あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

映画じゃないDVDを観てみる!「裏ハローワーク」(2007年)の巻

裏ハローワーク [DVD]

 

 

Y木:なんやねん、これ?

S原:「裏ハローワーク」。決して、表のハローワークでは扱われない仕事を紹介するDVDです。

 

(内容)

デリヘル、オレオレ詐欺メイドカフェ、リアルライブBOX、盗撮師など、決してハローワークでは紹介されることのない裏家業の実態を暴いたドキュメンタリー作品。

 

 (はじめに)

Y木:よくもまあこんなDVDを見つけるわ。もはや、映画でもオリジナルビデオでもないやないか。

S原:まあな。でもワゴンコーナーを扱う立場としては、こういうDVDも避けて通れへんねん。

Y木:別にええやろ、避けて通れば。

S原:せっかくゲットしたから紹介しまーす(笑)

 

(デリヘル)

Y木:どんな内容?

S原:これはですねえ、関係者(経営者?)が、デリヘルになろうとしている女性に、仕事内容を教えるだけやった(笑)

Y木:なんやねん、それ。

S原:ほんまにそうやねんて。デリヘル初心者の女性に対して、汚らしいオッサンが、ベッドに寝て「こうすればお客さんは喜びます」とか「お客さんには優しく話しかけてあげてください」とか丁寧に教えるだけ。それが延々と映る。

Y木:そんなん観てどうするんや。

S原:そういっては話は終わります。もう一人デリヘルに興味のある女性が登場します。女子は、デリヘル嬢になるのかどうか迷っています。さきほどのオッサンが、一所懸命に勧誘します。ここは、ちょっとだけ面白い。

Y木:どんな感じ?

S原:いかにも怪しいって感じではないけど、やたらとペラペラしゃべってて、やっぱりどこか怪しい(笑)オッサンは懸命に「大丈夫だから」「彼氏にしてるのと一緒だから」「怖くないから」「稼ぎは良いから」と説明をしますが、女性は怖くなって途中で逃げ出します。

Y木:リアル…かもしれんけど、どう言えばええんや。

S原:いやー大変ですな、デリヘルも。

Y木:知らんがな。

 

オレオレ詐欺

S原:オレオレ詐欺はですねえ、ひどいです。

Y木:そうやろうな。

S原:よく警察が作った「オレオレ詐欺に気を付けましょう!」という番組あるんやん。

Y木:高齢者がダマされるやつね。

S原:そうそう。あれやった。

Y木:えー…あれ?あれをわざわざ見せられるの?

S原:うん。ひどいで。一応、オレオレ詐欺をしているオジサンが、裏話をするだけ。それも大したことなかった。

Y木:なんやそれ。このDVDが詐欺やないか。

S原:うまく言うなあ…

 

メイド喫茶

S原:これもヒドイ。

Y木:メイド喫茶の裏側の話なんやろ?ちょっと裏の風俗みたいな話もあるんとちゃうの?

S原:いや、全然なかった。普通の娘が、メイド喫茶でバイトするっていうだけやった。バイト先の娘たちにインタビューしてるだけやねん。

Y木:なんやそれ。ニュース番組の特集やないか。

S原:いやーあれよりも薄味やな。でも、このDVDでは「とくにスキルも要らないし、安全だしメイド喫茶を仕事にするのはおススメ」らしい。

Y木:ごっつい適当なアドバイス

 

(リアルライブBOX)

Y木:リアルライブBOXってなに?

S原:よくわからんけど、覗き部屋みたいなもんかな。ガラス越しにイヤらしい格好をするみたい。これは、女性が紙袋に隠しカメラをつけて潜入取材。

Y木:おお、今回はちゃんと裏側取材してるやん。

S原:まず女性が、個室にはいると、ガラス越しに他人(男)がおるねん。男側は暗くて、女性からは見えへんねん。でも会話はできるねん。

Y木:女性は何をするの?

S原:なんにもせんでもええらしい。でもそれでは意味がないねん。だから(女性が)お小遣いを稼ぐこともできる仕組みがある。

Y木:お小遣い?

S原:女性はボックス内で(隣の部屋の)男性のリクエストに応えることで、収入がはいる仕組みらしい。ここは、忠実にナレーションを再現すると、「指名が1000円、四つん這いが500円、おっぱい見せ1000円、バイブなめ1000円、使用済みパンティーが2500円」らしい。ガラス越しにこういうことを見せて、お金をもらうわけやな。断ることもできるらしいわ。

Y木:ほんまかいな。

S原:笑えるのはガラス越しに乳房をつけて、男がガラスを舐めるシーン。そりゃ、「ミッドナイト・エクスプレス」(1978)やっちゅーの!(笑)

Y木:シュールやなあ。ほんまにそんな店があったんやろか。

S原:ガラス越しに男女が会話をしてるのを見るのは、たしかに前衛芸術みたい(苦笑)このDVDは2007年販売やから、今はこういう形態の店(風俗?)はもうないかもな。

Y木:行ってみたいとは思わんなあ。

S原:DVDによると「リスクも少ないので女性におすすめの仕事」らしいわ。

Y木:ほんまかいな。

 

(盗撮師)

S原:盗撮の話をしていますが、ずっと盗撮画像(女性の着替え)が映っています。

Y木:なんやねん。

S原:たぶん、盗撮シーンを見せたかったんやろうな(笑)

Y木:そういう意味か。

S原:要するに「盗撮をしたら、そういう映像を買い取ってくれる業者がいる」らしい。

Y木:おいおい。このDVDは一応ハローワークなんやろ。なんというか、風俗とかメイド喫茶はともかく、オレオレ詐欺とか盗撮はただの犯罪やん。

S原:一応、申し訳程度に「盗撮は犯罪です」という字幕が出る(笑)まあ、どっちにせよたいしたことなかったな。盗撮者(犯罪者)が、いかに盗撮が大変かと語る。

Y木:知るか。犯罪をやめろ!

S原:このDVDにでてきた盗撮師は、最近ナンパでハメ撮り映像に凝っているらしいわ。

Y木:どうでもええわ!

 

 (まとめ)

Y木:結局、このDVDはどうなん?

S原:うーんどれも普通やったかな。もっとやばい裏側が見えるかと思ったけど、たいしたことなかった。あとちょっとお色気シーンが多いから、そういうのを見せるのも目的なんかもな。

Y木:そうやろうな。

S原:でも、メイドカフェもデリヘルも経験がないから、僕としては勉強にはなったかな。

Y木:よかったな、社会勉強になって(笑)

S原:結局、警察24時とかノンフィクションとかあるやん。ああいうモノに近いけど、大したことなかった。

Y木:要するに、テレビ番組のほうがええってことやろ?

S原:そうやねん。そこがちょっと残念やったな。

Y木:これって風俗のシーンも含めて、やらせやろ?

S原:え?やらせ?

Y木:決まってるがな。こんなもん、全部売れてない役者が演じてるんやがな。

S原:そうなんや…どうりでセリフが聞き取りやすかったし、隠しカメラがたくさん置いているなあ、と思ったわ。

Y木:おまえ、素直を通り越してるぞ…(呆れた目)

S原:でも、こういう世界を知らんかったからな。こういうDVDもアリやと思うで。

Y木:じゃあ、ほかにもこのシリーズを観て紹介する?

S原:いやーもうええわ(笑)

Y木:やっぱり(笑)