あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

1950年代の邦画を観てみる!「野獣死すべし」(1959)の巻

野獣死すべし [DVD]

S原:今回はこれ。松田優作よりも20年さかのぼった時代に作られた映画ですよ。

Y木:仲代達矢!若いなあ。

(あらすじ)

警視庁刑事が襲われ拳銃を奪われ殺される事件が起こる。捜査にあたる真杉(小泉博)と桑島(東野英治郎)の両刑事。捜査はやくざか前科者の仕業のように思われたが、奪われた拳銃は次々と犯罪に使われる。犯人は大学院生の伊達邦彦(仲代達矢)で教授から翻譯のアルバイトをしながら、犯行の機会を狙っていた。そして邦彦は大学の入学金の強奪の計画を着々と進めていく…

 

Y木:大藪春彦原作やな。大藪春彦は面白いよな。

S原:とくに「野獣死すべし」は有名やし、いまだにファンも多い。原作は本当に面白くて、学生時代にゾクゾクしながら読んだ記憶があるわ。晩年の作品はちょっとキツイらしいけどな。

Y木:で、この映画はどうやった?

S原:わりと面白いよ。ぼくは松田優作バージョン(「野獣死すべし」(1980))よりも好きやな。

Y木:ほんまに?

S原:松田優作は格好良いけど、1980年版は映画としてはそんなに出来が良くない。主人公の内面重視というか、どことなく陰鬱やし。こういうハードボイルドものって、やっぱりタフガイが信念をもって行動するのが格好よいやん?目的にむかっていくグイグイすんでいくのに爽快感があるというか。観客は、そういうのを期待してるから、松田優作版はちょっとな。

Y木:仲代達矢バージョンのほうが、ハードボイルド的ってこと?

S原:そうやな。まず白黒の映像が良い。監督は、須川栄三。知ってる?

Y木:知らん。

S原:ぼくも知らんかった。ウィキペディアによると「日本映画には珍しい、洗練されたハードボイルドタッチの作品を得意とする」と書いてあるから、こういうジャンルは得意なんやろうな。確かに、話の進め方とかキャラクターの性格がはっきりしていて、安心して最後まで観れます。

Y木:ほう、面白そうやん。

S原:ただ観ていて少し不満もでてくるのも本音やねん。なんというか、ハッとするカットとか、凝った場面が少ない。プログラムピクチャーの1本という感じで、かなりこじんまりとしています。

Y木:1959年の映画やろ。それは時代性もあるんちゃうの。で、あらすじは?

S原:上の通りです。主人公は伊達邦彦(仲代達也)。最初の場面で、刑事を撃ち拳銃と警察手帳を手に入れます。別の車に乗り換えて悠々と逃げます。一方で、ベテラン刑事(東野英治郎)と若手刑事真杉(小泉博)が犯人を追いはじめます。この伊達という男は、文学部の大学院生やねん。学内では優秀でアメリカに留学するつもりでいる。ボクシングで体を鍛えている一方、射撃も上手い。

Y木:典型的なピカレスクものやな。

S原:で、ヤクザを襲って闇カジノの売上金を奪ったり、それで恨みをもったヤクザが雇ったヒットマンに狙われたり、というエピソードがある。このあたりの展開も面白いんやけど、やっぱり伊達邦彦のキャラが印象的やねん。酒場で飲んでいると、おばあさんが花束を買ってくれ、と店に入ってくる。誰も買わないが、伊達は買ってやる。花を売ってもほとんど儲けはない、と話す老婆にむかって、さらにお金をポンポン投げて「金がほしいのなら、歌って踊れ」と言うねん。お金が欲しい老婆は、恥ずかしさに耐えながら歌を歌いながら踊るねん。それをニヤニヤしてみる伊達。

Y木:うわー…

S原:しかも、その酒場には刑事(真杉)も来ていてな。これが伏線になって、あとで会った伊達をみて、直感で「こいつが犯人だ!」と確信する。ボクシングのジムで刑事と伊達が話す場面があるねけど、刑事は(おまえが殺ったんだろう)と思いながら伊達に話す。一方の伊達は、そんな刑事の思惑に気付かないふりをして飄々と受け答えする。単純な場面やけど、ここは俳優同士の演技合戦って感じで、見応えがあったわ。

Y木:へえ。それからどうなるの?

S原:金に困っている貧乏学生をだまして相棒にする。2人で大学を襲い入学金(3000万円)を奪う。逃走途中で、伊達は貧乏学生をあっさりと殺して車ごと海に沈めます。

Y木:完全犯罪成立か。

S原:最後は、さっそうと伊達がアメリカに行く飛行機に乗る。ここで終わってもよかったと思うんやけど、この後に刑事2人の会話があるねん。

Y木:どんな会話?

