映画じゃないDVDを観てみる！「梨本勝の芸能界暗黒都市伝説」（2008）の巻

梨本勝の芸能界暗黒都市伝説(ハードデザイン版) [DVD]

Y木：おまえ、よくこんなDVDを買うわ。一回転して、ちょっと尊敬するかも。

S原：いやあ、これは、なんとも言えんDVDやった……

（あらすじ）

アイドルグループの売れっ子を目指すために日々、歌や踊りの練習に励んでいた赤木健一。しかし、事務所の社長が借金まみれになり、グループ解散だ!と宣告される。途方にくれる赤木だったがホストのバイトをしてお金を貯めて、アイドルの夢、再びと思っていた矢先、常連客のあの大女優『泉●●●』に気に入られることに。彼女は赤木に高級の愛人契約をもちかけるのだが、なんともう一人の常連若手トップ女優『沢●エリ●』に出会うことで、赤木の運命は大きく方向転換していく・・・名誉か?愛か?赤木が進む運命の行方はいったいーーーあの芸能界屈指の情報通『梨元』が懇切丁寧に芸能界の真の裏側を教えてくれちゃいます!!さぁ、一緒にその目撃者になりませんか??

S原：これは、最初と最後に梨本がでてくるだけやねん。あとは、ドラマと言うか芸能界あるある物語というか。

Y木：上のあらすじのこと？

S原：うん。臆面もなく、そのままチープなドラマが展開されるだけやった。芸能界で（アイドル）スターを夢見たヤングな男が、大御所の女優に気に入られる、というか性の相手やな。いっぽうで、人気女優とも付き合うことになる。ほんまに、それだけやねん。

Y木：むっちゃ、くだらん話やん。

S原：ほんまにな（苦笑）いやもう、コメントもできないレベルやねん。フィクションにしては凡庸を通り越して、もう愚鈍と言っていいレベルやな。

Y木：ボロカスやな。

S原：DVDの裏面をみてよ。

Y木：おいおい、なんかエロいな。

S原：やたらと女優が裸になる（笑）でも、エロドラマとしても中途半端やった。そのくせ、全然セクシーじゃないベッドシーンが延々と続くから、ほんまに苦痛やった（苦笑）いやーこの世には、ほんまに「こんな企画を考えたヤツ」や、「これを商品として売り出したヤツ」がおるねんで？信じられる？

Y木：というか、「それを買ってるヤツ」は、おまえやがな。ちゃんと経済活動になってるがな。

S原：そうか。それはそれでアリなんかもな。でもなー、やっぱり納得いかん。こういうDVDの面白さって、梨本がハッタリであることないことを喋ったり、芸能界の裏側をみせてくれる部分やん。ウワサでも都市伝説でもええやん。再現ドラマなんか最低限でええやん。そんな面白さが一切なくて、ただドラマが長々と流れるだけ。

Y木：でも、このDVDでもプロの俳優が出演してるんやろ。というか、こんな作品でもええから出演したい！っていう奴らがおるわけでしょ。売れない俳優なんやろうけど、そっちのほうがよっぽどザ・芸能界のリアルやで（笑）

S原：確かに。まあ、このドラマに出演している人たちも芸能界の片隅にいるような奴らなんやろうなあ。どう考えてもこれで売れるキッカケになるとも思えんし、子供ができて「ほら、みてごらん、パパは昔俳優をしてたんだよー」「ちゃんとセリフ言えてるでしょー」ってみせるんやろうか？

Y木：きっと、そうなんやろうな。

S原：横で聞いてた奥さんが「あんた、もっと売れるって約束したんとちゃうの！」「なんで、こんな貧乏な生活せなあかんの！」って怒ったりしてな。

Y木：…なんか妙にリアルやな。ほんまに、売れない芸能人ってそうなんやろうな。ちょっと可哀そうになってきたぞ……

S原：「あんたの稼ぎが少ないから、カレーに鶏むね肉しか入れられへんやなの！」「ああ、一度でいいから牛肉入りのカレーが食べたい…」って泣いたりして……っておい！それはうちの家庭の話やないか！ほっとけ！

Y木：おまえの家庭の話かいな。というか、牛肉くらい買ったれよ。

S原：あーどうせ食べたら一緒やん？

Y木：一緒ちゃうわ。

S原：もしかして、明日に記憶喪失になったら、鶏むね肉でも牛肉でも一緒やん？

Y木：それはまあ……一緒やけど。

S原：そういうことやねん。