S原:さあ、今回はアマゾンにだれもレビューを書いてない、この作品!
Y木:猿が怖い顔をしてますなあ。
(あらすじ)
友人らと共に豪華クルーズを満喫していたピーターの船が座礁した。海に投げ出された彼らは、やがて地図にも存在しない、謎の孤島に流れ着く。だが、翌朝目を覚ますと、そこにはピーターの姿がなく、ただ引きずられた大量の血痕だけが、森の中へと続いている。実はこの島は、長く人類が足を踏み入れることのなかった聖域で、この地で独自の進化を遂げた獰猛な類人猿たちが支配する“猿の島"だったのだ!人知を超えたスピードで動き回り、次々に頭上から舞い降りる巨大猿。腹を空かせたヤツらは一斉に人間たちに襲いかかる。果たして、生きてこの島を脱出することなどできるのだろうか・・・
S原:これはあかん。あかんわー。
Y木:いつも言うけど、こんな映画、あかんのは分かってるやん。
S原:いや、面白なさ過ぎて笑えるっていう映画あるやろ。B級じゃなくてZ級というか。ああいう感じでもないねん。例えば、そんなに仲良くない知人たちとカラオケに行くとするやろ。そこで、男がドリカムを熱唱するねんけど、上手いわけでもなくドヘタでもなく、歌唱時間がただ単に人生の無駄な時間になるだけというか。
Y木:なんちゅう例えや。
S原:誤解ないように言っておくと、ドリカムが悪いわけちゃうねんで。
Y木:わかってるわ。ドリカムに怒られるぞ。
S原:あーこれ観てよ。このパッケージは最高なのになー…
Y木:どこがやねん。
S原:だってキャッチコピーが「この地球の支配者は、人類ではない。」やで。これはマニア心をくすぐられちゃうよなー。
Y木:くすぐらへんわ。
S原:裏側がもっとええで。「孤島を支配する謎の類人猿 VS 人類」「圧倒的豪腕!」「超高速ダッシュ!」 「木々を飛び移る大跳躍!」
Y木:木々を飛び移る大跳躍!って……猿なんやから当然やん。
S原:あーそれは言っちゃダメよ~ダメダメ。
Y木:古いなあ、もう。
S原:最後がかっこええで。「驚異の進化を遂げた“猿”たちの、人類への大復讐劇が幕を開ける!!」
Y木:ふーん、復讐ものか。
S原:いーえ、復讐ものではありません。
Y木:あー……そう(ため息)
S原:わりとちゃんと撮ってるんやけどな。要するに、工夫がなさすぎるやろな。①船が遭難 ②無人島に流れ着く ③猿に襲われる ④主人公以外みんな死ぬ。それだけの映画やもんなあ。
Y木:「脅威の進化を遂げた猿たち」っていうのは?
S原:いやー、ただ単に猿がでてきただけやった(笑)たしかにちょっと怖い顔やったけど、リアリティがないのよ。というか、とくに猿が怖い顔でも別にどうでもええやん?
Y木:そんなん言ったら、おしまいやがな。
S原:いやこの映画に関しては、ほんまに話すことないねんって。ああ、そういえば、主人公の女性が無人島で一人でおしっこをするねんけどな。そこで変な音が聞こえるねん。
Y木:変な音?
S原:「これはオナラなのか、それとも別の音なのか?」と一部のネットでは、議論になっています。
Y木:ど・う・で・も・え・え・わ!というか、そんな場面だけリアリティを追求したらあかんやろ。それで?猿に襲われてどうなるの?
S原:主人公以外が次々と猿に殺されます。主人公は逃げますが、ついに追い詰められます。ボス猿(?)が主人公に近づきます。主人公はナイフをエイッとふりまわすと、猿の首がチョンパされます。それをみた、他の猿たちは逃げます。主人公は助かったのでした。おしまい。
Y木:なんかもう……言葉がでない……
S原:しゃーないやん、ほんまにそんなラストやねんから!さっきも言ったけど工夫がなさすぎるのよ。無人島で流れ着いた5人が手持ちの少ない道具で猿を撃退するとか、〇時間後には救出されるが、それまでなんとか逃げ続けるとか、もっとアイデアを出して欲しいわー。
Y木:まーあれちゃう?猿が出て、人が襲われて、というだけで満足する人向けちゃうの?
S原:いくら猿が好きでも、これで満足する人はおりません。主人公を演じた女優はちょっとかわいいねんけどな。
Y木:そうなんや。じゃあ、それはそれでええやん。
S原:でも、だからといって、この女優が僕らとデートしてくれるわけではないやろ?
Y木:当たり前や!きもいわ!
S原:さーみなさん。動物園で猿のコーナーで、いつまでも猿をみても飽きないという人がいますよね?そういう人はマストバイです。猿になんかべつに興味ないわ、という人はスルーしてくださいませ。しょせん、猿は猿、人は人。モンキー、ゴーホーム!