S原:ベテラン刑事が「完全犯罪なんて成立しない。アメリカに行っても(こちらからの)電話一つであいつは死刑台さ…」と言うねん。伊達の犯罪が暴かれるような未来を暗示しておしまい、です。

Y木:なるほど。悪人が逃げてしまうラストは、作りにくかったんかもな。それこそ時代もあるし。

S原:最初に話したけど、話はわかりやすいしスタイリッシュな映像がこの物語に合っています。仲代達也も他の俳優の演技もいい。映画好きなら、観てもおいていい作品やと思うで。

Y木:じゃ、今回はおススメ?

S原:おススメです。はるか大昔にこんなクールな映画を作ってたやから、当時の日本の映画界にいかにパワーがあったかということやろうな。というわけで、乾いたタッチがたまらない魅力がありますので、観る機会があればぜひどうぞ~!

1950年代の邦画を観てみる!「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」(1959)の巻

お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷 [DVD]

S原:今回は、なんと横溝正史原作!

Y木:へえ、珍しい。

(あらすじ)

横溝正史の原作をもとに、「一心太助」の名コンビ、主演・中村錦之助と監督・沢島忠が放つスリラー時代劇豪華大作。
名代役者・播磨屋歌六の息子・文七は、持ち前の気性から役者が嫌いで小屋を飛び出し、今やしがない遊び人暮らし。そんなある夜、文七は賭場からの帰り道に、謎の黒覆面の一団に襲われる。早速この一件を与力・池田大助に話す文七だったが、目撃者がいないことから狂言だと言われて怒り心頭。「それじゃ、あっしが証拠を掴んで見せやしょう」と大見得をきるが、謎は意外に深かった。実は文七が襲われた晩、勝田藩江戸藩邸で、老中への輿入れを間近に控えた長女・輝姫が、不気味な土蜘蛛の精に操を奪われる事件が起きていた。さらに父・歌六までも何者かに殺された文七は、役者仕込みの変装で事件捜査に乗り出す!

 

Y木:横溝正史か。ミステリー風の時代劇?

S原:一応、怪しい事件の裏には…という感じの捕物帳なんやけどな。軽い感じというか、ぼくには薄味に感じたわ。

Y木:こういうのって、気軽にみるようなタイプの映画やろ。プログラムピクチャーというか。

S原:たぶんそうなんやろうな。主役を演じる中村錦之助の魅力をみせる映画やと思う。

Y木:推理ものの要素はあるんやろ?

S原:一応あるけど、大したことないです。あらすじもわりと単純やねん。本来は役者でいまは遊び人になっている中村錦之助が主役です。ある日、暗い夜に覆面の武士たちに追われている女性(腰元)を助けようとして、ケガをします。その場面で、中村錦之助が覆面の武士たちに対して、お金をせびるんやけど、このエピソードはあまり効果的でないと思う。で、覆面の武士たちの存在を与力(奉行の部下)に報告するけど、信じてくれません。同じ夜、老中の娘(輝姫)が、嫁入り前に土蜘蛛の精に操を奪われるという事件が起きます。

Y木:土蜘蛛か。横溝正史っぽいな。

S原:この辺がもう少し怪談というか恐怖譚って感じを期待したんやけどな。全然、そういう雰囲気ではなかったわ。

Y木:いわゆる「横溝ホラー」な要素は少ないんやな。

S原:うん。金田一シリーズとまでは言わんけど、どうしても観客はそういうのを期待してしまうからな。で、話を戻すと、昔、土蜘蛛と称する一味の一揆があったという記録は残っているけど、一味は総て死刑に処されたはずだった。相談をうけた大岡越前守も困惑する。そうこうしているうちに、中村錦之助の父親が何者かに殺されます。ほかにも、ある役者が輝姫のそばで遺体で発見されるという事件も起きる。で、主人公は役者の経験(変装技術)を生かして事件の真相に迫っていく……こういう感じです。

Y木:なんというか……たいした話じゃないな(笑)

S原:その通り。地味やし、事件の真相も大したことない。さっきも言ったけど、こういう映画は、主役がカッコよければええんやろうな。

Y木:全体の雰囲気はどうなん?

S原:まあまあかな。捕物帳とかあまり観てないから、他と比べにくいけど映画としては普通やと思う。ただ、今の時代劇とも少しずつ違う部分があって、そこは面白い。

Y木:例えば?

S原:すごく演出がストレートやねん。それが、この時代劇にピッタリなのよ。あとは途中で、歌舞伎の場面をしっかりと映す。歌舞伎役者が大勢出ているから、そうなるんやけど、ぼくは歌舞伎は好きでないから退屈やった。ただし、舞台装置は豪華やった。

Y木:変装していく場面が、この映画の面白さなんとちゃうの?

S原:そうやな。でも、そんなには……(苦笑)まあ、当時のスター映画のひとつやったんやろうな。庶民が気軽に映画館に行くような時代の1本とでもいえばええんかな。

Y木:今回はあんまりやった?

S原:いや、悪くはないよ。でも、なんというか……やっぱり印象に残らない。このへんは個人の好き嫌いのレベルでしかないと思う。

Y木:なるほど。

S原:さあ、みなさん。中村錦之助のファン、当時の捕物帳が好物の人にはおススメです。ぼくには、テレビの「水戸黄門」「銭形平次」とかとあんまり差を感じませんでした。というわけで、よほどのマニアだけにおススメしまーす!

