エッチな韓流 3本勝負！「パラノーマル・リング」（2013）の巻

S原：さあ、みんな大好き韓流……の知られざるお色気映画を3本見つけました！　まずはホラーテイストですよ。

Y木：なにこれ……？

（解説）

「呪いのビデオ」のパロディ韓国版が登場！

セクシャル・ホラー作品にもイケメン俳優登場！

シン・ヨンウンが日に焼けた体を晒し、女性ファンを魅了します！　

R-15作品です。

Y木：上の解説、すごい適当な文章（失笑）　これはパロディというかホラーコメディやろ。

S原：うーん、なんかよく分からんかった。作り手側は、たぶん観客を笑わせようと思ってないんとちゃうかな。

Y木：お色気場面は？

S原：濃厚です。そしてやたらと長い。

Y木：ま、そういう映画やからな。

S原：タイトル通り「リング」とか「パラノーマル・アクティビティ」とかを意識してるけど、なんというかすごく雑やねん。

Y木：雑？

S原：AVとして観るには、ドラマ部分が雑でもOKやと思う。今回は、一応AVではなく「お色気のある作品」として話します。

Y木：そんな前提なんか、だれも求めてないのになあ。

S原：誰も観ていない映画を弔ってあげて、成仏させてあげたいのです。

Y木：それもどうでもええわ。そもそも、この映画にドラマ部分のクオリティをどこまで求めるか？って話やろ。

S原：それを言っては話が終わります。これはホラーとしては怖くなくて、パロディとしては笑えません。

Y木：ふーん。

S原：まず映画が始まると、男女（夫婦）のチョメチョメ場面です。5分くらい続きます。女性の携帯電話が鳴ります。「わかったわ。現場に行くわ！」女性は刑事でした。すぐに現場に行きます。現場検証や事件に関する場面はなく、「この事件はおかしいわ」「2人が同時に心臓発作なんかあり得ないわ」と女刑事はつぶやきます。

Y木：え？

S原：この映画では、『刑事たちが事件を捜査する途中経過を描かない』という大胆な演出方法が採用されています。そのかわり、すべてセリフで説明します。

Y木：あー……そう。

S原：現場には、ビデオ（VHS）が残されてました。女刑事の同僚の男刑事が持って帰って観ます。あ、言い忘れたけど、ビデオを観る前に恋人（？）とチョメチョメします。長くて濃いです。

Y木：またか。

S原：捜査しているうちに（もちろん捜査している場面はない）、過去のエピソードになります。80年代に映画研究部での痴話喧嘩が続きます。

Y木：はあ。

S原：その間にチョメチョメ場面が挿入されます。

Y木：またかいな。

S原：キレはないですが、濃くはあります。

Y木：ビールかよ。

S原：その痴情がもつれてレイプして挙句、ある女性を殺してしまいます。その呪いがあのビデオになっているのでした。

Y木：どうでもええけど聞くわ。どんな呪い？

S原：『観た後に7日経ったら死ぬ』という呪いです。

Y木：「リング」そのままやがな！

S原：ここまで堂々と完コピすると感心します。

Y木：事件はどうなるの？

S原：そのあと、捜査が続きます。女刑事が呪われて死ぬかもしれないと怯えます。同僚の男刑事がそばにいます。でも、7日経っても大丈夫でした。「よかった！」「わたし、生きてるわ！」と喜びます。

Y木：それで？

S原：男刑事とチョメチョメをします。

Y木：好きやなあ。

S原：はい、この映画の登場人物たちは頭の中がエッチなことでいっぱいです。「パンツの穴」です。

Y木：「パンツの穴」……あんなバカな映画を引用するなよ。

S原：主演の山本陽一は、いまは芸能活動をしていないようですね。

Y木：そんなプチ情報は要りません。

Y木：本気で聞きたくない。だけど一応聞く。最後はどうなるの？

S原：実は、呪いのビデオ観ても死ぬ人と死なない人がいることが分かります。「なぜかしら…？」と女刑事が考え込みます。突然、（何の根拠もなく）真相が分かります。「そうだわ……！」「ビデオのコピーを他の人に観せたら、死なないんだわ！」

Y木：だから、それは「リング」やろって！

S原：いやーなかなかの映画やったわ……（ため息）　もともと期待はしてないけど、これは久しぶりにすごい破壊力（破綻力）やったで。

Y木：しかし、よくこんなDVDを買うよな。

S原：そうかな。たしかに作品としてはダメやけど、こういうDVDって役に立つねんで。

Y木：役に立つ？　これが？

S原：映画ファン同士の合コンに行ったときにな。

Y木：うん。

S原：「あ、君。韓流がすきなの？」「ぼくも好きなんだよねえ」という会話があるわけよ。

Y木：そうなんか。

S原：で、「こんなおバカな映画があってさー」ってこのDVDを出すねん。韓流やから女子にウケるで。意外にモテるかもよ？

Y木：間違いなく嫌われるわ！