あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「パラサイト 禁断の島」(2019)の巻

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S原:今回は、「半地下の家族」のほうではない「パラサイト」!

Y木:へえ。

(あらすじ)

「マニアック」のフランク・カルフン監督が、恐ろしい秘密が隠された孤島を舞台に描いたサバイバルスリラー。父親の死から立ち直れずにいる青年トビーは、とある更生プログラムに参加することに。それは無人島での3泊4日のサバイバル生活を通して自分を見つめ直し、生きる意志を取り戻すというものだった。しかしトビーは無人であるはずの島で、1人の少女と遭遇する。その少女マデリンと親しくなったトビーは、彼女が母親によってこの島に閉じ込められていることを知る。

 

S原:このDVDのジャケット、良いよな~。岩がドクロになってるなんて、ヤッターマンみたいで最高やん。

Y木:どこが最高やねん。

S原:これは、無人島を舞台としたサスペンス/ホラーやねんけどな。ちゃんと作ってた。

Y木:へえ、このブログでは珍しいな。

S原:でも、なんか物足りないねん……

Y木:おまえなー。映画が面白くなかったら突っ込むし、ちょっと出来が良くても「物足りない」とか言って、それはあかんやろ。

S原:いやいや、正直な感想を言ってるだけやねんって。

Y木:しかし『更正するために1人で無人島で過ごす』か。それってどうなんやろ。戸塚ヨットスクールみたいやん。

S原:もちろん本人承諾の上で参加するんやけどな。主人公は、父親が亡くなったトラウマを緩和するために、無人島に3日間滞在するという更正プログラムにします。無人島で自分自身を見つめなおすとか、サバイバルで意識改革をする、という感じかな。3日後の朝に迎えが来る、と説明されます。で、主人公が無人島に着きます。島をウロウロしていると、どうも人がいる気配がある。なんと!そこにはキレイな女子(マデリン)がいるじゃあーりませんか。主人公はニンマリします。気分は「お、おやびーん!」です。

Y木:あー主人公のオットセイが、疼くわけやな(笑)

S原:マデリンは、わりと無人島生活に順応しています。ヘビの頭をテヤッ!ってナイフで切り落とします。なぜか主人公に、ご飯(なにかを焼いたもの)をくれます。やがて「宣教師や家族友人とこの島に来た」「お父さんは数年前に死んだ」「今いるのはお母さんだけ」と言います。「なるほどね、それにしても可愛い子ちゃんだなー」と下心でいっぱいの主人公に向かって、「ここから先に行くと、お母さんに殺されるわよ!」といきなり脅します。

Y木:ほう。お母さん?

S原:そうこうしているうちに3日が経ちます。ちゃんと迎えの船が来ます。でも、主人公は寝坊します。迎えにきた人は、主人公を探しに行って(誰かに)殺されます。

Y木:まあ、当然ホラー映画のお約束通りやな。

S原:ちょっと省略すると、マデリンは「小さい頃に、お母さんが、父も友人も皆殺しにした」「わたしだけが殺されなかった」と主人公に説明します。要するに幽閉されているのよ。

Y木:あーなるほど。気が狂ったお母さんが、娘を無人島に閉じ込めている、と。

S原:それで、主人公はマデリンとこの島から脱げようとします。お母さんが襲っていきます。主人公とマデリンは必死で戦います。主人公は頑張ります。なぜなら、スケベだからです。「この島から脱出出来たら、いっぱいチョメチョメしようねー♡」と考えているキモイ奴ですよ、まったく。

Y木:そういう妄想をしているおまえが、キモイわ。

S原:ところが!実は、このあとに驚きの展開が……!

Y木:驚きの展開か。どうせ、どんでん返しがあるんやろ?実は、そのマデリンと言う娘が殺人鬼やった、というネタやろ。

S原:あなた……

Y木:は?

S原:観たことがあるなら、そう言ってよ。

Y木:観るか、こんな映画。そういう展開しかないやろ。

S原:まあな。そういう映画やったよ。全体の演出は悪くないし、マデリン役のクリスティン・フロセスは綺麗で魅力的やったで。美少女マニアにはおススメです。ただし、主人公役のローガン・ミラーはイマイチやわ~。なんか、ちびまる子ちゃんにでてくる「花輪くん」みたいな変な髪型やねん。散髪に失敗したみたいやわ。

Y木:散髪に失敗か。それではスターになれへんな。

S原:ちょっとネットで調べると、ローガン・ミラーはそれなりに有名らしい。散髪屋を変えたほうがええで。どっちにせよ、この映画ではイマイチです。ファンの人は申し訳ない。

Y木:最初に「物足りない」って言ってたけど、それは?

S原:無難な演出、ストーリー展開やから、最後まで観れます。観た後は「これ、結構面白いやん」って感想なんやけど、しばらくしたら印象にほとんど残ってない。

Y木:それはおまえだけの感覚ちゃうの?

S原:そうかもしれません。でも、やっぱり印象に残る場面とか欲しいよなー。どうも、既視感というか今まで観たことある場面とかが多い。ヒステリックブルーがいくら頑張っても、JUDY AND MARYに脳内変換されてしまうのと同じなのよ。

Y木:日本のバンドは知らん。

S原:さあ、みなさん。これはわりと面白いです。でも「隠れた名作」とか「超おススメ」かと言われると、うーん、どうでしょうか。ホラー初心者にはいいかもしれません。というわけで、今回は「普通の映画」でした~!