あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

「クラーケン」(2007年)の巻

 

S原:今回はこちら!

Y木:「クラーケン」…またこんな映画か。

 

(あらすじ)アマゾンより引用

暗黒の深海に潜むUMA(未確認生物)の恐怖を描いたモンスターパニック。ある島の調査に訪れた海洋学者・リーランドは、船を襲う伝説の巨大イカの存在を知る。退治を決意するリーランドだったが、相手は彼の想像を遥かに超える巨大な化物だった。

 

S原:みてのとおり巨大イカが襲ってくる映画なんやけどな、いやはや、今回は盲点やったわー。

Y木:なにが?

S原:海洋生物ものって、サメが定番やろ?あと、タコが襲ってくる映画は結構あるんやけど(テンタクルズ、メガ・シャークVSジャイアントオクトパスなど)、イカが襲ってくる映画は、意外と少ないのよ。

Y木:ふーん。

S原:イカが襲ってくるは、「ザ・ビースト 巨大イカの逆襲」ぐらいらしい。これは盲点やったわー。

Y木:いま、人生でトップ3に入るくらい無駄な映画ネタを聞かされたわ。

S原:それにしても見て下さい、このイラストを!いやあ惚れ惚れするほどカッチョイイ。

Y木:B映画感満載やな(笑)どうせこんなシーンないんやろ?

S原:はい、ありませぬ。

Y木:やっぱりな。

S原:でも、ちゃんとイカは出るヨ!

Y木:そりゃイカはでるやろ。

S原:でも、イカはこんなに大きくないヨ!

Y木:やっぱりな。

S原:あなた、そういうけど実際にイカに襲われてみ?怖いでえ~。

Y木:え、イカが襲ってきたら?うーん、怖い…かな。いままで襲われたことないからわからんけど。

S原:ちょっと調べてんやけど、現実にはイカが人を襲うことはないんやって。知ってた?

Y木:わかってるわ。

S原:最初のシーンがええねん。ボートの上でいちゃついてるカップルの女性の足を、このイカの触手がヌベヌベと触ります。

Y木:へー…

S原:女性曰く「あなたって、手が湿っているのねえ…」これだけでも、普通の映画ではないことが分かる、丁寧な導入部です。

Y木:うん…

S原:しかも、このイカはですね、実は海ではなく湖にいるのです!

Y木:湖に…

S原:しかも、このイカはイラストみたいに、豪華客船は襲いません!

Y木:ほう…

S原:しかも、このイカは、なんとダイオウイカなのです!

Y木:ふーんー…

S原:あーん、つれないお人!

Y木:なんやねん。

S原:「ちびまるこちゃん」のまる子のフレーズです。

Y木:知らんがな。

S原:ねえ、もう少しちゃんと相槌をうっておくんなまし。

Y木:いや、どう言えばええんや。ええ年した大人が、ええ年した大人に対して、イカが襲ってくる映画の解説をしてるねんで。

S原:甘----い!

Y木:は?

S原:この映画では、「イカが襲ってくる映画」やと思っているやろ?ところが、ほとんどイカは出てこないのですぞ!

Y木:なんやねん、もう。

S原:驚くなかれ!触手が少し映るだけです。

Y木:驚かへんわ。このテの映画は、予算がないからだいたいそうやんか。それに、どうせ最後は、ダイナマイトでどっかーんやろ?

S原:そんなベタなシーンは、ありませぬ。

Y木:え、でもやっつけるんやろ?

S原:やっつけます。

Y木:どうやって?

S原:あまり印象にないけど、たしかモリで突かれてイカは死にます。

Y木:釣り番組か。

S原:しかも最後のクライマックスにいくまでに、延々と単調なドラマが続くねん。たしか、現地の人ともめ事があったかな。どうでもいい会話で緊張感がなく続いて…そうそう、電車の中で他人の雑談を聞いてる感じかな。

Y木:そんな映画、いややなあ。

S原:でもあれやな。この監督はほんまはイカが好きちゃんやろな。

Y木:なんでやねん。

S原:だって本当にイカが好きなら、もうちょっとまともな映画を作るやろ?

Y木:いや、だから下手なだけやっちゅーねん!

S原:この映画をみたあとは、スルメを食べたくなること間違いなし。さあ、イカの触手が大好きなあなた、ワゴンコーナーで見つけたらマストバイです!イカだけに心にヌメッとした感覚が残りますよ!(→上手く言ってるつもりです)