1940年代の邦画を観てみる!「わが恋せし乙女」(1946)の巻

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S原:今回は木下恵介監督作品。たぶん、このブログで取り上げた中で最も古い映画かも、です。

Y木:1946年か。へえ。

 

(あらすじ)

田舎の家で女の赤ん坊が拾われた。年上の男の子とともに実の兄妹のように育てられ、娘は美しく育った。戦争から帰って来た兄・甚吾は、妹として遇してきた娘に恋をし、結婚したいと思うようになった。母にもその話をすると賛成してくれたので、妹には、ちょっと話があるから祭りの日に話すと言った。だが祭りの日、甚吾は妹が恋人らしい男と語らっているのを発見してしまう。果たして妹は、結婚したい男があると打ち明けるのだった・・・。

 

S原:1946年というと、太平洋戦争が終わった翌年ですよ、あなた。

Y木:それで、こういう映画をとるんか。さすが木下恵介やな。

S原:実は、いままで木下恵介の映画って観たことなかったのよ。

Y木:なんで?

S原:なんか、甘ったるいやろ。成瀬巳喜男小津安二郎は観る気がしたけど、木下恵介だけはどうもな。自分でも偏見やと分かってるんやけど。

Y木:まあ、わかるけどな。

S原:今回が初体験。結論から言うと、なかなか上手く作ってると思ったわ。

Y木:そうなんや。作劇と言うか演出が上手い?

S原:普通に撮ってるだけなんやけど、登場人物の気持ちがよくわかるというか。

Y木:あらすじを読むと、甘い話やな。

S原:ほんまに甘いよ。昔の少女漫画みたいな感じかな。でも、嫌味ではなくて、戦後すぐにこういう映画を作るのは立派やと思う。あくまでネット情報やけど、はじめは少しストーリーが違うかったらしい。それをGHQが検閲して、変更したんだとか。

Y木:へえ、はじめはどんな話?

S原:浅間山を望む牧場で、捨子だった妹と仲良く育った男性がいます。5年の兵役から帰ると成長した娘に驚き、恋心を抱く。結婚を申し込もうとするが、すでに彼女は疎開して来た知識青年と愛し合う仲になる。まさに告白の寸前にそれを悟って身を引く・・・こういう話やったらしいわ。さっきも言ったけど、GHQは事前検閲で、この脚本を不合格とした。理由がすごいで。「家柄や学歴が上の相手から身を引くのは新しい時代の人間にふさわしくない」と。

Y木:うわー、時代やなあ。

S原:で、「男が脚が悪くて、女性の保護が必要である」という設定にしたら、パスしたらしい。男というのは、妹の恋人ね。

Y木:なるほどなあ。

S原:真偽は不明やけど、今の時代からみると、正直ってどうでもええけどな(笑)で、この映画本編の話やけど、全体的に淡い色調と言うか柔らかい感じの映像になってるねん。それが、この映画に合ってると思うけど、ここは好き嫌いが分かれるやろうな。

Y木:あらすじは?

S原:ある美しい牧場の夜明けに、捨て子(女の子)が拾われる。そこで、育てられた女の子は「美子」と名付けられる。その牧場一家の息子(実子)の甚吾とともに、美子は「兄妹」として育つ。年頃になって、やがて兄は血のつながらない妹を「女性」として恋心を抱く。

Y木:ほう。

S原:あだち充みたいやろ?ところが、さっきも言ったけど、兄の密かな思いとは裏腹に、妹には恋人がいることがわかって…という感じで話がすすみます。

Y木:まあ、なんというか小品やな。

S原:うん。微妙な心の揺れを表現する映画やな。だから心に響かない人もいると思う。

Y木:おまえはどうやったの?

S原:映画としては上手いショットもあるけど、音質が悪いのと時代を差し引いてもBGMが甘すぎるのが好きではない。でも、やっぱり戦後すぐの映画なんか観る機会がなかなか無いから貴重なんかな。登場人物たちも、現代とは違う文化というか生活背景で生きてるやん?

Y木:そりゃな。

S原:そういう点を楽しめるかどうかとちゃうかな。

Y木:で、木下恵介のほかの映画を観ようと思った?

S原:いやー……とくには。もうええかな(苦笑)なんというか、こういう映画に素直に感動するには、年をとりすぎたんやと思う。

Y木:なんか名言っぽいな。

S原:要するに、砂糖菓子ばっかり食べられへんやん?そういうことよ。

Y木:いっつもB級の毒まんじゅうみたいな映画ばっかり観てるくせに(笑)

S原:さあ、みなさま。昔の邦画や戦後すぐの文化・生活習慣に興味がある人は楽しめます。どことなく品のあって、そういうところが木下恵介テイストなのかもしれませんが、そうですねえ、ぼくは中古店でこの映画と一緒に「エイリアン〇〇」と並んでいると、やっぱり後者を手に取ってしまいますねえ。というわけで、なかなか面白かったでしたが、もう一度観たいとは思えない映画でした~!

