あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ウホウホ映画、3番勝負!「ザ・コング」(2005)の巻

ザ・コング [DVD]

S原:今回は「ゴリラ」括り映画を3本紹介しますよ~!

Y木:でかいなあ。キングコングの二番煎じやな。

 

(あらすじ)

人里離れた森林の奥地で謎の巨大獣が出現したとの知らせを受け、元パークレンジャーのロジャーは早速現地へと向かう。

 

S原:キングコングの便乗映画ですが、ジャケットのようなかっちょいい場面はありませんのです。で、この映画では、とにかくゴリラのデカさが足りない。人間くらいのサイズやった。

Y木:B級映画あるある、やな。

S原:しかし!今回はデカさで勝負ではありません!数ですよ!数で勝負ですよ、あなた!

Y木:たくさんゴリラが出るとか?

S原:その通り。雑な着ぐるみと、適当なCGでゴリラが、いっぱい登場するので~す!

Y木:へえ。何頭くらい?

S原:6頭くらいかな。

Y木:6頭……

S原:ま、ゴリラが暴れるのを観る映画やからな。数が多ければええってもんじゃないやろ。

Y木:さっきと言ってることが違うがな。

S原:でも、映画ファンってたいていゴリラが好きやからな。

Y木:好きちゃうわ。

S原:そのうち、Yahoo!で可愛い猫の動画みたいな感じで、ゴリラが興奮している動画とか紹介されるんやろうな。ヤフーコメントで「ゴリラに癒される~♡」とか書かれたりして。

Y木:されるか。はよ、この映画の話をしてくれ。上のあらすじは、ごっついシンプルやな。

S原:ほんまにこの映画は、紹介しようがない内容の薄さやねん(キッパリ)。画像も悪いし、キャラクターも見わけもつかんし、ただ探検に言った男女グループがゴリラに襲われるだけという。①探検に行く ②ゴリラに襲われる というだけ。起承転結でさえもない。あとは、ゴリラの動きがな。普通に人間みたいに歩いてるねん。せめて、ゴリラっぽく動いてほしかったなあ。

Y木:一応こういう映画は、ゴリラが襲ってくる場面が見どころやろ。ゴリラがすげえ!みたいなアクションというか。

S原:あなたは、わかっていない。

Y木:は?

S原:よく考えてみ?

Y木:なにを?

S原:べつに、普段の生活でゴリラなんか観なくても、ええやん。

Y木:まあな。

S原:だから、この映画もわざわざ観んでもええという話になるやろ?

Y木:ならへんわ!おまえは好きで観てるんやろって!

S原:でも、べつに個人的にもゴリラに思い入れはないしなあ。

Y木:もう、こういう映画を観るのを止めろよ。

S原:そうなんやけどな。まあ結局はショボい映画やった。なんというか、いわゆるB級なのは仕方ないねんけど、もうちょっと工夫してほしかったわ。森の中で、汚らしいぬいぐるみが、なんとなく襲ってくるだけやから(笑)

Y木:シュワちゃんの「プレデター」(1987)みたいな感じなんやろ?

S原:たぶん、あれを目指したんやろうけどな。うーん。何度も言うけどもう少しアイデアを付け加えたらええのにな。あまりにもシンプルで平坦すごる。せっかく作るんやし、お金がかからない方法もあるやん?

Y木:例えば?

S原:そうやなー。例えば、ゴリラが透明になる能力も持っているとかはどうやろ。いつどこから襲ってくるかわからないドキドキハラハラがあるやん?

Y木:……それ、「プレデター」そのままやん。

S原:あーいま思い出した!「宇宙生物X」(2004)も同じネタやったで。あーあれも、ひどい映画やったなー……(遠い空をみる)

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Y木:全く人生に役に立たないことを思い出すなよ。

S原:あ、他にもアイデアを思いついたで。たとえば、ゴリラが知性を持っていて人類を支配しようとしているとかは、どう?

Y木:それは「猿の惑星」シリーズ(1968~)やろ。

S原:じゃあ、これはどう?じつはゴリラは熱血漢の刑事でな。革ジャンとかきてマグナムをぶっ放すとかはどう?相棒はもちろん女刑事でな。

Y木:それは……なに…?わからんぞ。

S原:おいおい、「ザ・ゴリラ」やないの!ちゃんと突っ込んでよ~!昔、コロコロコミックで連載してたやろ。薄味のドーベルマン刑事みたいな漫画!作者は、坂丘のぼる先生!

Y木:覚えてないわ!というか、そんな昔の漫画をまだ覚えているおまえがキモイわ!

S原:あ、大事なことを思い出したゾ!

Y木:なんやねん、もう。

S原:途中でやたらと胸の大きい娘が水着になるねん。それを観た男子がニヤニヤします。気分は「ザ・青春!」って感じ♡

Y木:なんやねん、ザ・青春って。

S原:おいおい、「The かぼちゃワイン」の春助くんやないの!作者は三浦みつる先生!ちゃんと突っ込んでよ~!

Y木:知るか。というか「ザ」しか合ってないがな。

S原:さあ、みなさん。これ以上、この映画について語ることはありません。というわけで、あと2本、ゴリラ映画を紹介しますよ。お楽しみに~!

Y木:……1本で充分ちゃう?