あなたの知らないワゴンセールの世界

ほとんどの人が見向きもしない中古屋やレンタル落ちのワゴンの中…しかし、その小宇宙にはまだ知らない映画たちが眠っている(はず)!そんな映画を語るブログです(週末 更新予定) 娘曰く「字ばっかりで読むしない」「あと、関西弁がキモイ…」そういうブログです

【閑話休題】 「ボヘミアン・ラプソディ」風に映画ブログを語るの巻

 

 Y木、レイ・フォスター、ジョン・ビーチが待っている部屋。

 

S原:ハロー。

 

 S原、遅刻してくる。

 

Y木:遅いぞ。オーケー、そろった。(レイ・フォスターに)弁護士のジョン・ビーチだ。

 

S原:その名前はよせ。

 

 全員、S原をじっと見る。

 

S原:バカげてる。なによりも退屈な名前だ・・・須磨。

 

 みんな、笑う。

 

S原:今後、汝を須磨ビーチ(海岸)と呼ぶ。

 

須磨:いつも陽は、瀬戸海峡大橋の背後に落ちる。

 

レイ:良い名前も決まったし本題に入ろう。新作は最高の物を作ってくれ。ヒカキンのようなコンテンツがほしい。

 

Y木:ユーチューバーの二番煎じは作れない。

 

S原:ああ……あれを越える。

 

 

 S原、プレーヤーにDVDをセットする。

 B級映画が流れる。

 全員、画面をみる。

 

須磨:B級映画だ。

 

Y木:キャメロンが作った空飛ぶ魚かな?(と笑う)

 

S原:俺たちは同じ手法を何度も繰り返さない。

 

Y木:繰り返しは時間の浪費だ。

 

レイ:手法は確実性がある。使うべきだ。

 

S原:映画ブログだ。

 

レイ:ブログ?

 

S原:タイトルは「あなたの知らないワゴンセールの世界」だ。

 

レイ:今時、ブログなんて誰も読まない。

 

須磨:わたしは好きだ。

 

レイ:きみが?

 

S原:誤解するな。有名ユーチュバー規模のブログだ。Z級映画の悲哀、低予算映画の機知、文章で読むあふれんばかりの喜び。体験するブログだ。ただのブログでは……読んだ人は誰もが思うんだ。これは、お気に入りに登録しようと。おれたちは小遣いの限界を超え、中古DVDを買いあさり、皆に問いかける……未知なる言葉で。

 

Y木:おれたちのブログにジャンルはない。

 

S原:「あなたの知らないワゴンセールの世界」は定義できないんだ。

 

レイ:(須磨に向かって)きみは……

 

須磨:須磨だ。

 

 レイ、須磨をじっと見る。

 

レイ:須磨、どう思う?

 

須磨:幸運はライディーンに味方する。

 

S原:君のようなみる目のある人はリスクをおそれないだろ?

 

レイ:……後悔させるなよ。

 

S原:(ニヤリとして)愉快だな。

 

 (そして数か月後、ブログが完成。公開後・・・)

 

Ray Foster | Queen Wiki | Fandom

 

 (ブログを読んで)

 

レイ:……ウソだろ……これが約束したブログとはとても思えない。

 

S原:ああ、約束した以上、どのブロガーが約束した以上、超傑作だ。

 

須磨:良い作品だ。

 

Y木:"傑作”と。

 

レイ:文字ばかりのうえ、あの関西弁……ありゃなんだ?

 

S原:叙事詩だ。

 

レイ:毎週末に3本ずつ。毎回同じような会話の展開だ。しかも誰も興味のない映画ばかり。文字数も多い。

 

S原:奥さんを口説くときに文字数を気にしたか?

 

レイ:・・・

 

S原:これをにほんブログ村の「映画ブログ」に登録する。

 

レイ:バカな。ヤングがこれを読むわけがない。そもそも一体何なんだ。ゼイリブとかあだち充とか電通とかメガフ……?

 

S原:メガフォースだ。

 

レイ:・・・(ため息をつく)

 

S原:ブログは読者のもの。

 

Y木:説明は興ざめだ。

 

レイ:読まれないものもな。みんなが観たいと思う映画を取り上げるのが標準だ。金は私がだした。従うんだ!

 

 S原とY木、立ち上がる。

 

S原:ワゴンコーナーを失った男と呼ばれろ。

 

 S原とY木、部屋をでていく。

 

レイ:……

 

須磨:気難しいな。

 

レイ:態度を改めないと。今年中ににほんブログ村から消えることになる。

 

 ガシャン!と窓ガラスが割れる。

 おどろくレイと須磨。

 

S原:修理代はブログの儲けから引きな。

 

(そして、ブログ村の結果は・・・)

 

 

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いかりや長介:ダメだこりゃ!