あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

ちょっと疲れてきた頃の続編映画を観る! 「山猫は眠らない5 反逆の銃痕」(2014)の巻

山猫は眠らない5 反逆の銃痕 [DVD]

S原:今回は、なんと現在パート8まで作られているこの映画!

Y木:アメリカ版Vシネマみたいやな。

(あらすじ)
あの男が、帰ってきた――南フロリダ、ロンドン、ベルリン、ローマ――世界各地で米軍士官が暗殺される事件が勃発。現場の状況から、犯人は相当腕の立つ狙撃手であると判明した。被害者の共通点は過去に“とある作戦"に参加していたことで、その中には伝説的狙撃手トーマス・ベケットの名前も…。
父の死を知らされたブランドン・ベケット一等軍曹は事件の真相を突き止めるべく、犯人の次なる標的であるショープ少佐が任務に就いているシリア北西部へ向かう。そこでブランドンを待ち受けていたものは、想像を絶する過酷な戦いと、予期せぬ人物との再会だった。

 

S原:これ、意外と面白かったで。

Y木:ほんまかいな。

S原:全く予備知識なくなんとなく観始めたけど、映像が綺麗でな。すごくちゃんと作ってます。キャラクターの人間関係もわかるし、話の展開も自然やしな。

Y木:普通の映画は、そういうもんやけどな(苦笑)

S原:まあな。最初の「山猫は眠らない」が公開されたのは1993年。その時観たけど、まったく覚えてない。おまけにパート2から4までも観ていないから、ストーリーが理解できるか心配やったんやけどな。すごくシンプルで全然大丈夫やったわ(笑)

Y木:しかし、8本も作られてるのはすごいな。

S原:ああ、世界中から愛されている「ポリスアカデミー」でさえ、7本やもんな。

Y木:あんな映画、愛されてないわ。で、この映画は狙撃手の話やな。

S原:そうそう、さっきも言ったけど話は単純やねん。主人公は狙撃手です。シリアの国境近くの作戦に参加します。そこで同僚のミスもありタリバン幹部の狙撃に失敗します。作戦後に、転属を希望しますが上司は却下します。そこで上司は、過去に実施したセンチネル作戦のメンバーが次々と殺されている事実ことを伝えます。そのメンバーのなかには、主人公の父親もいて行方不明になっている、と。

Y木:ほう。

S原:犯人と思われるのは、センチネル作戦に参加していたメンバーの一人でシンプソンという男。こいつは精神を病んでいる。そのシンプソンも凄腕らしいがどこにいるかわからなず、おそらく残りのメンバーも狙ってくるだろう、という感じで展開していきます。

Y木:なるほど。

S原:父親は伝説のスナイパーやねん。後で調べて分かったけど、パート1~3までの主人公で、パート4から息子が主人公らしい。長いシリーズやから、そういう感じになるんやろうな。で、いろいろあって主人公は単独行動をしてシリアの戦地に飛び込む。そこで(無理やり)軍に合流して、麻薬組織の掃討作戦に参加したりしながら、犯人のシンプソンとも狙撃で戦う。戦闘シーンもかなり迫力あるけど、やっぱりスナイパー同士の戦いが見応えがある。長い距離をとって息をひそめてジッと動かず、一発必中を狙う……観客がなにを求めているかをよく分かっていて納得のいく作りです。

Y木:おれはそういうのはあんまり好みじゃないけど、言わんとすることは分かる。で、親父はでてくるの?前の主人公やろ?

S原:途中ででてきます。演じているのはトム・べレンジャー。すごい貫禄でな。美味しいところを全部かっさらっていたで(笑)

Y木:最後はどうなるの?

S原:犯人のシンプソンが主人公を追いつめます。絶体絶命です。それを遠くから狙う父親。照準を合わせます。最初は、バシュン!って感じで右腕が吹っ飛びます。びびったシンプソンの頭をまたバシュン!って撃ちます。後頭部がキレイに吹っ飛びます。

Y木:イタリアのホラーみたいやな。

S原:あールチオ・フルチとかが演出しそうな感じやったな。でも、この場面はすごく良かった。ここだけでご飯3杯!みたいな。

Y木:知らんわ。でも、主人公じゃなくて父親が決めておしまいなんや。

S原:そうそう。ちょっとは主人公(息子)に華をもたせてやれ、主人公なんやから(笑)

Y木:まあ貫禄勝ちってことちゃうの?

S原:そうやなあ。寅さんは最後のほうは自分の恋の話ではなくて、甥っ子の恋愛を応援してたやろ。あんな枯れた感じはなかったわ。

Y木:でも、まだまだ息子よりも親父が上!っていう設定は上手いんちゃう?次のシリーズも作りやすいやん。

S原:そうなのよ。なかなか頭の良い作戦よな。この映画を観たあとに、ふと思ったんやけどな。

Y木:なに?

S原:ぼくもこのブログをちょっとずつ息子に引き継いだほうがええやろか?そうすれば、長く続けれるやん?

Y木:好きにすればええけど、息子は映画好きなんか?

S原:いや全然。それどころか、ぼくが話しかけても口もきかへん。

Y木:こんなブログのことよりも、家族関係を心配しろよ……