S原:今回は爆弾魔を追いかけるB級サスペンス映画!
Y木:どうせこんな場面はないんやろうなあ。
(あらすじ)
ドームスタジアムに仕掛けられた爆弾を巡って展開される捜査陣と爆弾魔の息詰まる駆け引きを描くパニックアクション。アイスホッケーの歴史的試合を目前に、湧き上がるロサンゼルス。そんな中、ダウンタウンの高層ビルで謎の爆破事件が起き…。
S原:これは、メチャクチャひどくない。でも、やっぱりイマイチやった。面白くなりそうな瞬間はあるねんけど、どうも盛り上がりませんなー(苦笑)
Y木:なんか毎回そんなフレーズを聞くぞ。
S原:オープニングは、爆弾魔が無言で爆弾を準備している場面から始まるねんけど、このへんは普通やねん。そのつぎは主人公が、悪いこと(窃盗?)をしている若者2人を懲らしめる場面です。主人公は、若者たちに問答無用で拳銃をつきつけて、追いつめます。ビビった若者は言います。「なんだよ、てめえは!警察官かよ?」主人公は、かっちょよく言い放ちます「おれか?おれは…おれは……郵便局勤務だ!」
Y木:……なにそれ?
S原:ほんまやねんって!
Y木:なんで郵便局員が拳銃をもってるの?
S原:いやー、ビッグマグナム黒岩先生も文部大臣(当時)から拳銃所持の許可をもらってたやん?あれと一緒で、アメリカの郵政省から許可をもらってるんやろうなー。
Y木:あかんやん、そんな許可をだしたら。
S原:一応、主人公は「郵政監察員」。郵便不審物などを調査する役目らしいわ。このあとにビルの爆破事件が起きます。どうも爆弾が郵送されたらしいという理由で、主人公が、1人で勝手に爆弾魔を追いかけます。
Y木:いや、そんな郵便局員が張り切らんでも、警察にまかせたほうが……
S原:一応、主人公は元警官(元FBI?)です。だから、拳銃とか撃ってもOKなんやろうな。
Y木:ごっつい適当な設定やな。
S原:主人公はじめ警察は、最初のビル爆破事件は無差別テロと推測するのですが、じつは計画的な犯行(復讐)ではないかと疑います。あーそうそう、警察本部の偉いさん(黒人)がでてくるんやけどな。怒った演技するときに鼻の穴が大きくなるねん。この男がどうもな、観ていてすごく気になるのよ。
Y木:どこが?
S原:眉毛と鼻の形が変な形やねん。
Y木:ほっておいてやれ。
S原:あと肩幅が不自然に広い。スーツがぶかぶかです。
Y木:スーツのサイズくらい合わせろよ。
S原:映画のストーリーを話に戻ります。変な顔の黒人は、主人公に言います。「なんで、郵便局員がでてくるんだ?関係ないだろ」主人公は逆ギレします。「もしかしたら、爆弾は郵送されたものかもしれないだろ!おれには、その責任があるんだ!」
Y木:いや、ないやろ。
S原:なんだかんだあって、変な顔の黒人と女性(元恋人?)と一緒に犯人を追いかけます。面倒なので省略すると、犯人はアイスホッケー場に爆弾を仕掛けられたことを突き止めます。観客は約1万6000千人。さあ、爆発までに間に合うのか?急げ、走るんだ、郵便屋さん!
Y木:速達かよ。最後はどうなるの?どうせ爆弾事件を未然の防いでハッピーエンドやろ?
S原:いいえ、爆発は防げません!
Y木:……あかんやん。
S原:一応、大半は逃げ出してセーフです。事件後の警察本部では「少しは死者がでたけど、それくらい大したことはない」と話し合ってたで。言っておきますが、本当にこういうセリフがあります。
Y木:……同義的にもアウトやん。
S原:爆発事件のあとに、郵便局員がなぜか警察本部へやってきます。そして、変な顔の黒人に向かって、まるでトム・クルーズのようにカッコよく言い放ちます。「おれは知ってるんだぞ。おまえが真犯人だ!」。そして悪い奴は捕まります。おしまい。
Y木:なんかザックリしてるなあ。かなり端折ってないか?もうちょっとまともな映画のような気がするけど。
S原:あなた、この映画について詳しく正しく紹介して、誰か喜ぶと思う?
Y木:喜ばんと思う。
S原:そういうわけさ、ベイビー~♪
Y木:ベイビーじゃねえ。ごまかすな。
S原:さあ、みなさん観た後、数時間で記憶からどんどんなくなっていく不可思議な映画ですが、どうせ死んだら名作や傑作だって、観た記憶がなくなるんですからね。それはそれでOKですよ。さあ、郵便屋さんに感謝して明日も頑張りましょう!