:そうやな。

S原:ゴルゴ13に「もっとリラックスしろよ。たまには失敗してもええがな」って誰もアドバイスしないやろ?

Y木:せえへんな。

S原:なので、この映画につっこんではいけないのです。

Y木:なるほど……って全然違う例えでごまかすなって! 要するに「もっとちゃんと作れよと言うな」といいたいんやな?

S原:そうそう。「つじつまをあわせろよ」とか「起承転結がないやん」とか「結局、どういうことなん?」って言っても仕方がないと思うねん。

Y木:すごい忖度しないとあかん映画なんやなあ。

 

画像

 

S原:これはpart4やけど、やっぱり変やった……(北斗七星をみる) まず前作で登場した少年(ティム)がいつの間にかいなくなっています。もちろん、その理由は語られません。

Y木:相変わらず適当やな。

S原:今回の特徴は第一作の場面(本編で使われなかった場面)を使っていることです。みなさんのレビューを読むと「お金がないからボツフィルムを使った」派と「回想など演出に深みが出るために使った」派とで分かれています。あなたはどっち派ですかな、モナミ?

Y木:どっちでもない。しいていうなら「こんな映画は観ない派」です。

S原:またまたまた~! やせ我慢しちゃって~!

Y木:してないわ! ええから、はよ映画の話をしろよ。

S原:映画の内容はですねえ。主人公は兄を探して車(霊柩車)で旅をしています。途中で回想シーンがはいります。ときどきトールマンが襲ってきます。銀の球も飛んできます。

Y木:ほう。

S原:つぎに大地康男がでてきます。車で主人公を探しています。途中で回想シーンがはいります。ときどきトールマンが襲ってきます。銀の球も飛んできます。

Y木:一緒やないか。

S原:大地康男は、懲りずに女性をナンパします。いよいよチョメチョメしようとしたとき、女性の胸が変な形になって動きます。

Y木:おいおい。まさか。

S原:イエス・アイ・ドゥ! 女性の胸が銀の球になっていたでござる。

Y木:……(無表情)

 

 

S原:あとは、監督(ドン・コスカレリ)がやりたい場面を中心に話がすすんでいきます。「主題」ではなく「手段」を重視するこの人の個性、嫌いではありません。

Y木:あーそう。監督がやりたい場面って?

S原:トールマンの過去(?)とか、別世界(スターゲート)に行くとか、銀の球がたくさんびゅーんって襲ってくるとか、主人公の頭から銀の球がガバッとでてくるとか、そういう場面です。何度も言いますが、設定とかつじつまとか関係ありません(たぶん)。

 

 

S原:あー言い忘れてたけど、車が爆発する場面もちゃっかりあります。

Y木:好きなんやな、車の爆発が(失笑)

 

 

S原:ということで、ファンタズムシリーズの紹介いかがでしたか? なんとも眠りの浅いときにみる微妙な夢のような映画ですが、この手の映画が好きなら1作目は観てもよいと思いますよ。ではまた……

Y木:ちょっと待て。

S原:はい?

Y木:これ、パート5があるやん。「ファンタズムⅤ ザ・ファイナル」って。

Y木:あーあるみたいね。

 

ファンタズムV ザ・ファイナル

Y木:観てないんか?

S原:観てません。

Y木:じゃあ観て、紹介しろよ。

S原:はあ……(ため息)

Y木:なんやねん。

S原:「ファンタズムⅤ ザ・ファイナル」は、中古でも結構高いの!

Y木:え?

S原:だから買えないの! 

Y木:……ダサい奴やなあ。

S原:もしも「ファンタズムⅤ ザ・ファイナル」を観た人がいたら感想教えてくださいませ! コメントお待ちしています~!

 

 

(おまけ)

VHSのパッケージ。フレディ、ジェイソンを凌ぐ怪人トールマンというキャッチコピーが素敵です。

 

 

ファンタズム4【日本語吹替版】 [VHS]