あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「クリープゾーン:エイリアン・インベージョン」(2002)の巻

クリープゾーン エイリアン・インベージョン に対する画像結果

S原:さあ、今回はマニア垂涎のこれ!

Y木:マニアもスルーしてるやろ、これ。

(あらすじ)

吹雪の飛行場に、7人の乗客と女性パイロットが取り残された。そこに護送中の殺人犯が2人のガードとともに到着し、乗客の間に緊張が走る!パイロットは飛行機を飛ばそうとするが、通信手段すらすべてダウンし、さらに恐怖の事実が明らかになってゆく。なんと乗客の何名かが人間の姿をした別の生物だったのだ…。

 

S原:この映画はですねえ、なんと、あのショーン・S・カニンガム監督ですよ!

Y木:だれ?

S原:あの「13日の金曜日」(1980)の超有名監督やがな!

Y木:あー、あの人。「13日の金曜日」だけの人やん。

S原:いやいや、ちゃんと「ザ・デプス」(1989)も監督してますよ。

Y木:しょぼいB級深海ホラーやがな。

S原:主演はこちら!なんと、あのブルース・キャンベルですよ、あなた!

Y木:だれ?

S原:あの「死霊のはらわた」(1983)の主演の人やがな!

Y木:「あの」「あの」って、うっとおしいなあ(苦笑)ブルース・キャンベルか。思い出した。サム・ライミの友達っていうだけで、映画主演した人やろ(笑)

S原:イエース!でも「マニアック・コップ」(1988)も捨てがたいよな。

Y木:知るか、そんな映画。それにしても、マニア受けするかどうかはともかくとして、このジャケットはダサいなー。なんとかならんのか。

S原:これはこれで味がある……いや、ないかな(笑)これはテレビ映画やねんけどな。いかにもな低予算やけど、内容は結構ええ雰囲気やねん。

Y木:ほんまかいな。

S原:殺人犯を護送中の警官が、風と雪で身動きが取れなくなって、田舎の小さな空港に立ち寄る。もちろん殺人犯も連れていく。空港には、数人の客もいてやっぱり雪で立ち往生している。やがて、人間の姿をして宇宙人が紛れ込んでいることがわかって…というお話です。

Y木:単純やな。

S原:こういう映画は単純でよいと思う。ちょっと単純すぎるけど(笑)でも、宇宙人の姿をなかなかみせないのは良いアイデアやで。人間が演技すれば、宇宙人の着ぐるみや特撮部分を作る予算の節約できるもんな(笑)

Y木:それはええねんけど、なんで宇宙人が紛れ込んでるってわかるの?

S原:だって、すぐに「おれは宇宙からやってきたんだぞ!」って自己紹介するもん。

Y木:なにそれ?

S原:ほんまやねんって。あと「銃なんか撃っても効かないからな!」って怖い顔をする(笑)

Y木:なんかオツムの弱い宇宙人みたいやな(笑)宇宙人が襲ってくる理由は?

S原:あーそれは劇中でも登場人物が質問してた。そしたら、宇宙人がイライラして「おまえたちがキライだからだー!」って叫ぶ。

Y木:子供か。

S原:この宇宙人はよくしゃべるから、目的とか行動がすごくわかりやすい。「この地球を征服しにきたのだー!」(笑)

Y木:おいおい、田舎の空港を襲ってるだけやろ。

S原:それも説明する。「これは予行演習なのだぞー」って。笑わないであげて。この宇宙人は本気なんやから(笑)あと手荷物検査のX線装置で、人間に化けていないかどうかチェックしたりする。ひとりずつ、コイツじゃないか?それてもコイツか…って感じで。

Y木:そりゃ「遊星からの物体X」(1982)やがな。

S原:あのままやった(笑)ま、そんな映画やった。でも結構楽しめたで。

Y木:結局、楽しんでるんかい。

S原:まずテンポがわりと良い。確かに低予算やけど、場所が限定してるからそんなに気にならない。なんといっても、人間の顔から宇宙人に瞬間変身する特撮に味がある。これはほんまやで。

Y木:味のある特撮かあ。チープなのと紙一重やな。

S原:うん。良く考えたら設定とか展開とかメチャクチャなんやけどな。まあ、正月に日本酒とか呑みながら観るのにはピッタリやで。

Y木:正月にこんな映画観るか。その年の運気が落ちるわ。

S原:さあ、みなさん。普通は絶対スルーするでしょうが、ちょっと待ってください。これは期待せずに観たら意外とイケます。今後も再評価されない映画だと思いますが、あなたの大切なライブラリーに加えて下さい。さあ次の正月のためにマストバイですよ!