1940年代の邦画を観てみる!「王将」(1948)の巻

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S原:今回は、タイトルだけ知っていて、もう観る人も少ない映画、「王将」!

Y木:おれもタイトルだけやなあ…

(あらすじ)

不世出の将棋指し、坂田三吉を描く伝記ヒューマン・ドラマ。
坂田は藁草履職人で長屋暮らしをしているが、三度の飯より将棋が好き。家財道具も仏壇も幼い娘の着物までも質に入れて会費を捻出、将棋大会に出かけてしまうが、どこか憎めない。妻の小春と娘の玉江が、そんな坂田を温かく見守る。

 

Y木:通天閣打法の坂田三吉の名前の元ネタやな。

S原:イエース。これは昔どうしても観たくてな。友達の父親が映画マニアで、ビデオを貸してくれたんやけど、なんどもダビングされてたものらしくて、もう映像がザラザラやった(苦笑)当時も面白いと思ったけど、今回久しぶりに再見してやっぱり面白かったわ。ただし、今の時代から観たら、もう古さを通り越して反対に「新鮮」に感じるくらいやと思う。それくらい、いまの映画とは違うと思う。

Y木:将棋で戦う話やろ。関西VS東京みたいな。

S原:そうそう。舞台は、明治39年。大阪・天王寺坂田三吉はプロの棋士じゃなくて、素人の棋士やねん。本職は草履職人やねんけど、とにかく将棋が好きで強くて地元の将棋大会では負けなし。ある日東京からやってきた関根七段に負けてしまう。

Y木:プロと素人の差?

S原:それもあるけど、千日手(同じ手番を何回も繰り返し続ける禁忌の行為)で、規則違反で負けになってしまう。三吉は規則を知らんかったのよ。実は、三吉は学がなくて読み書きもほとんで出来ない人やったらしい。受付で「三吉」と書くときも書き順とかメチャクチャやねん。そういうのも背景にあったんかも。

Y木:なるほど。で、リベンジに燃えると?

S原:うん。いつか関根とまた勝負したい!と心に誓います。ところが、なかなか大変な問題があるねん。

Y木:なにが?

S原:まずは生活が大変。将棋好きはええねんけど節度がない。仕事を放って将棋をに熱中するから、ボロボロの長屋で妻の小春と娘の玉江は貧しく暮らしている。貧乏なくせに大事な仏壇を質屋にいれてしまうくらいやねん。さすがにこのときは小春も泣いてしまう。三吉は、妻も娘も大切に思ってるんやけどな。どうにも将棋中心の放蕩な生活になってしまう。さらに、三吉自身も問題が出てくる。三吉の視力がどんどん悪くなっているのよ。

Y木:えー…。

S原:そんななか、新聞社主催の将棋大会に参加する。その大会で三吉は連戦連勝して調子をあげていく。ところが、勝負の途中で三吉に、妻子行方不明だという連絡がはいる。

Y木:どうするの。

S原:あわてて三吉が自宅に戻る。そこへ、妻・小春と娘・玉江が無事に帰って来る。2人は母子で心中しようとしていたと話すねん。曰く「お盆に綺麗な服を着られないのなら死んでしまおう」さすがの三吉も絶句する。しかし、信心深い小春が「死んだらあかん」という妙見様の声を聞き、自殺を思い留まったといいます。

Y木:切ないなあ。

S原:今回の出来事は、三吉にもさすがにショックでな。小春に謝って将棋の駒を燃やし始める。これからは真面目に働くつもりの三吉に、小春が「日本一の棋士になって欲しい」と言うねん。で、三吉はいよいよ真剣に棋士の道を究める覚悟を決めます。

Y木:なるほどな。

S原:ここから映画は展開していくねんけど、興味のある人はぜひ観てほしい。ほかにも小さなエピソードがあるねんけど、大きくは関根との勝負。あとは妻・小春との関係が主軸になります。

Y木:映画としてはどう?「坂田三吉」という人物が、魅力になってるの?

S原:そうやな。いまならもっと違う描き方があると思う。でも、妻子を愛する気持ちも打倒関根で燃え上がる気持ちも、両方とも純粋やねん。現代の眼からみたら「どうしようもない人」なんやろうけど、こういう人もなんとなく存在できるような社会やったのかもな。あとは坂田三吉を演じる阪東妻三郎の魅力やろうな。唯一無二というか独特の存在感というか、坂田三吉が憑依しているというか。いや、坂田三吉自身のことはよく知らんけど、そういう風に見えてしまう凄味がある。でも、どこか飄々として肩の力が抜けている(ように見える)。こんな演技ができる人がおるんやなあ。役者志望の人は必見やと思う。

Y木:なるほど。将棋の場面は多いの?

