![Amazon | ブレット・エクスプレス 弾丸特急 [DVD] | 映画](https://m.media-amazon.com/images/I/91Myz3cjGmL._AC_SL1500_.jpg)

S原:今回は、ぼくの大好きな暴走列車もの!
Y木:おまえ、ほんまにこれ系が好きやなあ。
(あらすじ)
アメリカ西海岸を結ぶ、最新鋭のリニア新幹線が開通。L.A.を出発した超特急・ティブロンに、謎の犯人から「時速200マイル以下に減速すると爆発する爆弾を仕掛けた」という脅迫が届く。乗りあわせていた退役軍人・ケスラーは、危険な爆弾解除に挑むことに…。
S原:これ、わりと楽しめたよ。
Y木:ほんまかいな。
S原:意外にちゃんと作ってる。もちろん、アルバトロス風味満点のB級映画やけどな。結構、スピード感があったわ。
Y木:ふーん、スピード感か。
S原:うん。すくなくとも「スピード2」よりは、速かったで。
Y木:当たり前や! 豪華客船がノロノロ街に突っ込むだけやがな!
S原:あれ、劇場で観たんやけどな。観客の微妙な反応が忘れられんわ(笑)

Y木:で、この映画は「新幹線大爆破」とか「スピード」と一緒やな。
S原:うん、全く同じ。あと「暴走特急」が混ざっています。要するにリニアモーターカーが暴走するだけ。でも87分しかないし、単純でOkやねん。一応設定は、近未来。ロサンゼルスからサンフランコを結ぶ鉄道です。最新鋭のリニア新幹線が開通して、その名も「超特急ティブロン」がロサンゼルスを出発進行! 列車内では、みんなウキウキです。アメリカンなので、何も考えずにはしゃいでいます。
Y木:すごい先入観やなあ。

S原:そこに謎の人物から脅迫電話がかかってくる。犯人はたぶん高倉健です。
Y木:それは「新幹線大爆破」やろ。
S原:「この超特急に時速200マイル以下に減速すると起動する爆弾を仕掛けたっちゃ!」「これ以上爆破されたくなければ、暗号通貨で1億ドルを払うっちゃ!」と要求します。と言います。みんなは信じません。犯人は「じゃあ、練習で爆破するのを見るっちゃ! 後悔してもしれんけんね!」とキレて、後尾車両を爆破で吹っ飛ばします。

Y木:それで?
S原:で、この手の映画のパターン通り、たまたま退役軍人(ケスラー)が乗り合わせていました。それで、このおじさんが、爆弾解除に挑むことに……
Y木:ちょっと待て。
S原:はい?
Y木:もうワンパターンな展開は飽きた。おまえの言い方もワンパターンやしな。
S原:えー……いまさら?
Y木:面倒やから、シンプルに話してくれ。
S原:はあ、シンプルっすか。
Y木:うん。
S原:相変わらず厳しいっすね、兄貴は。
Y木:誰が兄貴や。
S原:じゃあ、えーとですね。まず退役軍人のおじさんがいます。爆弾を解除しないといけないので、イライラしています。
Y木:そりゃ、イライラするやろな。
S原:あなたのご希望通り省略すると、そのあと、おじさんが列車の屋根にしがみついたりします。
Y木:定番やなあ。実際は、こんなん出来へんのに。
S原:いいえ、このおじさんは頭がいいので、屋根にしがみくことが出来るのです。
Y木:頭がいい?
S原:はい。手にガムテープを巻いているから、セーフ!
Y木:アウトやろ! おちょくってるんか!

S原:なんだかんだあって、ヘリコプターがやってきます。
Y木:ほう。

S原:オスプレイもやってきます。
Y木:へえ。
S原:ヒモで引っ張っても列車は止まりません。
Y木:ヒモでは止まるか!

S原:いろいろあって、一両ずつ切り離すことにします。
Y木:はあ。

S原:こういう場面もあります。
Y木:どういう場面なんでしょうか?
S原:忘れました。
Y木:………(無言)

Y木:犯人は?
S原:女性運転手です。自分だけパラシュートで脱出しますが、風にふきとばされて戦闘機にぶつかって死にます。ここは笑ってしまいましたね、ふふふ。
Y木:楽しそうでよかったな。

Y木:最後はどうなるの?
S原:サンフランシスコ駅に衝突します。
Y木:一応、そういうオチなんや。

S原:主人公は助かります。以上、おしまいです。
Y木:だいたい分かった……ような気がする。
S原:それで十分ですよ、ふふふ。というわけで、もちろんパッケージのような場面は皆無でしたが、列車好きなら観てもOKだと思います。そういえば、Y木さん!
Y木:なんやねん。
S原:近い将来、リニア新幹線が日本で開通するやろ?
Y木:たぶんな。
S原:そのときに、また「リニア大爆破!」みたいなB級映画が出来るやろか?
Y木:さあな。
S原:むっちゃ楽しみやなー!
Y木:………(無表情)