
S原:さあ今回はこちら!
Y木:……ダジャレやん。
(あらすじ)
マシンガンから地雷まで、様々な兵器を生産する軍事大企業アモテック社。テキサスにそびえ立つ本社は、テロ攻撃に備えロケット弾でもはじき返す防護壁とセキュリティシステムによって、完全無敵の要塞と化していた。そのアモテック社の経理部で働くデズモンドは、リストラ候補にも挙がる冴えないサラリーマン。ある日、デズモンドはいつものように遅刻して出勤するが、社内の様子が何かおかしい。社員たちは、試作品の兵器である集中力強化ドリンク剤「ゾルト」を飲んでいた。しかしそれは失敗作で、社員たちは狂暴化し日頃のうっぷんを晴らすかのように殺し合いを始めていた。そして、暴動によりシステムが作動し会社は完全封鎖されてしまう。
Y木:これ、面白いの?
S原:わりと面白かった。でもストーリーは省略します。ほんまに軽くてサクッと観る映画やから。
Y木:なるほどな。
S原:なんというか駄菓子とか安物のハンバーガーみたいやねん。そのときは、それなりに美味しく感じるけど、1週間後にはもう味も忘れてるという感じね。
Y木:あー「食べたこと」さえも忘れてるとか?
S原:そうそう。もう脳みそ空っぽにして楽しんだらそれでええと思うで。お笑い系のスプラッターとか悪ノリを楽しめる人はストライクちゃうかな。映画としてはすごくテンポが良くてキャラも分かりやすいから、ホラーが苦手な人もこれなら楽しめるはず。
Y木:おまえもストライクやった?
S原:うーん、面白いねんけど2回は観ないかな。意外におお!という場面が少ない。フックというか引っかかるところがないのよな。あれよあれよと観終わってしまう。なのでやっぱり駄菓子やな。なんとなく食べたらポテトチップス1袋全部食べてたみたいな。


Y木:おまえ、こういうの好きそうやん。
S原:好きよ、もちろん。最後にロボットが出てくるところなんか最高やしな。ただ観た状況が良くなかった……(軽いため息)
Y木:え?
S原:その日はうちの奥さんの機嫌が良くなかってん。なので、気になって映画に集中出来なかった。
Y木:ま、そういう日もあるわな。なんで機嫌が悪かったの?
S原:僕が中古DVD を買いすぎて今月の生活費がなくなってん。
Y木:謝れ! 奥さんに謝りなさい!
S原:まあ長い人生でそういう日もあるよな。
Y木:開き直るなよ。おまえ、最低やなあ……
S原:でも、小室圭さんも中古DVD を買いすぎて、眞子さんに怒られる日もあると思うで。
Y木:小室圭さんはこういう映画は観ません。弁護士の仕事で忙しんやから。
S原:え、そんなに忙しくないっていう話やったで?
Y木:もうええから! 小室圭さんの話はもうええねんって! それはええとして、こういう単純に楽しむ映画って、たまに観る分にはええかもな。好みがあるとはいえ、あまり重くてシリアスな映画ばっかり観るとしんどいからな。
S原:そうやなあ、例えば「マチューテ」とか「プラネット・テラー」とか、単純に楽しめばええやろ? 良い意味でアホみたいやし。
Y木:確かにそうやな。


S原:日本映画では「漂流教室」とか「首都消失」とかも、アホみたいやん?
Y木:あれは悪い意味でアホみたいなの! 誰もが忘れかけている映画をリマインドするなって。


S原:というわけで、ほとんど内容について語ることのない(語る内容がない)映画ですが、炭酸飲料みたいなものと思って楽しんでください。疲れた時におススメです。くれぐれも、配偶者が機嫌が悪いときに観ちゃダメっすよ~!