S原:意外に少ない。例えば「ハスラー」(1961)とか延々と勝負の場面が続くやん。でも、将棋とかチェスとか囲碁は、映画としての画面が地味やから、こうなるんかな。そういえば、「完全なるチェックメイト」(2014)も「聖の青春」(2016)も勝負と言うよりも人間ドラマやったな。

Y木:ラストはどうなるの?

S原:妻の小春は死にます。この死ぬときの場面は印象的やで。最後は、天王寺の下町で三吉が静かにたたずんでいる場面やねん。ここはじーんとするで。

Y木:落語の人情噺みたいな感じかな。

S原:うん。ともかく「時代」を感じるけど、今観るといろいろと考えさせられます。さあ、みなさん。映画マニア、将棋ファンは必見。俳優志望も必見。地味に技巧的な伊藤大輔監督の妙味とともに、王将を味わってくださいませ~!

1940年代の邦画を観てみる!「安城家の舞踏會」(1947)の巻

安城家の舞踏會 [DVD]

 

S原:なぜかワゴンコーナーに昔の日本映画がたくさんありましたので、ゲットしました。今回から、昔の日本映画を特集します。最初はこちら!

Y木:いきなり渋いなあ。

(あらすじ)

終戦とともに崩壊していく日本の貴族階級社会の中で、最後の舞踏会を催す伯爵家の安城家。招く側、招かれる側、さまざまな思惑が渦巻く中で、やがて舞踏会の幕が開ける・・・

 

Y木:これタイトルだけ知ってるで。皇族でなくなる家の話やろ。

S原:そうそう。吉村公三郎監督、新藤兼人脚本やな。今回初めて観たんやけけどな。ところどころ凝ったアングルとか映画技法がでてきてビックリしたわ。これは、かつては「なかなか観れない映画」という印象があったんやけど、いまでは簡単にアマゾンプライムで観れる。時代やな。

Y木:で、この映画の感想は?

S原:面白かったで。ただ、今の映画とはリズムが違うから、さすがにスローに感じるかな。

Y木:まあ、今の映画はすごくテンポが速いから。

S原:反対に、こういうゆったりとしたリズムやから、すごく「役者」を堪能できる。当主の滝沢修、長男の森雅之(放蕩息子)、長女の逢初夢子(出戻り)、次女の原節子安城家の面々はもちろん、闇屋で儲けた成り上がりの清水将夫安城家の元運転手で現在は運送会社社長の神田隆、みんな「役者の演技」を堪能できます。

Y木:へえ。没落する華族というストーリーだけみると、ちょっとヴィスコンティっぽいけど。

S原:ヴィスコンティとはかなり雰囲気が違うかな。第二次世界大戦のあと、華族制度が廃止されて、自分たちはもう華族でなくなる=ただの平民になる…という話し合いから、映画はスタートします。立派な屋敷に住んでるんやけどな、その屋敷も手放さないといけない。そんななか、成金の清水将夫安城家の財産を狙っています。原節子(次女)は、それが嫌で、元運転手でいまは実業家になった神田隆に援助を頼む。ところが、安城家当主の滝沢修は嫌だというねん。

Y木:「元運転手なんかに助けてもらうなんてイヤだ」って?

S原:うん。いまだに華族としてのプライドがあるのよ。で、最後に華族として、舞踏会を開くことにするねん。

Y木:ほう。

S原:で、そういう話とそれぞれの人間関係が描かれます。いろいろな登場人物がいて、それぞれのエピソードがあるけど、強烈なのは長男の森雅之やな。こいつがもうボンボンというか、悪い意味でのお坊ちゃんというか。女癖が悪くてどうしようもないクズなんやけど、森雅之の演技が絶妙でな。なんか観ているうちに、「ああ、いるよなあ、こういう奴…」「仕方がないなあ…」てどことなくシンパシーを感じるねん。

Y木:へえ、すごいやん。

S原:ハッキリ言って絶品です。こんなに「いいかげんな男」を上手く演じるなんて感心したで。この人、黒澤明の「羅生門」(1950)「白痴」(1951)、溝口健二の「雨月物語」(1953)、成瀬巳喜男の「浮雲」(1955)にも主役級で出てるねん。どれも印象に残る演技でな。とても「羅生門」で悔しそうに三船敏郎を睨んでいた人と同一人物とは思えない(笑)

Y木:「いいかげんな男」か。そりゃ、役者としてはやりがいがあるんちゃうの?

S原:そうやろうな。それに、やっぱりこの時代の映画って、なんというか役者のセリフとかすごく聞きやすいねん。ちょっと説明台詞もあるねんけど、「いかにも演技」でないというか。

Y木:原節子はどうなん?いまだにファンが多いやん。

S原:うーん。ぼくはこの人、あんまり好きでない。小津安二郎の映画の印象が強くて、「清楚」の象徴みたいに言われるけど、どうかな。ぼくには、性格がキツイ顔にみえるけどな。「白痴」を観てみ?すごく意地わるにみえるから。さすが黒澤明(笑)

Y木:おまえ、ファンに怒られるぞ。永遠の処女とか言われてるのに。

S原:そこやねん。たぶん、そういう「永遠の処女」という言葉が、役者としての原節子を縛ったと思うんやけどな。

Y木:おまえ、そこまで原節子の映画を観てないやろ。そのへんでやめろ。生兵法で大怪我するぞ。

S原:あー申し訳ない。でも、原節子をみて「演技が上手いなあ」とは思っても、「すごい可憐で清楚だなあ」と思ったことはないのよなあ。

Y木:ま、人それぞれでしょ。で、映画に話を戻すと舞踏会はどうなるの?

