「白魔女学園」（2013）の巻

Y木：これ、アイドル主演の映画か？

S原：解説から読んでもらうとわかりやすいです。

（解説）

個性派アイドルグループ「でんぱ組.inc」が主演、「仮面ライダーフォーゼ」の坂本浩一監督がメガホンをとり、「けいおん！」「ガールズ＆パンツァー」などのアニメ作品で人気の吉田玲子が脚本を手がけた特撮ヒロインアクション。「仮面ライダー」やスーパー戦隊シリーズなどの特撮作品を成功させてきたテレビ朝日と東映が製作。劇場公開と同時に1話10分×全10話のネット版が国内及び海外向けに配信。

Y木：なるほど。アイドルグループのファンと特撮ファンが喜びそうな作品ってことやな。1話10分で全10話が収録されてるってことか。

S原：ぼくが観たDVDでは、1本の映画のようになっていた。劇場版なのか再編集したのかふつうに10話並べても違和感がなかったのか分からんけど。

Y木：ふーん。で、これはどうやったの？

S原：普通に観れるで。「でんぱ組.inc」というアイドルグループ主演なんやけどな。完全にファンのための作品といっていいと思う。演技とかは、さすがに上手くないけどな。

Y木：それでええんやろうな。

S原：あと、特撮ものの要素も入っています。

Y木：あー仮面ライダーみたいな？

S原：そうそう。ちょっとSF風味もあるねん。最近はヤングな女子もキックしたりするやん。ああいう感じね。そういうのが好きな人にはストライクやと思う。一応、アクションも頑張ってたしな。

Y木：へえ、じゃあファン向け作品としては成功ちゃうの？

S原：気になってレビューをみたけど、ファンの間でも微妙やったわ(笑)　ただなあ……ファンの人には申し訳ないんやけど、このメンバーがそんなに綺麗な顔立ちの娘が少ないのよなー。ちょっと個性的というか。

Y木：なるほど。

S原：一応、一人ずつが区別出来るようになっていて、そこは良かったけど、うーん彼女たちが魅力的に思えるほどではなかったかな。

Y木：これ、どんな話？　女子高内の争いの話？

S原：ちょっと違います。「白魔女学園」というのは魔女を育成する学校やねん。そこに、新入生の最上もが、夢眠ねむ、古川未鈴、成瀬瑛美、藤咲彩音がやってきます。彼女たちは、それぞれ心に傷があるねん。あ、主演は最上もがね。

S原：上級生の相沢梨紗たちがいて、新入生たちを魔女にするべく（魔女の能力が使えるように）厳しい訓練をしていきます。結構、訓練は厳しいねんで。

Y木：ふーん。

S原：ま、あれよ。

Y木：あれって？

S原：あれよ、あれ。「フルメタル・ジャケット」の訓練と同じレベルよ。

Y木：絶対ちゃうやろ！　

S原：彼女たちは、「白魔女」になることを目指しています。白魔女は世界を救えるのです。しかし、白魔女になるために与えられた最後の訓練（エチュード）は、なんと！　「友達を殺す」というものでした！

Y木：はあ。

S原：……あなた。

Y木：え。

S原：……なんで、そんな淡白なん？

Y木：は？

S原：あなた！　10代の女子が、訓練で友達を殺さなければいけいないという哀しみがわからないの！？

Y木：わかるか！　というかどうでもええわ！

S原：まー、あとはあれよ。

Y木：あれって？

S原：あれよ。

Y木：だから、なんやねん。

S原：ちょいエロ。

Y木：ちょいエロ？

S原：うん。彼女たちの太ももとか下着とか、そういうのがチラリと映ります。

Y木：はあ、そういう要素もあるんやな。

S原：あとはプールで泳ぐ（魔女になる訓練らしい）ときに、水中カメラがいろんな角度で……

Y木：そりゃ、昔のアイドルの水泳大会やがな！

S原：2013年で、ああいう演出をチョイスするセンスがナイスよな。

Y木：どこがやねん。

S原：というわけで、完全にファン向きですが、続編（白魔女学園 オワリトハジマリ）も作らたようなので、ちょっとヒットしたんでしょうね。最上もがは存在感がありました。アイドル好き・特撮好き・ちょいエロ好きな人だけにおススメします！