あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

まだまだ知らない日本映画を10本発掘!「REAL-TOKYO 現実の恐怖 1」(2008)の巻

REAL-TOKYO 現実の恐怖 [DVD]

S原:さー今回はすごいですよ!

Y木:うわー…なんかもうコメントも出来ないレベルのジャケットやなあ…

(あらすじ)

元祖カリスマホストが、実際に体験した出来事や耳にした恐怖話を映像化したホラー。身近で起こった体験「ホストに付きまとうストーカー」「キャバクラ嬢に襲い掛かる恐怖」「タクシーという密室内でおこった事件」の三部構成で収録する。

 

S原:これはヒドかったー!

Y木:もう飽きたわ、そのフレーズ。

S原:これはほんまにひどいねん。あまりの内容の薄さに、2回観て内容を確認してしまったわ(苦笑)これは、一応オムニバス形式で、ホスト2人が一応ナビゲーターです。ホストたちが会話している内容が、映像になってるねん。でもホストAは活舌が悪くて聞き取りにくいし、ホストBは声がつぶれて聞き取りにくい。

Y木:なんでそんな2人がナビゲーター?

S原:なんでやろ?とにかく2人の会話がよくわからないことだけは分かる(苦笑)というか、すぐに映像でストーリーが始めるから、別に2人の会話も要らんねんけどな。

Y木:最初からつまづいてるがな。

S原:第1話は、売れないホストの雅(みやび)が主人公。ある日、店に来た暗めの女性が、雅を指名する。雅は喜ぶんやけど、次の日も次の日も来る。女性は「雅君、わたしのすべてをあげる…」と言う。しかも、シーンを変えて3回も言う(苦笑)

Y木:くどいなあ。

S原:雅はだんだんと調子に乗る。一方で女性はだんだんと粘着質になって雅を追いつめていく…ついには女性が包丁を持って雅を追いかけてくる。

Y木:エピソードとしては、ありがちやな。

S原:うん。なんの工夫もなく、それが映像で流れるだけ…演出も何もない。ただの再現フィルムやった(苦笑)最後は、女性が怖くなって(女性から逃げるため?)タクシー運転手になる。おしまい。

Y木:ふーん、それで感想は?

S原:…感想?……とくにないなあ…(遠い目)

Y木:こんなDVD、取り上げるなよ。

S原:第2話は、タクシー運転手が主人公。たぶん第1話の雅が運転手なんかなと思うけど、よくわからん。あるとき、若い男が客として乗ってくる。「静岡の山中湖まで行ってくれ」と言われる。運転手は、いろいろと話しかけるけど、この客の雰囲気がどうも怪しいと思う。そうこうしていうるちに、運転手が急にキレて客をナイフで刺してしまう。理由は「おれをドキドキハラハラさせたから」

Y木:…意味わからんねんけど?

S原:大丈夫、2回観てもわからんから(苦笑)最後はお客さん(ナイフで刺された若い男)が車いすで街をゆっくりと走る。そこへ第1話ででてきたストーカー女がでてきて、車いすを押す…これでおしまい。

Y木:あーそれぞれの登場人物が絡み合うような演出がしたいんとちゃうの?

S原:その効果は全くないけどな。どっちにせよ、第2話も面白くなくて意味が分からんかった。

Y木:なんやねん、もう。

S原:第3話は、キャバクラ嬢・ヒカルが主人公。お店のNO1になるけど、変な男に追いかけられたり、店の他のキャバ嬢に嫉妬されたりして、こういう生活が嫌になって、まともな生活(花屋のバイト)をするようになる。おしまい。

Y木:なにそれ…?

S原:最後は「マジメに生きないとダメ!」と観客に説教しておしまい。

Y木:なんでホストとかキャバ嬢に説教されなあかんねん!

S原:いやー、すごいDVDやった。こんな内容がないDVDも珍しい。内容の薄さではNO1かもしれん。しかも、原作(?)は土田十寛という人やねん。

Y木:…誰?

S原:ホストで「西東京のカリスマ」と呼ばれる男やったらしい。ちょっと調べたら、このあと殺されたわ。ホスト関係とか金銭トラブルが原因みたい。

Y木:たしかに「マジメに生きないとダメ!」やな(笑)そういえば、表紙には、おまえの好きなプロレスラーが映ってるやん。

S原:アジャ・コングさん…出ていません…

Y木:ストレートな詐欺やな。

S原:さあ、みなさま。もしも「世の中でもっとも意味のないDVDを紹介するイベント」があるとしたら、ぼくはこれをプレゼンしますね。というわけで、ホストもキャバ嬢もみんな、マジメに生きなきゃダメ!

Y木:おまえもな…