S原:舞踏会は開催されます。同時に、屋敷の売り先をどうするという駆け引きとか、今後の生活の不安とか、かつて下にみていたお手伝いさんが明日からは立場が逆転してしまうやりきれなさとかが、描かれます。もうひとつは男女の愛憎やな。

Y木:恋愛模様

S原:というか、この時代は妾を持つのも普通の時代やし、関係を持った女性が「結婚してくれるわよね?」と男に言い寄る場面とかあるねん。こういう雰囲気は今の時代では味わえない。このへんは興味深いところやな。

Y木:その時代ならでは、ってことか。最後はどうなるの?

S原:舞踏会のあと、ピストルで死のうとした滝沢修原節子が止める。原節子は父を励まして、2人でダンスをする場面でおしまい。

Y木:へえ、ええ感じのラストやん。ちょっと隠喩っぽくて。

S原:うん。ラストシーンは良いで。華族制度とか興味のある人は楽しめると思う。

Y木:普通の映画ファン、たとえば若い世代はどう?楽しめそう?

S原:かなり地味な映画やけど、観る価値はあります。同じ「映画」といっても、いまの時代とはまったく違う世界(時代)があると気付くと思うし、とくに女性なら、いろいろと思うところがあるはず。好きだという意見も、嫌いだという意見も納得してしまうような不思議な魅力の映画です。興味がある人はぜひ!

(閑話休題)錦鯉風に語る 「DVDの通販番組」の巻

S原:みなさーん!こんにちはーーー!

Y木:うるさいな!(たたく)

S原:最近、インターネットで中古DVDを買ったよっ。

Y木:あーそう。

S原:段ボール2箱で届いて、妻が怒ったよ!

Y木:そりゃ、怒るよ!(たたく)どうも。ワゴン鯉です。よろしくお願いいたします。

S原:お願いしまーす。

ブルースウィリス出演の映画一覧&おすすめランキング22選【最新版】 | Celeby[セレビー]|海外エンタメ情報まとめサイト

 

S原:ぼく、深夜の通販番組やりたいんだよね。

Y木:ああ、いいね。おれもやりたい、それ。

S原:ね、ちょっと練習するからみててよ。

Y木:うん。

S原:はい、番組を観ているみなさーん!こんにちはーーー!

Y木:こんばんは!だよ(たたく)放送しているのは、深夜だろ。

S原:はい、今回のおススメするのはですね。いま、大流行りの映画DVDソフト。新品でしかも格安でお届けしますよ~!

Y木:へえ、安く買えるの?いいじゃない。

S原:まずはこれーー!アクション映画だよ!しかも、ブルース・ウィリス主演!

Y木:へえ、ブルース・ウィリス。あの「ダイ・ハード」の。いいじゃない。

S原:ブルース・ウィリスの新しい魅力がたっぷりですよ~!

Y木:ほう。なに?

S原:「ハード・キル」(2020)!

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Y木:ダメ映画じゃねえか!(たたく)

S原:単純なアクションに飽き気味のあなたにおススメ!観たことのないアクションの連続!

Y木:既視感だらけのアクションしかねえよ。

S原:ブルース・ウィリスの新しいチャレンジにあらためて注目だよっ。

Y木:やっつけ仕事だよ!というか、これ、ほとんどブルース・ウィリスが出てねえ映画だって。ジャケット詐欺のDVDなんか紹介するなよ!もっと、あるだろ?人気があったころの映画を紹介しろよ。

S原:じゃあね。こちら!ブルース・ウィリスが一番脂に乗っていたころ、90年代の映画のDVDだよ!

Y木:90年代か。たしかに人気があった頃だな。なに?

S原:「ハドソン・ホーク」(1991)!

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Y木:バカ映画じゃねえか!人気があった時期なのに「ハドソン・ホーク」だけが、どん底なんだよ!(たたく)もう誰も覚えていない映画のDVDなんか売れねえよ。

S原:つぎのおすすめ映画はこちら!いまですねえ、人気が赤丸急上昇!いまが旬のハリウッドスターだよ!

Y木:ほう、赤丸急上昇。だれ?

S原:チャーリー・シーン

Y木:とっくに旬をすぎてるよ!(たたく)

チャーリー・シーン、「マチェーテ」続編でアメリカ合衆国大統領に : 映画ニュース - 映画.com

 

S原:でも、この人って俳優としてすごいと思うんだよね。

Y木:まあ、それはそうかもしれないけど。

S原:すごく自分に厳しいストイックな人でね。愛妻家だしね。アメリカ中から尊敬されてるんですよ。

Y木:どこがだよ!この人は、DVしたりドラッグしたりお酒に溺れたり、己の欲望に忠実な人だよ。アメリカ中から嫌われてるよ!

