あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

(たぶん)知られざる狼映画 4匹目 「ウルフ・ウォーズ」(2009)の巻

ウルフ・ウォーズ [レンタル落ち]

S原:今回は狼との戦争!その名も「ウルフ・ウォーズ」!

Y木:小学生が考えたタイトルみたいやな。

(あらすじ)

戦場で突如発生した人間を人狼に変えてしまう“ウルフ・ウイルス”で人類滅亡の危機!
今、“人狼”と“人類”との、地上での存亡をかけた一大バトルが勃発する!!

 

S原:これは戦争というよりは、漁師町の場末のスナック横丁での酔客のケンカみたいな映画やった。

Y木:具体的過ぎてわからんぞ。

S原:まあ、こじんまりとしているってことね。でも、意外に楽しめたで。

Y木:えーそんな場末のケンカが面白いんか?

S原:変にスケールが大きなって散漫になる映画よりはええよ。町中にゾンビがあふれてとか大きな宇宙船がビーム出すとか、もう食傷気味やろ。地球連邦とかガバナス星人とか要らんちゅーねん。

Y木:なんやねん、ガバナス星人って。

S原:まあ、地域限定のお得なクーポン券みたいな映画やったわ。地域のパン屋さんで、割引でクリームパンが買えてラッキーみたいな。

Y木:わかったわかった、それはもうええから映画の話をせえよ。

S原:中東らしい戦場で、兵士たちが狼男(人狼)に襲われて、人狼菌に感染してしまいます。場面はかわってアメリカです。主人公は、田舎町に住みます。そこで人狼になるのを抑えるために、飲酒したりドラッグをしています。そこへ兵隊仲間がやってきます。その兵隊たちはすでに感染を受け入れていて人狼として生きています。その仲間の中には、主人公も元カノもいます。

Y木:それで?

S原:そこへ人狼狩りをする老人(退役軍人)たちがやってきます。主人公V S 人狼グループ  VS 老人の戦いがメインです。それが田舎でこじんまりと繰り広げられます。

Y木:たしかにストーリーは地味やな。

S原:さっきも言ったけど、わりと面白いよ。けど人狼への変身シーンに期待する人は物足りないと思う。狼に変身する途中で、顔面が変形していって鼻が前にでてくるねんけど、鼻の頭が黒いから、パーマンコピーロボットみたいやねん(笑)

Y木:やっぱりB級やん。

S原:もちろん期待しすぎたらダメよ。主人公は「人狼になっても人間(の心)でいたい」という正義感の持ち主やねん。ジャンプみたいでええやろ?その主人公に向かって「人の心のありかた」とか説教するおばさんもでてきます。

Y木:説教って。その場面は要る?

S原:あと、人狼女性(狼女)がでてくるねんけどな。それが……ちょっとエロいねん(笑)

Y木:なんか頭の悪い感想やなー。

S原:このちょいエロの狼女3人が、なかなか活躍します。酒場に入って「もう閉店だ」と言われても、「お酒をだしなさいよ~!」って暴れたり。

Y木:まさに場末のスナック(笑)

S原:退役軍人たちも違法に銃を手に入れたりしてやる気まんまんやねん。まあ、人狼たちにやられてたけど。でもちょっと残念な点もあるのよ。

Y木:なに?

S原:せっかく人狼レディがでてくるから、もうちょっとセクシーシーンが欲しかった。たとえば、戦っている途中で服の背中が破けるとか、狼が水浴びをしている場面がいつのまにか半裸の人狼女性になってるとか、ホットパンツに着替えるとか。

Y木:おまえの好みやがな。

S原:まあ、そういうわけで惜しい点もありますが、これは悪くない出来だと思います。マストバイとまでは言えませんが、ツンツンした長身女性フェチの人にはおススメですよ~!