S原:今回は、Berryz工房というアイドルですよ!
Y木:また、こんな舞台かいな…
(解説)
Berryz工房とハロプロエッグ、そして人気女優・美津野あわが所属する小劇場・ファントマの面々が巻き起こす奇想天外、破顔爆笑、感動必至のスーパー学園コメディ。
S原:もちろん、ぼくはBerryz工房を知らんかったけど、人気のあったアイドルグループみたいよ(2015年3月で活動休止)。
Y木:前回もアイドルの舞台やろ。よく2本も観る気になるよなー。
S原:なんとなく楽しそうやん?(笑)ちなみにこれは、Berryz工房が座長を務めた劇団『ゲキハロ』第3回公演の模様をDVD化しています。ちなみに前回の「当たるも八卦」も同じハロプロ劇団。どっちも楽しかったけど、しいていうなら、「当たるも八卦」のほうが楽しかったかな。
Y木:これ、ストーリはちゃんとあるの?
S原:一応、あるで。舞台は、女子校「私立ベリーズ学園」。かつては文武両道が盛んやったんやけど、今は時代の流れで「進学校」へと変貌していっています。あるとき、学校の全部活を廃止する方針が打ち出されます。生徒会副会長たちのガリベン派(進学派)と運動部派(茶道ダンス部、カーリング部、バレー部、陸上部)が真っ向から対立することとなります。校長や体育教師や用務員も入り乱れて、喧々諤々の論争に発展しています。そんなある日「古い資料室」で学園を長く見つめてきた文化人とスポーツ選手の胸像が怪しく閃光し、驚くべき現象が起きる。なんと、心と体が入れ替わってしまう。さあ、本人も周りもてんやわんや、という話やな。
Y木:てんやわんやって。
S原:2組入れ替わるねん。男性体育教師と女子高生が入れ替わるのと、校長先生(50前後の女性)と女子高生が入れ替わります。入れ替わった直後の場面はベタやけど、面白いで。例えば男性の体に入れ替わった女子高生が「(股間に)違和感を感じるー」と言う下ネもあるしな(笑)でも、基本的にはかわいらしい女の子たちを観る舞台やから、これで良いと思う。チアガールで歌って踊っての場面もあるしな。でも、ファン以外には、だれがだれか区別がつきにくいから、ちょっと辛いかな。
Y木:前も言ったような気がするけどな。こんなん、ファン以外は観ないねんって。
S原:そうなんやけど、せっかくやから一見さんでもわかるように演出したらええのに。もっと個性的な役にすれば区別できると思うんやけどな。タイガージェットシンなんか、入場しただけで「悪役」ってわかるやん。
Y木:確かに。猪木の腕を折ってたもんな、って例えが古いな(笑)それで、体が入れ替わってどうなるの?
S原:ドタバタしながらも暮らしていきます。やがて、だんだんとお互い(それぞれの立場)が理解できてきます。省略するけど、いろいろあって他の高校との弁論大会と陸上競技に、「2人3脚」で挑みます。そして勝負にも勝ちベリーズ学園は、今まで通りで問題なしOK!となりました。
Y木:正直に言って、あんまり面白みのないストーリーやなあ。
S原:うん。大したことないです(笑)
Y木:ラストは?
S原:本来の心と体を元に戻すために、またドタバタが繰り広げられます。このへんは、コメディとしてもっと面白くできそうなんやけど、ちょっと残念やった。で、体が元に戻ってめでたしめでたし…と思いきや、ちょっとしたどんでん返し(実は、1組は体が戻らなかった)があって、おしまい。
Y木:いやーどうなんやろ。観てないから分からんけど、やっぱり引っ掛かりがないというか、薄味やな。
S原:そやな。「どうせアイドルの芝居やから、こんなもんでしょ」とバカにするような低レベルではないと思う。実際、キャストはみんな頑張ってたし、観ている間は楽しいしな。でも、「アイドルの舞台という先入観を捨てて観ておくれ、すっごい楽しい舞台やから!」と他人におススメできるようなレベルでもないかなあ。
Y木:そういうもんかなあ。よくわからん。
S原:さーみなさん。Berryz工房のファンなら楽しめるでしょう。オジサンになってしまったぼくからみると、とくに目を引くような可愛い子はいません、というかみんな子供です(苦笑)いつか彼女たちも結婚して嫁姑問題に悩んだりするんでしょうね。舞台よりもインタビューとかのオフショットのほうが、魅力的な点もまたご愛敬ですよ。ということで、アイドルオタクはマストバイ、その他の人はゲットしなくても良いような気がします。また次回もお楽しみに!