S原:で、そのチャーリー・シーンのおススメ映画はこちら!

Y木:なんだよ。

S原:「処刑ライダー」(1983)!

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Y木:しょぼい映画の代表作じゃねえか!(たたく)

S原:主人公が強大な敵に立ち向かう映画でーす!

Y木:立ち向かわねえよ!(たたく)主人公が強すぎて、さらに悪役がしょぼいから、弱い者いじめにしか見えない映画なんだよ。

S原:えーそうなのー?

Y木:そうだよ。

S原:チャーリー・シーンって、「プラトーン」(1986)とか出てたのに、どうしてこんな映画にでちゃうのー?

Y木:知らねえよ、チャーリー・シーンに言えよ。

S原:頭がよくないのかなー?

Y木:ハッキリ言うな!(たたく)みんな、薄々気付いてるけど、気を遣って言わないようにしてるんだよ。

S原:つぎの映画はこちら!あのアカデミー賞を獲ったニコラス・ケイジが、新境地に挑んだ話題作だよっ。

Y木:へえ。新しい境地?話題作?なに?

S原:「ゴースト・ライダー2」!

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Y木:究極の失敗作じゃねえかよ!(たたく)

S原:でも、本人はちゃんと映画にでてくるよ!

Y木:当たり前だろ!

S原:でもさ、ニコラス・ケイジくらいのスターになるとお金持ちなんだろうね!もうさ、使い切れくらいお金があるんだろうねっ。

Y木:いまは一文無しなんだよ!(たたく)借金しまくって破産したんだよ!

S原:え、そうなの?

Y木:この人は浪費壁がすごくて、子供みたいに好きなもんを買ってたら破産しちゃったんだよ。

S原:あーそうなのー?

Y木:そうだよ。もう言ってやるなよ。

S原:じゃあさ、ぼくの持っているB級映画のDVDをあげちゃうよ。

Y木:いらねえよ、もらったってゴミになるだけだよ。

S原:もう一度、こういう映画を観て、新しい自分を発見してね、ニコラス!いつも番組に、ファンレターを送ってくれてありがとうね~!

Y木:ニコラス・ケイジ、この番組を観てたのかよ!

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S原:う~ん。やっぱさー、映画のDVDの通販番組って難しいね。

Y木:そう言ってるだろ。難しいよ。

S原:じゃあさ、違うことをするよ。これなら、当たるんじゃないか、っていうアイデアをずっと温めてるんだよね。

Y木:ずっとアイデアを温めてた?なに?

S原:DVDのレンタルショップ

Y木:もう斜陽産業だろ!旬を過ぎてるよ!

S原&Y木:どうもありがとうございました~。

(閑話休題)錦鯉風に語る 「映画好きの合コン」 の巻

S原:みなさーん、こーんにちはーー!

Y木:うるせえよ。(たたく)

S原:最近、DVDの裏面の文字が読みにくいよっ。

Y木:ただの老化現象だよ(たたく) どうもワゴン鯉です。よろしくお願いいたします。

S原:よろしくお願いしまーす!

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S原:あのね、今度さ~!合コンに誘われてるんだよね。

Y木:いい年して合コンって。やめろよ。

S原:いまからね。練習したほうがいいと思うんだ!

Y木:行くのかよ。あー練習。じゃあ、やってみて。

S原:ガラガラ。みなさーん!こんにちはーーー!あの!いつまでたっても読者が増えない、あのブログ「あなたの知らないワゴンセール」でおなじみの、エスエス!イドじゃないほうの、S原だよ!

Y木:いきなり全力だな!(たたく)だれも知らねえよ、こんなブログのことは。

S原:ねえ、君、名前を教えて。パンキーちゃん?え、パンキーちゃん。日本人だよね?あーそう、変わった名前だねえ。

Y木:ハンドルネームだよ(たたく)おまえに名前を知られたくないんだよ!

S原:君って小柄だねえ、ピンクの服もかわいいよね。なんかさあ、ラビット美兎(みう)みたいだね。

Y木:誰だよ、それ。

S原:あー知らない?引退した女子プロレスラーなんだけどね。

Y木:引退した女子プロレスラーに例えても、わかんねえよ。

S原:じゃあね、ムーン瑞月の妹っていえば、わかるでしょ?

Y木:余計に分かんねんよ。日本で何人が知ってるんだよ、ムーン瑞月って。

S原:分かりにくかったかな。じゃあ、ほら。プロレスカードをみてよ。

Y木:なんで持ってるんだよ。しかもサイン付きじゃねえか。気持ち悪いよ!(たたく)

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S原:あ~、お酒がきた!かんぱーい!ングッ、ングッ、ングッ。はあー、美味しいねえ。え?ぼくの飲んでいる飲み物?これ、発泡酒

Y木:ちゃんとしたビール、頼めよ。いい年なんだから。

S原:え、そっちの飲み物は?なんか変わってるねえ。へえ、なにそれ、白い大根がついてるじゃん。え、『八つ墓村』っていうカクテルなんだー?

