あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

便乗映画特集!ゴーストライダーじゃなくて「スケルトンライダー」(2007)の巻

スケルトンライダー [DVD]

S原:レンタル店とか中古店でDVDに背表紙をみてると、「え?なにこれ?」という紛らわしいタイトルの映画あるやろ。プラモでいうと「機動戦士ガンダム」じゃなくて、「機動戦隊ガンガル」みたいな。

Y木:そんなパチもん知らんわ。まーでも映画は、たしかに昔からあるよな。絶対面白くないのに、表紙とかタイトルを真似してるやつやろ。間違ってレンタルしてくれることを願う下心満載(笑)

S原:パクリというか便乗というか、そういうDVDを集めてみましたので紹介します!

 

(S原注:実はこの時点では、底なし沼にハマってしまうことに気づかなかった。便乗映画の世界がここまで深いとは…たぶんこのブログ最長のシリーズ企画になると思います)

 

(あらすじ)

地獄の馬を駆り、獲物の骨だけを喰う伝説の魔物“ボーン・イーター”に一人の保安官が戦いを挑んでいくアクション・アドベンチャー!アリゾナの砂漠地帯。リゾート開発の現場で続発する、謎の失踪事件。捜査を開始したエバンス保安官は、アメリカ先住民から獲物の骨だけを喰うという魔物“ボーン・イーター”の話を耳にするが…。

 

S原:これはもう、店でジャケットを見ただけで即購入を決めたで!(笑)いやー、このジャケットは最高やろ?

Y木:これ、どう考えてもショボい映画やん。どうせこんなのは出てこないんやろ?

S原:一応、でるで。もっとダサいけど(笑)原題はbone eater やねん。その名の通り、骨を食べる幽霊(?)がでてくるねんけどな。それがガイコツ男で、水蒸気の馬に乗って追いかけてくるねん。しかも、なんかデザインがいびつでな、ガイコツやのにどことなくメタボにみえる(笑)

Y木:ださいなー…

S原:車で逃げる人たちを、のんびりと水蒸気に乗ってメタボの骸骨が迫ってくる…この場面は、最高やで。ま、この場面以外は、かなり観るのが辛いけどな(苦笑)

Y木:やっぱりな。

S原:でもこの場面はおもろいねんって。しかも、この場面のBGMは、なぜかほのぼのとしたマカロニウエスタン調(笑)なんともシュールで、一瞬これは傑作かも?と勘違いしそうになったで。

Y木:うそつけ。骸骨は、なんで襲ってくるの?

S原:ちゃんと観てないから、というよりもダルすぎて集中力が切れたから、かなり忘れたけどな…えーと、確か工事現場で遺跡というか昔の人骨が発見される。この現場では、現地の民族が工事に反対しているねん。

Y木:それで?

S原:うーん、どうやったかな。なんだかんだあって、メタボの骸骨が襲ってくる。

Y木:それはさっき聞いた。襲ってくるって、骨を食べられるの?

S原:いや、触っただけで人間は砂になって消えるねん。

Y木:じゃあ、骨を食べられへんやん。bone eater とちゃうやん。

S原:なんか、砂になったあとに、骨を拾ってポリポリと食べてた…ような気がする。

Y木:貧乏くさい骸骨やな。

S原:まあ、そういう映画やったよ。あとは何があったかな…あーそうそう思い出した。なんか皆既日食の日がボーンイーターが合体する日でヤバいぜ!という話になるねん。

Y木:それで?

S原:最後は、小太りのおじさんが「聖なる斧」を投げて、メタボ骸骨をやっつけておしまい。

Y木:最初から投げろよ。

S原:そんなん言ったら、「シャイニング」(1980)だって、『はじめからあのホテルに行くなよ。危ないねんから』って話になるやん?

Y木:なるか!

S原:というか、もともとニコラス・ケイジの「ゴーストライダー」(2007)もイマイチなのに、それに便乗してもなあ…

Y木:はじめから負け戦やん。

Y木:さあみなさん。率直に言うとこの映画を観てもあなたの人生には、絶対にプラスにはなりません。でも本当にそれでいのですか?「ソドムの市」(1976)とか「ジョニーは戦場に行った」(1971)とか、そんな陰鬱な映画ばかりみていいのですか?気分が落ち込むでしょ?気分転換したくなるでしょ?そんなときは、ぜひこれをゲット!スケルトンなライダーとともに、ライド・オ~ン!