
S原:今回はジャケットが意味深です!
Y木:なんか意味深やな。
(あらすじ)
悦びだけが、欲しい満たされない欲望、恋人にも言えない秘密を抱え危険な衝動に身を任せてゆく、6人の若者たちこれはウィーンで暮らす、3組のカップルの物語。
S原:(ため息ついて)これは、ちょっとエッチな感じかな、と思ったけど、違うかったわ。
Y木:しかしまあ、よく外すよな、おまえ。
S原:いやいやいや。だってこのジャケットをみてよ。どう考えても、ちょいエロ系やん。しかも蜜が青いねんで? その香りやで?
Y木:いやらしい言い方をするな。

S原:そういう映画やと思うやろ、普通は。
Y木:実際はどうなん?
S原:10代のヤングたちの性にまつわる群像劇です。大人になる前の性への興味とか行動とか、そういう感じ。これ、文芸作品に近いと思う。キャラクターがしっかりと描かれていて、それぞれ悩んでいます。
Y木:ふうん。

Y木:3組のカップルの話ってなってるけど、オムニバス風?
S原:でもないかな。エピソードは平行してでてきます。ひとつめは、ルカとベンと言う男女が出会い系アプリで知り合います。お互いに「恋愛感情はなし」という約束でカラダだけの関係で付き合い始めるが……という話ね。
Y木:ほう。
S原:ふたつめは、アンナとヤコブはカップルです。なんとなく軽い気持ちで自分たちのチョメチョメ行為の動画の投稿をしてしまう。意外にそれが大きな収入になってしまう。アンナは家から出たいと思っていて、もっとお金が欲しいという欲望がでてしまう…という話です。
Y木:なるほどな。
S原:みっつめは、アレックスとモモという2人の話です。彼らはネット(オンライン)でのリモート・チョメチョメを楽しんでいます。モモの方が、だんだんとアレックスに好意をもっていく。そして「自分はじつは性体験はない」「あなたに好意を抱いている」「ちゃんと会いたい」「そして本当のチョメチョメをしたい」と伝えます。でもアレックスは、いまいち反応が鈍いねん。
Y木:なんで? ネット上やから興奮するってことか?
S原:このエピソードだけはネタバレするけど、じつはアレックスは下半身麻痺の状態やねん。なので、実際のチョメチョメが出来ないわけ。
Y木:あーそうなんや……
S原:そんな感じのヤングたちの複雑な感情とか焦燥感とか俗っぽい欲望とかが描かれています。
Y木:お色気場面はどうなん?
S原:少しだけです。これは、いくらなんでもジャケットが悪いやろ。観た人は「えー、こういう映画……?」って戸惑うって。ぼくの青い蜜はどこにいったのでしょう、お母さん?
Y木:「人間の証明」かよ。最後は、3つのエピソードが絡まっていくんやろ。
S原:ほとんど関係ないです。そのまま、3つのエピソードが並行してでてくるだけです。
Y木:結局は、若者の性風俗というかそういう狙いか。
S原:そうです。ほんとうに真面目な映画でした。観る前から、そういう映画やと分かってれば覚悟して観るんやけどなあ。
Y木:いや、真面目に若者の性を描いている映画なんか、おまえは絶対に観えへんやろ。
S原:いや観るよ。
Y木:うそつけ。
S原:ちゃんと、自分好みのお色気の場面があったら観る! 場合によっては、その場面は巻き戻して2回観る!(キッパリ)
Y木:………(無言)