あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「猿の復讐」(2009)の巻

『0925 猿の復讐/ISLAND OF THE APES』オモテ面

S原:さあ、今回はアマゾンにだれもレビューを書いてない、この作品!

Y木:猿が怖い顔をしてますなあ。

(あらすじ)

友人らと共に豪華クルーズを満喫していたピーターの船が座礁した。海に投げ出された彼らは、やがて地図にも存在しない、謎の孤島に流れ着く。だが、翌朝目を覚ますと、そこにはピーターの姿がなく、ただ引きずられた大量の血痕だけが、森の中へと続いている。実はこの島は、長く人類が足を踏み入れることのなかった聖域で、この地で独自の進化を遂げた獰猛な類人猿たちが支配する“猿の島"だったのだ!人知を超えたスピードで動き回り、次々に頭上から舞い降りる巨大猿。腹を空かせたヤツらは一斉に人間たちに襲いかかる。果たして、生きてこの島を脱出することなどできるのだろうか・・・

 

S原:これはあかん。あかんわー。

Y木:いつも言うけど、こんな映画、あかんのは分かってるやん。

S原:いや、面白なさ過ぎて笑えるっていう映画あるやろ。B級じゃなくてZ級というか。ああいう感じでもないねん。例えば、そんなに仲良くない知人たちとカラオケに行くとするやろ。そこで、男がドリカムを熱唱するねんけど、上手いわけでもなくドヘタでもなく、歌唱時間がただ単に人生の無駄な時間になるだけというか。

Y木:なんちゅう例えや。

S原:誤解ないように言っておくと、ドリカムが悪いわけちゃうねんで。

Y木:わかってるわ。ドリカムに怒られるぞ。

S原:あーこれ観てよ。このパッケージは最高なのになー…

Y木:どこがやねん。

S原:だってキャッチコピーが「この地球の支配者は、人類ではない。」やで。これはマニア心をくすぐられちゃうよなー。

Y木:くすぐらへんわ。

S原:裏側がもっとええで。「孤島を支配する謎の類人猿 VS 人類」「圧倒的豪腕!」「超高速ダッシュ!」 「木々を飛び移る大跳躍!」

Y木:木々を飛び移る大跳躍!って……猿なんやから当然やん。

S原:あーそれは言っちゃダメよ~ダメダメ。

Y木:古いなあ、もう。

S原:最後がかっこええで。「驚異の進化を遂げた“猿”たちの、人類への大復讐劇が幕を開ける!!」

Y木:ふーん、復讐ものか。

S原:いーえ、復讐ものではありません。

Y木:あー……そう(ため息)

S原:わりとちゃんと撮ってるんやけどな。要するに、工夫がなさすぎるやろな。①船が遭難 ②無人島に流れ着く ③猿に襲われる ④主人公以外みんな死ぬ。それだけの映画やもんなあ。

Y木:「脅威の進化を遂げた猿たち」っていうのは?

S原:いやー、ただ単に猿がでてきただけやった(笑)たしかにちょっと怖い顔やったけど、リアリティがないのよ。というか、とくに猿が怖い顔でも別にどうでもええやん?

Y木:そんなん言ったら、おしまいやがな。

S原:いやこの映画に関しては、ほんまに話すことないねんって。ああ、そういえば、主人公の女性が無人島で一人でおしっこをするねんけどな。そこで変な音が聞こえるねん。

Y木:変な音?

S原:「これはオナラなのか、それとも別の音なのか?」と一部のネットでは、議論になっています。

Y木:ど・う・で・も・え・え・わ!というか、そんな場面だけリアリティを追求したらあかんやろ。それで?猿に襲われてどうなるの?

S原:主人公以外が次々と猿に殺されます。主人公は逃げますが、ついに追い詰められます。ボス猿(?)が主人公に近づきます。主人公はナイフをエイッとふりまわすと、猿の首がチョンパされます。それをみた、他の猿たちは逃げます。主人公は助かったのでした。おしまい。

Y木:なんかもう……言葉がでない……

S原:しゃーないやん、ほんまにそんなラストやねんから!さっきも言ったけど工夫がなさすぎるのよ。無人島で流れ着いた5人が手持ちの少ない道具で猿を撃退するとか、〇時間後には救出されるが、それまでなんとか逃げ続けるとか、もっとアイデアを出して欲しいわー。

Y木:まーあれちゃう?猿が出て、人が襲われて、というだけで満足する人向けちゃうの?

S原:いくら猿が好きでも、これで満足する人はおりません。主人公を演じた女優はちょっとかわいいねんけどな。

Y木:そうなんや。じゃあ、それはそれでええやん。

S原:でも、だからといって、この女優が僕らとデートしてくれるわけではないやろ?

Y木:当たり前や!きもいわ!

S原:さーみなさん。動物園で猿のコーナーで、いつまでも猿をみても飽きないという人がいますよね?そういう人はマストバイです。猿になんかべつに興味ないわ、という人はスルーしてくださいませ。しょせん、猿は猿、人は人。モンキー、ゴーホーム!