Y木:それは、渋谷にある映画バー「八月の鯨」の裏メニューだよ!なんで、いきなりマニアックな注文してんだ。どんな女子だよ。

S原:あーこれ、見てよ。今日、合コンだからー、張り切って買っちゃったんだ。この服、いいでしょ。ヴェルサーチなんだ~。

Y木:え、ヴェルサーチの服を着てきたの?すごいじゃん。

S原:えーと、服の名前がねえ。「無敵のチョッキ」って言うんだ。

Y木:デブゴンのチョッキじゃねえか。なにを着てるんだよ。

【カンフー映画】燃えよデブゴンカエル拳対カニ拳(老虎田蛙DIRTY TIGER, CRAZY FROG)96分 - 元レンタル店店長まぁくのB ...

 

S原:あのねえ。ぼくね、映画が好きなんだ~!あ、パンキーちゃんも映画好き?へえ、映画仲間じゃん。じゃあさ、今度、鎌倉シネマワールドに行こうよ!

Y木:とっくに潰れてるよ!(たたく)

S原:ねえ、好きな映画監督はいる?え、誰?スティーブン・スピルバーグ。あーあの人の映画、ぼくも大好き!

Y木:有名監督ですから。それはね。

S原:ぼくが考えるスピルバーグのベスト3はねえ。「アミスタッド」(1997)「宇宙戦争」(2005)「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」(2011)

Y木:ワースト3本だよ!(たたく)人によって「1941」(1979)が入れ替えるかどうかだよ。スピルバーグ本人も忘れたい記憶だよ。

ソース画像を表示Space War DVDAmazon | タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 スペシャル・エディションDVD | 映画Amazon | 1941 [DVD] | 映画

S原:え?パンキーちゃんの好きな映画は「E.T.」(1982)なんだー?あ、そうなんだー。正直に言っちゃうけどさ、君ってあんまり頭が良くないタイプだね!

Y木:おまえが言うな!べつに「E.T.」が好きでもいいだろうがよ。

S原:あとさ、最近ネットで話題になってる映画ネタ、知ってる?youtubeで、すごいバズってるんだって。

Y木:ほう、なんだよ、バズってるネタって、

S原:「バタリアン」(1985)の本当のラストシーンがわかったんだって!

Y木:どうでもいいよ!(たたく)

ミウ ar Twitter: "「バタリアン」をまた鑑賞🙌 このホラー映画出てきた時、ある意味エポックメイキングだなと思ったぐらいパンチ効いてた。  ある意味小学生向けゾンビ映画で当時コレを観た時まだ小学生だった僕はバタリアンごっこが大好きだった😆 オバタリアンという ...

S原:ぼくはねえ、「バタリアン2」(1987)が一番好きなんだ!あれは観た?

Y木:だれも観てねえよ、あんな中途半端な映画。

S原:マイケルのそっくりさんが感電する場面は、すごく良く出来てるよね。

Y木:いつまで「バタリアン2」で、話を引っ張るんだよ(たたく)

バタリアン2 - Twitter Search / Twitter

S原:みんなーーー!古今東西やるよーーー!

Y木:いきなりだな。

S原:じゃあ、ぼくからね。いくよ。ジャンルは映画でいくね。せーの!『「天国の門」(1980)で、一番好きなシーン!』

Y木:ねえよ、あんな映画の好きなシーンなんて。

S原:汽ー車ー!

Y木:うるせえよ(たたく)。なんだよ汽ー車ー!って。

映画作家時代の終わり『天国の門』 - シン・くりごはんが嫌い

S原:じゃあ、もう一回いくよ。いい?アカデミー賞まで獲ったのに、借金返済のためにバカなB級映画ばかりでている元スター!せーの!ニコラス・ケイジ

Y木:次が続かねえだろ!(たたく)そんな奴、ニコラス・ケイジしかいねえんだから。

S原:なんかさ~。この合コン、盛り上がらない!面白くないよ~。

Y木:なんだよ、いきなり。

S原:おまえのせいだからな、ニコラス!

Y木:いたのかよ、ニコラス・ケイジ!なんで合コンに来てるんだよ。

S原:こいつさ、日本の女子が大好きなんだよね!

Y木:わりと、リアルなネタを入れるな!(たたく)ニコラス・ケイジの奥さんは、日本人なんだから。このブログを読むかもしれねえだろ!

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S原:もう、この合コンはおしまい。お開きね~!

Y木:あれ、おしまい?ま、そのほうがいいよ。

S原:じゃあ、このあと2次会やりまーす!

Y木:おまえ、やめておけって。

S原:いまから2次会ね。じゃあ、鎌倉シネマワールドに行きまーす!

Y木:行くわけねえだろ!

S原&Y木:どうもありがとうございました~。

 

鎌倉シネマワールド | God save the Hyde ~and ninopopo said~