あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

まだまだ知らない日本映画を10本発掘!「ソウル・オブ・ロック」(2012年)の巻

ソウル・オブ・ロック [DVD]

S原:今回はこちら!

Y木:お。バンドの話かー。 

 (あらすじ)

売れないロックバンド“バーミヤンズ”のメンバー三人は、お互いが全然違う性格なのに、ロックへの熱い想いだけは一緒だ。ボーカルのレイカ有末麻祐子)は仕切り屋でいつも場の中心、行き過ぎの強引さが明るくバンドを引っ張っている。作曲とドラムスを担当するザキ(君嶋麻耶)はマイペースの変わり者、低い知性の持主ながら妙に冷静だったりする傍観者。タク(牧田哲也)は作詞とギターを担当する情熱家、熱い思いがいつだって空回りする思い込みの激しいへなちょこ野郎だ。そんな三人が居酒屋でだべり、スタジオで喧嘩し、ライバルを罵倒しながら、ロックへの愛と未来への夢を確かめ合っていく。

 

S原:これはひどいわ…

Y木:そうなんや。

S原:だって、音楽の映画ちゃうもん。

Y木:え、ちゃうの?バンドの話やろ?

S原:登場人物が、バンドメンバーというだけで、とくに音楽にまつわるシーンはないねん。

Y木:じゃあ、どんな映画?

S原:居酒屋で延々とダラダラしてるだけの映画。

Y木:……うそやろ?

S原:ほんまやねんって!ほんまに、グダグダ話しているだけの映画やねん。

Y木:バンドの将来とか、今後の希望を話したりするんやろ?

S原:まあ、そういう話も少しするけどな。バーミアンズというバンドを組んでるねんけど、なんか行き詰っててイマイチな感じやねん。

Y木:音楽の才能とかセンスは?

S原:ない。

Y木:演奏は上手くないの?

S原:演奏シーンはないから、わからん。

Y木:でも、有名になるっていう夢はあるんやろ?

S原:とくにないみたい。

Y木:曲を作っていくという葛藤とかは?

S原:別にない。

Y木:あーわかった。バンド内で恋愛をしたりすんやな?

S原:いや、なかった。

Y木:あーあれか!俳優たちが可愛く・カッコよく撮れてるとか?

S原:いや、とくに小汚い俳優たちやったな。

Y木:せめて、セクシーシーンはあるやろ?

S原:ありません。

Y木:じゃあ、何があるねん!

S原:だから大半は雑談なんやって!

Y木:ほんまかいな。

S原:信じられへんと思うけどな。これは、ほんまやねんって。

Y木:そりゃ、ひどいな…

S原:……

Y木:……

S原:……

Y木:いや、なんで無言?おかしいやろ!もっと話すことあるやろ?

S原:話すこと?……そんなものは、ないのさ……(遠い目)

Y木:おいおい、じゃあこの映画を取り上げるなって!

S原:だって、ワゴンセールで売ってたんだもん!

Y木:もん!じゃねえ。

S原:いやあ、昔、SNSで自分たちの飲み会を生中継でUPしたりする奴らがおるって聞いたことあるんやけどな。

Y木:あー、そんなことをしてる奴らがおったらしいな。いまでもおるんか知らんけど。

S原:あれと一緒やな。他人が居酒屋で雑談しているのを、そのまま映像にしましたという映画(笑)

Y木:きついなあ。せめて、スタジオで練習するとかはあるやろ?

S原:あったかなー…あーそうそう、腕立て伏せとか腹筋してたかな。バンドをするには体力が要るんだっていう話になって、運動してた。

Y木:腕立て伏せ…

S原:なんか、毎回解散するとか再結成するとか話をしてたかな。でも、どうでもええよ、べつに。

Y木:そんなん言ったら、話は終わるがな。というか、そういうのを狙ったんやろ。グダグダな若者の雰囲気を描く、みたいな。

S原:いや、もう話は終わりにしよう。これ以上話すことはありません。以上!

Y木:今回の紹介は、ひどすぎるぞ…

S原:みなさん、珍作中の珍作ですが、チャレンジをしたいは、ぜひどうぞ!ぼくならタダでも要りませんねえ。

Y木:いや、おまえは喜んで買ったんやろって!